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1章 覚醒

11話 確認

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「じゃあリーリンが来る前にまず『ステータス』」


《ステータス》

【名前】
バイト

【年齢】
15歳

【種族】
人種

【職業】
ポーター

【レベル】
25

【HP】
9500

【MP】
9500

【力】
18500

【防御】
18500

【素早さ】
9100

【魔法抵抗】
9100

【魔法】
火レベル3
水・風・土レベル2(新)


【スキル】
槍術レベル3(新)
斧術レベル3(新)
剣術レベル3(新)
短剣術レベル3
盾レベル3(新)
杖レベル2(新)
投擲レベル2(新)
狙撃レベル2(新)
解体レベル5
鑑定レベル5
収集レベル5
薬調合レベル5
鍛冶レベル4(新)
錬金レベル2(新)
木工レベル2(新)
革加工レベル2(新)
調理レベル1(新)


【ユニークスキル】
無限収納
空間魔法


【称号】
苦労人
空間魔法士
年上殺し




「ぶっ!?な、なにこれ!」


僕はステータスを見て吹いちゃったよ、だっていきなり上がり過ぎだしスキルも覚えすぎだよ、それに称号に変なのがある、前回ユニークスキルを見るのに夢中で気付きませんでした。


「年上殺しってなにさ!」

『何を言ってるのですかマスター?気付いてなかったのですか』

「僕は何もしてないんだよ分かるわけない」


普通に話してただけだし、みんなも・・・そう言えば顔を赤くしていた時があったような。


『マスター何もしてないことはないでしょう、ミリーさんを助けましたしマスターの笑顔はアンジェリカさん並みですよ?』

「そこまで言うのハナ!?・・・これは今後気を付けないとまずいねこれは」

「お兄ちゃん持ってきたよー」


僕が一人で頷いているとリーリンちゃんが入ってきたよ、そう言えばカギを掛けるのまた忘れたね。


「ありがとリーリンちゃん」


チップとお湯の代金(銅貨5枚)合わせて銅貨10枚をリーリンちゃんに渡すと笑顔で部屋を出て行きました、ちなみにお湯を沸かすのって結構大変なんですよ、火の屑魔石を使って沸かすんだ。


「称号はもういいや・・・それでどうしてこんなに上がってるのかなハナ」

『マスターなら分かるのでは?』

「まぁあの空間の経験値が入ってると考えるのが妥当だと思う、時間を考えれば当たり前なのかなぁとかさ」


1日が1年ですからね、かなりの経験値が入ると思います。ましてダンジョンに行くようになってるだろうから余計だよね。


『そうでしょう、これからもどんどん入りますよぉ』

「いいのかな?こんなに楽してて」

『いいではないですかね?ノームたちも生活が楽になってマスターも強くなる、言う事なしですよ』


まぁ誰かに迷惑が掛かるわけじゃないんだけど、何だかズルをしている気分だよ。


「まぁいいや、取り敢えずノームたちを見ようか」


そう言って空間を見てみました、ノームたちが1000人を軽く超えて1453人って書かれてました。


「さっきの話で1000人は超えてるとは思ったけど、予想以上に多くなってるね」

『マスターが住居の区画を大量に作ったからですよ、空きが無くなってます』


ハナが羽で差したところを見ると、確かにWPで設置した場所は大体作り終わってます、もっと縦に高く作れれば足りるだろうけどまだ無理だよね、これはもっと区画を増やしておくべきかな。


「それにそろそろ上下水道を作って、ダンジョンも深くしないとだね」


僕は地下に水路を伸ばしたり下水処理用の魔道具を設置したり今回色々しました、これでノームたちの生活がかなり良くなるよ、そしてダンジョンを深くするんだけど、どれくらいにしようかな。


「21階まで作ればボスを設置できるんだよねハナ」

『はい、それに強さによってWPも変わります、画面の額を確認して設置してくださいね』


ボスモンスターって書かれた欄があり僕は確認しました、ボスにはザコモンスター10体をセットにしたり大きなモンスターを設置できるようです。


「なるほど、手ごわいモンスターはそれだけ高いんだね、今のWPが260万ちょっと、それで設置できる最大モンスターは・・・250万のインフェルノバードか」

『待ってくださいマスター!』


僕が操作して強さを確認して見ていたらハナが止めてきたよ、もしかして設置すると思ったのかな?


「ハナ見てるだけだよ、さすがにそんなのは設置しないさ、ダンジョンの10階までを見てもゴブリンとかモグラでしょ」

『そ、そうでしたか私はてっきり設置するのかと・・・もう!驚かさないでくださいよマスター』


羽で僕の顔をたたいてきたよ、痛くはないから少し楽しいって思っちゃったね。


「ごめんねハナ、でも11階からのモンスターがどういったのが出現するか分からないと設置は後の方が良いのかな?」

『そんな事はありませんよマスター、ボスの傾向でモンスターが変わるのでマスターの好きなものを設置すれば良いのです』


ハナの提案を僕は頷きながら聞きました、つまりボスがモンスターを変えるんだね、となると10階までのモンスターを見て、植物系かな。


「じゃあダンジョンを30階まで作って、20階のボスをトレントの大きい奴で、ジャイアントトレントを設置っと」


WPは10万だね、ゴブリンジェネラルが1万だから強さ的には丁度いいと思います、ノームたちが軽く倒せるようになってるんだよ。


「よしこんな物かな、WPの残りは150万ちょっとか、どんどん増えるね」

『そうですね、そろそろお高い物を交換して使ってはいかがですかマスター』


ハナの提案で商品を見るんだけど、取り敢えず欲しい物はチョコとか高くないものだね、後はこちらで商品になるような物だけど、ポーターの仕事もあるから休みの日まで何も出来ないよ。


「それはまだいいよハナ、おやつのチョコとかを出すだけさ」


そう言って50Pの板チョコを出して食べました、うん久しぶりだけど美味しいよ。


『そうですか、マスターの生活を良くするのもいいかと思うのですが、マスターがそう言うなら』

「うん、拠点を持ってるわけじゃないし、宿暮らしなんだこんな物だよ、後はお風呂に入りたいね・・・ってそう言えば!ノームの人口が1000超えたんだよね、中に入れるんだよねハナ!」


僕はハナを手で掴んで聞いてみたよ、ハナは苦しそうにしないで普通に握られてるよ。


『そうですよ、既にマスターの為の家もあります』


それを聞いて僕は直ぐに家を確認したよ、木造二階建ての一軒家だね。


「大体30坪?」

『そうなります、まぁ向こうでノームとして生活は出来ませんよ、向こうにいる時はマスターをノームと認識しますが、時間軸が違いすぎます、ですがマスター向こうで1年過ごしても1日しか年齢は取りません、かなりお買い得です』


ハナが腕を組むように翼を交差させて頷いています、でも僕はそれをする気はありません、お風呂に入れれば良いです。


「じゃあ家の中に家具を置いて、後はお風呂場をってハナ!この家お風呂場が無いよ」


僕はまたハナを掴んで言ったんだ、せっかく入れると思ったのにそれはないよね。


『ああ、それはこっちの人と同じって事です、でも家の中も変えられますのでやって見てください』

「そ、そうなんだ・・・じゃあ変更して」


1階にリビングと台所を作ってそれ以外はお風呂場に改装しました、そして寝室とかを2階に作って出来上がりです。


「5000P使った・・・これにもWP使うんだね、ヒノキとかにしたから高いのは分かるけど、ちょっと無駄遣いだったかな、まぁ必要経費って事で良いけどさ」

『お風呂場をそんなに広くして、マスターどれだけお風呂好きなんですか』


1階の半分がお風呂になってしまってハナが少しジト目をしているよ、でも広いお風呂って良いよね、それが家にあったら最高だよ。


「ハナこれはロマンなんだよ、さてじゃあ早速入ってくるよ」

『私も行きます、当然ですよね』


どういうわけかハナも一緒に空間魔法の中に入りました、入り方は最初にやった画面を触って入るですね、どうやら条件をクリアしてなかったから最初は入れなかっただけなんですよ。


「何だか向こうと変わらないねハナ」

『感覚的にはそうです、ですが時間軸が違うのでこっちで一日過ごしても向こうではそれほど経ってませんよ』


なるほどね、1日が1年だもんね・・・となると向こうでは4分位?端数とかどうなってるのかな。


「まぁ難しい事はいいや、お風呂お風呂~っと」


お風呂場に向かいながら服を脱ぎ、お湯を浴槽に入れ始めました、水道とかももちろん設置したんだ、魔石でお湯とかが出せるって便利だね。そしてお湯が溜まるまで体とかを洗って綺麗にしたよ、石鹸とかシャンプーって偉大だね。


「ふぅ~さっぱり~それでは!」

『マスター私も洗ってくださいよ』


お湯が溜まり浴槽に入ろうとしたらハナに言われちゃったよ、仕方ないから洗ったら嬉しそうだったね。


「さて今度こそ」


こうして僕は待望のお風呂に入ることが出来たんだ、そしてゆったりしている間考え事をしました。


「正式に雇ってもらえたし、ここのお風呂にも入れる最高だね」

『そうですねぇ・・・明日の朝また更に変わっててどうなってるのかですね』


そうだねハナ、このままの勢いで増えれば村から街になるのは直ぐだね。


「じゃあお風呂から上がったら明日の探索の為にこっちで料理でも作ろうかな、収納の中で出来れば簡単なのにね」


お風呂の中でWPで交換して出てきた食材を手の平に置いて呟きました、出来れば無限収納に直接入れてほしいよね。


『あれ?マスター知らなかったんですか、そう言った用途は念じながら交換すれば収納に入りますよ、ちなみにこの家の設備にも置けますし、念じればそのまま自動で調理もしてくれます』

「うそ!?」


ハナの言葉を聞いて半信半疑でしたけどやってみました、普通に出来ましたよ。しかも遠くで調理器具が勝手に動いているのか台所から音がします。


「何だかすごい事をしてる気がするね、これなら探索をしながらでも出来るかも」

『どうして今日しなかったのかと思っていましたが、じゃあもしかして神棚のお供え物も知らないのでしょうか?』

「何それ!?何処にあるんだよハナ」


僕はお風呂から上がり着替えて村の中を見て回りました、そして村の中心に神棚があって色々な物が供えられ祭られていました。そしてノームたちは僕の事を見てもあまり気にしていません、やっぱり僕をノームと思ってるんですね、さっき体を洗った時自分の体は変わってなかったから変化してるわけではないんだ、きっと認識できないだけだね。


『神棚の品々は収納に入っていますご確認くださいマスター』

「うん・・・ねぇハナ、もしかして僕ってここの神様なの?」

『何をいまさら、マスターはこの世界を作っているのですよ、それ以外なんと言うのですか』


まぁ確かにそうかもだけど、自覚してなかった、僕は簡単なゲームと思ってたよ、そうだよねみんなしっかりと生きてるんだよね、こうやって周りを見ると実感する。


「そうなんだね、そう言った事だよね・・・うん自覚したよ」

『有難うございます、もしノームたちがピンチになったら助けてあげてくださいね』


それは勿論だよって頷いておきました、ノームたちが頑張ってくれれば僕の為にもなるんだ、出来ることはするよ。
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