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1章 覚醒
8話 階層主
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「じゃあ良いわねみんな」
しばらく皆さんが丸くなって話し合いをしているとアンジェリカさんの声がして、皆さんが立ち上がり掛け声を発していました、作戦が決まったようですね、さてどう戦うのかな。
僕のようなフリーのポーターは作戦会議になるべく参加しないようにします、冒険者の情報を他に売ったりする人がいるのでその予防です。僕はそんなことしません冒険者の情報を売るなんてとんでもないです、でもいるんですよそう言った人がね。
「その前にバイト、あの食い物をくれねぇかな」
「そうですね、少し早いですが軽く食事をするのも良いかもです」
そう言って僕はまたBLTサンドを作りました、みんな普通に食べていたんですがカッツェさんだけは、何かを確認しているようでしたね。
「やっぱりだ」
「どうかしたんですかカッツェさん?」
「この食い物を食ってから体の動きがいいんだ、初めは気のせいかとも思ったんだが確信したぜ」
もしかして能力が上がる食べ物になってるってこと?これは十分調べた方が良いかもね。
「まぁちょこっとって感じだから、あればいいかなってくらいだ、だが強いモンスターを相手にするんだ出来ることはしておきたいぜ、なぁアンジェ」
「そうね、バイトくんありがとね、じゃあ行きましょ」
僕にお礼を言って扉を開けて戦いが始まりました、カッツェさんがジャイアントゴーレムの攻撃を請け負い、横からアンジェリカさんが切りかかりダメージを与えています。ライオンヘッドはミリーさんとアイミさん、2人で相手をして深追いせずに距離を取って戦っています、ファファナさんはカッツェさんに強化魔法を重点的にしていて攻撃魔法は使わないようです。
「防御重視の持久戦かな、後はカッツェさんがアンジェリカさんを守り切れば倒せるね」
みんなの実力を知っていて信頼しているから出来る作戦だね、これなら2体いる階層主には有効だよ、でも2体を超えたら戦力的にきついかもね。
「まぁそこはレベルも関係するよね、っともう終わりそうだよ」
僕が先の事を考えていたらジャイアントゴーレムの頭をアンジェリカさんが首から切断してジャイアントゴーレムが崩れました、ほんとに強いね。
「やったよ、見てたバイトっち」
「ミリーさん・・・あぶない!」
僕は気付いたら走っていました、だってこっちに手を振ってるミリーさんに突撃しているライオンヘッドが見えちゃったんだ、みんなも離れていて僕が一番近かったんだよ。
「ミリー後ろにゃ!」
「へ!?きゃっ」
アイミさんの声に反応してミリーさんが前を向いたんですが、ライオンヘッドが突進してきていてもう目の前まで来ていたんだ、ミリーさんがびっくりして硬直しています。僕はミリーさんの前に立ち収納から盾を出して構えました、僕が生身で前に出てもレベル差で盾にすらなりません。ライオンヘッドが速度をそのままで右足で攻撃してきたんだ、爪がすごく出ていてあれをまともに食らったらタダじゃすまないのが分かります。僕は体に力を入れ盾を両手で持ち、身構えるとライオンヘッドの攻撃が盾にクリーンヒットし僕の体は軽く吹っ飛ばされちゃったよ。
「バイトくん!カッツェ行くわよ」
「おうよ、アイミはバイトを見てやれ」
「あいにゃ」
僕は吹っ飛ばされて地面を転がりました、僕の体が止まるとみんなが戦っている姿が見えたんだ、盾を使ってあれだけ力を入れて構えたのにこれですよ、僕はやっぱり弱いね。
「ライオンヘッドの攻撃だからきっと僕死んじゃうのかな」
そんな事を呟きながらアイミさんが走って来るのが見えました、僕は今体が痛くないんです、これって死ぬ時にあるって奴だと思うんだ、身体は動かないしって。
「動く・・・それに痛くない?」
僕は体を起こして手を握ったり開いたり体を触って確認していますが、それほどダメージがないみたいです、自分でも信じられません。
「バイト平気にゃ?」
アイミさんも不思議そうです、僕本人もそうですよ階層主の一撃をまともに受けたのにどうして。
「まぁ無事なら良いにゃ」
アイミさんがホッとしてくれたようで戦いに参加して行きました、ミリーさんもこっちをチラチラ見てきていたので手を振っておきましたよ。
「おかしいな、どうして僕こんなに平気なんだろう、鉄の盾を使ったけどそれだけじゃ説明付かないよね」
無事だったから良いんだけど、HP的には半分も減ってないステータスはダンジョン内では見れないから感覚でしかないけど、帰ったら確認が必要だね。
「バイトくん無事でよかったわ」
「すみません皆さんの邪魔をしてしまって、それにモンスターの解体までさせてしまって」
ライオンヘッドを倒して僕の座っている所に皆さんが集まって来ました、僕が近くにいなければミリーさんが油断することもなかったんです、ここは謝っておかないといけません。
「違うだろバイト、謝るんじゃなくてこうだ」
カッツェさんが拳を突き出してきました、もしかして僕も同じようにしろって事かな?
「こ、こうですか」
「そうそう、そんでミリーのピンチを救ってくれてサンキューな」
僕の首に手をまわしてカッツェさんがそう言ってきました、謝るんじゃなくてお礼を言うのが正解ってことですね。
「いえ僕も咄嗟だったので」
「ありがとねバイトっち、ミリー反省だよ」
ミリーさんが少し落ち込んでいます、油断があったからですね。
「ミリーさんが怪我をしなくて良かったです」
「はうぅ~」
ミリーさんが顔を赤くして下を向いてしまいましたね、きっと反省してるんですね。
「それにしてもバイトは見かけによらず頑丈だな、よくあの攻撃を受けて平気だったな」
「それは僕も驚いてるんです、どうして平気なんでしょうか?」
『それは私が説明しますよマスター』
突然ハナの声がして驚きました、皆さんは気づいてません肩に手をまわしているカッツェさんもです。
しばらく皆さんが丸くなって話し合いをしているとアンジェリカさんの声がして、皆さんが立ち上がり掛け声を発していました、作戦が決まったようですね、さてどう戦うのかな。
僕のようなフリーのポーターは作戦会議になるべく参加しないようにします、冒険者の情報を他に売ったりする人がいるのでその予防です。僕はそんなことしません冒険者の情報を売るなんてとんでもないです、でもいるんですよそう言った人がね。
「その前にバイト、あの食い物をくれねぇかな」
「そうですね、少し早いですが軽く食事をするのも良いかもです」
そう言って僕はまたBLTサンドを作りました、みんな普通に食べていたんですがカッツェさんだけは、何かを確認しているようでしたね。
「やっぱりだ」
「どうかしたんですかカッツェさん?」
「この食い物を食ってから体の動きがいいんだ、初めは気のせいかとも思ったんだが確信したぜ」
もしかして能力が上がる食べ物になってるってこと?これは十分調べた方が良いかもね。
「まぁちょこっとって感じだから、あればいいかなってくらいだ、だが強いモンスターを相手にするんだ出来ることはしておきたいぜ、なぁアンジェ」
「そうね、バイトくんありがとね、じゃあ行きましょ」
僕にお礼を言って扉を開けて戦いが始まりました、カッツェさんがジャイアントゴーレムの攻撃を請け負い、横からアンジェリカさんが切りかかりダメージを与えています。ライオンヘッドはミリーさんとアイミさん、2人で相手をして深追いせずに距離を取って戦っています、ファファナさんはカッツェさんに強化魔法を重点的にしていて攻撃魔法は使わないようです。
「防御重視の持久戦かな、後はカッツェさんがアンジェリカさんを守り切れば倒せるね」
みんなの実力を知っていて信頼しているから出来る作戦だね、これなら2体いる階層主には有効だよ、でも2体を超えたら戦力的にきついかもね。
「まぁそこはレベルも関係するよね、っともう終わりそうだよ」
僕が先の事を考えていたらジャイアントゴーレムの頭をアンジェリカさんが首から切断してジャイアントゴーレムが崩れました、ほんとに強いね。
「やったよ、見てたバイトっち」
「ミリーさん・・・あぶない!」
僕は気付いたら走っていました、だってこっちに手を振ってるミリーさんに突撃しているライオンヘッドが見えちゃったんだ、みんなも離れていて僕が一番近かったんだよ。
「ミリー後ろにゃ!」
「へ!?きゃっ」
アイミさんの声に反応してミリーさんが前を向いたんですが、ライオンヘッドが突進してきていてもう目の前まで来ていたんだ、ミリーさんがびっくりして硬直しています。僕はミリーさんの前に立ち収納から盾を出して構えました、僕が生身で前に出てもレベル差で盾にすらなりません。ライオンヘッドが速度をそのままで右足で攻撃してきたんだ、爪がすごく出ていてあれをまともに食らったらタダじゃすまないのが分かります。僕は体に力を入れ盾を両手で持ち、身構えるとライオンヘッドの攻撃が盾にクリーンヒットし僕の体は軽く吹っ飛ばされちゃったよ。
「バイトくん!カッツェ行くわよ」
「おうよ、アイミはバイトを見てやれ」
「あいにゃ」
僕は吹っ飛ばされて地面を転がりました、僕の体が止まるとみんなが戦っている姿が見えたんだ、盾を使ってあれだけ力を入れて構えたのにこれですよ、僕はやっぱり弱いね。
「ライオンヘッドの攻撃だからきっと僕死んじゃうのかな」
そんな事を呟きながらアイミさんが走って来るのが見えました、僕は今体が痛くないんです、これって死ぬ時にあるって奴だと思うんだ、身体は動かないしって。
「動く・・・それに痛くない?」
僕は体を起こして手を握ったり開いたり体を触って確認していますが、それほどダメージがないみたいです、自分でも信じられません。
「バイト平気にゃ?」
アイミさんも不思議そうです、僕本人もそうですよ階層主の一撃をまともに受けたのにどうして。
「まぁ無事なら良いにゃ」
アイミさんがホッとしてくれたようで戦いに参加して行きました、ミリーさんもこっちをチラチラ見てきていたので手を振っておきましたよ。
「おかしいな、どうして僕こんなに平気なんだろう、鉄の盾を使ったけどそれだけじゃ説明付かないよね」
無事だったから良いんだけど、HP的には半分も減ってないステータスはダンジョン内では見れないから感覚でしかないけど、帰ったら確認が必要だね。
「バイトくん無事でよかったわ」
「すみません皆さんの邪魔をしてしまって、それにモンスターの解体までさせてしまって」
ライオンヘッドを倒して僕の座っている所に皆さんが集まって来ました、僕が近くにいなければミリーさんが油断することもなかったんです、ここは謝っておかないといけません。
「違うだろバイト、謝るんじゃなくてこうだ」
カッツェさんが拳を突き出してきました、もしかして僕も同じようにしろって事かな?
「こ、こうですか」
「そうそう、そんでミリーのピンチを救ってくれてサンキューな」
僕の首に手をまわしてカッツェさんがそう言ってきました、謝るんじゃなくてお礼を言うのが正解ってことですね。
「いえ僕も咄嗟だったので」
「ありがとねバイトっち、ミリー反省だよ」
ミリーさんが少し落ち込んでいます、油断があったからですね。
「ミリーさんが怪我をしなくて良かったです」
「はうぅ~」
ミリーさんが顔を赤くして下を向いてしまいましたね、きっと反省してるんですね。
「それにしてもバイトは見かけによらず頑丈だな、よくあの攻撃を受けて平気だったな」
「それは僕も驚いてるんです、どうして平気なんでしょうか?」
『それは私が説明しますよマスター』
突然ハナの声がして驚きました、皆さんは気づいてません肩に手をまわしているカッツェさんもです。
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