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2章 クラン
29話 宿屋を引き払い
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「お帰りお兄ちゃん」
宿屋に帰ると早速受付でリーリンちゃんが迎えてくれたよ、最近ずっとそうだね、そして飴を渡して明日から宿を引き払い拠点に行くことを話しました。
「そうなんだ、遊びに行ってもいい?」
「もちろんだよ、留守の場合が多いけどぜひ来てねリーリンちゃん」
リーリンちゃんが来るならみんなに言っておかないとね、僕もたまにはここに遊びに来ないとね。
「ローリンさん長い間お世話になりました」
「そうかい、いよいよクランに行くんだね、頑張んなバイト」
「はい!今の僕があるのはローリンさんのおかげですありがとうございました、これ宿で使ってください」
ローリンさんに選別として石鹸を箱で渡しました、リーリンちゃんには飴だね、チョコレートを渡しても良かったかなと部屋に向かっている間に思いましたよ。
「まぁ商品にしてから遊びに来たときでいいよね、さてノームさんたちはどうなってるかな・・・ふむ、ノームさんたちあまり動きがないねハナ」
『そうですねぇ、これは長考って奴ですね、どうしましょうマスター』
ハナもどうしたらいいか分からないんだね、でもこっちのダンジョンもそれほど探索は進んでないし、こういったのは慎重にした方が良いんだろうね。
「人口は増えてるんだけど・・・どうしたものかなぁ~」
『でもマスター報告書には不満的な物はありません、時間が必要なだけですよ』
ハナの言う事はもっともです、ゲームでもそう言った事はあり時間が経てば変わるものなんだ、そうなんだけど、動かないのは見てる側には辛いんだよね。
「仕方ないって分かってるんだけどねぇ、今日はこのまま大人しく寝ようかな」
こうして僕は宿屋最後の日を静かに過ごしました、リーリンちゃんとローリンさんに会えなくなるのは寂しいけど、一生会えないわけではないですからね、いつでも遊びに来れます。
「それじゃローリンさんリーリンちゃん、ほんとにお世話になりました」
「それはもうしただろバイト、いつでも遊びにおいで、有翼人の二人も遠慮なんかするんじゃないよ」
次の日の朝にティーアたちと宿の食堂であったので一緒に出る事になったんだ、そしてローリンさんとリーリンちゃんに挨拶をしました、僕はここでポーターとして働き始めてずっとここにお世話になっていました、所持金が無くて夕食を断った時ローリンさんがタダで食事を食べさせてくれました、宿の代金を待ってくれたりもしてくれて、冒険者にひどい仕打ちをされボロボロになって帰って来た時なんて、部屋に夕食を運んでくれたんだけど、手当までしてくれたんだ、あの時の夕食の味はきっと忘れないよ、それを思い出すとすごくしんみりします。
「バイトお兄ちゃんまたね」
「リーリンちゃん・・・うんまたね」
僕は少し目を潤ませて挨拶をして歩き出したんだ、あれ以上だと泣いちゃうよ。
「バイトさん、平気ですか?」
「ティーア・・・あそこには長くいたからね、さぁみんなも待ってるし急ごう」
僕は誤魔化して先を歩きました、ローリンさんたちにはほんとにお世話になったんだ、2人に何かあったら絶対に駆けつけるよ。
「泣きそうなんですね分かります」
「可愛いっぴバイトさん」
「そ、それでふたりともお風呂はどうだった?」
僕は歩きながら話を逸らす為に昨日のことを聞くことにしたよ、みんなで入ってたからきっと楽しかったと思うんだよね、僕はウクスルトとふたりだけだったけどなかなか楽しい時間だったもん。ハナを洗う時は誤魔化しながらだったのは秘密だよ。
「もう最高でしたよ、ねぇパーエンティ」
「そうっぴ、羽は綺麗になるし髪はサラサラだし、もう最高っぴ」
たしかにふたりの羽はかなりフワフワになってるね、おかげで周りの人たちも結構見てるんだ、元から珍しい種族だし可愛いからね。
「それは良かった、もっと良い物を作れるように頑張るから試してみてね」
ふたりが頷いたのを見て僕はトリートメント系が先かなとか思っています、僕としてはお菓子系を増やしたいんだよね、この世界の甘い物って砂糖を使った物ではなくハチミツやフルーツを使った物が主流なんだ、砂糖はあるんだよ、でも高くて相当なお金持ちじゃないと扱ってないんだ、単価的にはコショウと同じ位かな。
「バイトさんあれってなんでしょう?」
ティーアがクランの入り口を指差しました、僕も見たけど知らない人がふたり入り口の前で話し合ってるね。
「クランの加入者じゃない?あのどうかしましたか」
「「ふゃっ!?」」
僕が後ろから声を掛けたから二人が飛び上がっちゃったよ、そこまで驚くことではないと思うんだけど、それにまた綺麗な子たちだよ、やっぱり女性しか来ないかもねうちのクラン。
「うちに加入したいのかな?僕たちはここのクランの者なんだけど」
座り込んでしまったふたりが顔を見合ってますね、それに後ろを向いてヒソヒソ話し始めたよ。
「疑ってるのでしょうかバイトさん」
「そうかもね、状況が分からないから中に案内するのもね」
ティーアにそう言って向こうの出方を待ちました、だって見た所クラン加入者だもん、悪い子たちではないよきっとね。
「あ、あの自分たちはこのクランをギルドで紹介されまして、加入したいんですけど」
「外見が宿屋だから合ってるのかなぁ~って俺たち不安だったっす・・・誓いの炎の拠点ってここで合ってるっすか?」
そう言えばまだ看板を掛けてないね、紋章はアンジェの書いてくれた剣と盾に炎を纏わせた物に決定してるんだ、なかなかカッコイイと思ってるよ。
「やっぱり加入者さんだね、じゃあ中に案内するからリーダーに面接をしてもらってね」
「「はい」」
良い返事を聞いて食堂に案内しました、アンジェたちはまだ来てないみたいだからもう少し掛かるのかな。
「これでも飲んで待っててね、お菓子も適当に取って良いからさ、僕たちは自分の部屋の整理をしないといけないんだ」
「は、はいありがとうございます」
「りょ、了解したっす」
二人にオレンジジュースとクッキーを出して僕たちは食堂を出ました、今日はみんなの移動日にしたんだ、だから朝から忙しいんだよね。
「ああーバイトだ!もう来たんだね」
食堂を出るとフェアリーの3人が飛んできたよ、僕の肩にウクスルトが飛んできて挨拶をしてくれました。どうやらこの3人はここで寝たみたいだね、まだ寝癖がついてます。
「早く移動してみんなのベッドとかを作らないとだからね、ウクスルト昨日は寛げた?」
「うん!とてもフワフワのベッドで気持ち良かったよ、ねぇリズアズリにオリーミ」
「最高だったです」
「うんなの、こんなにぐっすり寝たの久しぶりなの~」
リズアズリとオリーミがふにゃって顔してます、そんなに気持ち良かったんだね、ここにはない布団だから分かるけど、きっとアンジェたちが泊ってるホテルくらいだと思うよ。
「それは良かったよ、荷物を降ろしたらみんな専用のベッドを作るから待っててね、ウクスルトは僕の部屋って事だけど、リズアズリとオリーミは誰と一緒の部屋なのかな?」
ベッドは今のうちに交換しておくけど、個室を使うならドアとか内装も変えないとね。
「あちしたちもバイトの所がいいの」
「へ?」
僕はティーアたちの肩に乗っている二人を見て驚いたよ、女性ではあるんだしそれはまずいよね。
「バイトの手間も考えて一か所の方が良いと思ったです、ダメですか?」
ふたりが僕の顔の前に飛んできて手を握ってお願いしてきてるよ、それは卑怯じゃないかな。
「う、ウクスルトはそれで良いの?同族の女性と一緒ってまずいんじゃないかな」
僕じゃふたりのお願いを断れないので肩のウクスルトに託しました、でも頭を傾けているよ、どうしてって顔しないでよウクスルト。
「バイトが良いならおいらはべつにいいよ、オリーミの言ってることも分かるしさ」
ウクスルトがそう言ったら二人が嬉しそうにしてるよ、もう決定なんだね、まぁハナとの会話はナビ念話(ノーム人口1万突破で使えるようになりました)で聞かれないで出来るらしいから良いんだけど、良いのかなぁって思います。
「じゃ、じゃあアンジェに聞いてから許可を」
「アンジェさんにはもう聞いたの、バイトが良いなら良いって言ってたの」
最後の頼みだと思ってたのに、既に了承を貰ってるの!?ってなりました、リーダーが良いなら僕はもうなにも言えません、僕が変な事をしなければ良いんだからね。
「じゃあベッドとか個室みたいに区画しよう、その方が寛げるでしょ」
っと言う事で部屋の少し高い所に棚を作り大きめの家を3つ建てました、フェアリー3人にはそこを使ってもらいます。ちょっと大きな人形の家みたいですけど、みんなが中に入って確認してるよ。
「どうかな使い心地は」
僕がそう言ったら各部屋の窓から顔を出して親指を立ててます、どうやら気に入ってくれたみたいだね。
「ちなみにトイレもお風呂も使えるからね、その他の物もあるからドシドシ言ってね」
向こうの世界の人形の家にあるコップとかがそのまま使えます、服は少しゴワゴワしてるから使えないけど、ポイントで交換するときに種族で変えれることをハナが教えてくれました、こんなところにもすごい機能があったんだ便利ですね。
「さてこっちが終わったから、放置してるさっきの子たちの所に行こうかな、みんなはどうする?」
「暇だから行くの」
リズアズリが窓から飛んできて僕の肩でそう言ってきました、どうやらお腹もすいてるみたいで小さく音を鳴らしてるよ、もしかしたらさっき出てきたのは食事をする為だったのかもね。
「バイトさっきの子って誰?」
「ウクスルトどうやらクランに入りたいみたいなんだ、とても可愛い子たちだからギルドでこっちを薦めたんだと思うよ」
階段を降りながら肩のみんなに説明したよ、女性冒険者は希望すれば有名なクランに入れます、そうしないとダンジョンで大怪我をしたり最悪帰ってきませんからね、なのでここを紹介したんでしょう。
宿屋に帰ると早速受付でリーリンちゃんが迎えてくれたよ、最近ずっとそうだね、そして飴を渡して明日から宿を引き払い拠点に行くことを話しました。
「そうなんだ、遊びに行ってもいい?」
「もちろんだよ、留守の場合が多いけどぜひ来てねリーリンちゃん」
リーリンちゃんが来るならみんなに言っておかないとね、僕もたまにはここに遊びに来ないとね。
「ローリンさん長い間お世話になりました」
「そうかい、いよいよクランに行くんだね、頑張んなバイト」
「はい!今の僕があるのはローリンさんのおかげですありがとうございました、これ宿で使ってください」
ローリンさんに選別として石鹸を箱で渡しました、リーリンちゃんには飴だね、チョコレートを渡しても良かったかなと部屋に向かっている間に思いましたよ。
「まぁ商品にしてから遊びに来たときでいいよね、さてノームさんたちはどうなってるかな・・・ふむ、ノームさんたちあまり動きがないねハナ」
『そうですねぇ、これは長考って奴ですね、どうしましょうマスター』
ハナもどうしたらいいか分からないんだね、でもこっちのダンジョンもそれほど探索は進んでないし、こういったのは慎重にした方が良いんだろうね。
「人口は増えてるんだけど・・・どうしたものかなぁ~」
『でもマスター報告書には不満的な物はありません、時間が必要なだけですよ』
ハナの言う事はもっともです、ゲームでもそう言った事はあり時間が経てば変わるものなんだ、そうなんだけど、動かないのは見てる側には辛いんだよね。
「仕方ないって分かってるんだけどねぇ、今日はこのまま大人しく寝ようかな」
こうして僕は宿屋最後の日を静かに過ごしました、リーリンちゃんとローリンさんに会えなくなるのは寂しいけど、一生会えないわけではないですからね、いつでも遊びに来れます。
「それじゃローリンさんリーリンちゃん、ほんとにお世話になりました」
「それはもうしただろバイト、いつでも遊びにおいで、有翼人の二人も遠慮なんかするんじゃないよ」
次の日の朝にティーアたちと宿の食堂であったので一緒に出る事になったんだ、そしてローリンさんとリーリンちゃんに挨拶をしました、僕はここでポーターとして働き始めてずっとここにお世話になっていました、所持金が無くて夕食を断った時ローリンさんがタダで食事を食べさせてくれました、宿の代金を待ってくれたりもしてくれて、冒険者にひどい仕打ちをされボロボロになって帰って来た時なんて、部屋に夕食を運んでくれたんだけど、手当までしてくれたんだ、あの時の夕食の味はきっと忘れないよ、それを思い出すとすごくしんみりします。
「バイトお兄ちゃんまたね」
「リーリンちゃん・・・うんまたね」
僕は少し目を潤ませて挨拶をして歩き出したんだ、あれ以上だと泣いちゃうよ。
「バイトさん、平気ですか?」
「ティーア・・・あそこには長くいたからね、さぁみんなも待ってるし急ごう」
僕は誤魔化して先を歩きました、ローリンさんたちにはほんとにお世話になったんだ、2人に何かあったら絶対に駆けつけるよ。
「泣きそうなんですね分かります」
「可愛いっぴバイトさん」
「そ、それでふたりともお風呂はどうだった?」
僕は歩きながら話を逸らす為に昨日のことを聞くことにしたよ、みんなで入ってたからきっと楽しかったと思うんだよね、僕はウクスルトとふたりだけだったけどなかなか楽しい時間だったもん。ハナを洗う時は誤魔化しながらだったのは秘密だよ。
「もう最高でしたよ、ねぇパーエンティ」
「そうっぴ、羽は綺麗になるし髪はサラサラだし、もう最高っぴ」
たしかにふたりの羽はかなりフワフワになってるね、おかげで周りの人たちも結構見てるんだ、元から珍しい種族だし可愛いからね。
「それは良かった、もっと良い物を作れるように頑張るから試してみてね」
ふたりが頷いたのを見て僕はトリートメント系が先かなとか思っています、僕としてはお菓子系を増やしたいんだよね、この世界の甘い物って砂糖を使った物ではなくハチミツやフルーツを使った物が主流なんだ、砂糖はあるんだよ、でも高くて相当なお金持ちじゃないと扱ってないんだ、単価的にはコショウと同じ位かな。
「バイトさんあれってなんでしょう?」
ティーアがクランの入り口を指差しました、僕も見たけど知らない人がふたり入り口の前で話し合ってるね。
「クランの加入者じゃない?あのどうかしましたか」
「「ふゃっ!?」」
僕が後ろから声を掛けたから二人が飛び上がっちゃったよ、そこまで驚くことではないと思うんだけど、それにまた綺麗な子たちだよ、やっぱり女性しか来ないかもねうちのクラン。
「うちに加入したいのかな?僕たちはここのクランの者なんだけど」
座り込んでしまったふたりが顔を見合ってますね、それに後ろを向いてヒソヒソ話し始めたよ。
「疑ってるのでしょうかバイトさん」
「そうかもね、状況が分からないから中に案内するのもね」
ティーアにそう言って向こうの出方を待ちました、だって見た所クラン加入者だもん、悪い子たちではないよきっとね。
「あ、あの自分たちはこのクランをギルドで紹介されまして、加入したいんですけど」
「外見が宿屋だから合ってるのかなぁ~って俺たち不安だったっす・・・誓いの炎の拠点ってここで合ってるっすか?」
そう言えばまだ看板を掛けてないね、紋章はアンジェの書いてくれた剣と盾に炎を纏わせた物に決定してるんだ、なかなかカッコイイと思ってるよ。
「やっぱり加入者さんだね、じゃあ中に案内するからリーダーに面接をしてもらってね」
「「はい」」
良い返事を聞いて食堂に案内しました、アンジェたちはまだ来てないみたいだからもう少し掛かるのかな。
「これでも飲んで待っててね、お菓子も適当に取って良いからさ、僕たちは自分の部屋の整理をしないといけないんだ」
「は、はいありがとうございます」
「りょ、了解したっす」
二人にオレンジジュースとクッキーを出して僕たちは食堂を出ました、今日はみんなの移動日にしたんだ、だから朝から忙しいんだよね。
「ああーバイトだ!もう来たんだね」
食堂を出るとフェアリーの3人が飛んできたよ、僕の肩にウクスルトが飛んできて挨拶をしてくれました。どうやらこの3人はここで寝たみたいだね、まだ寝癖がついてます。
「早く移動してみんなのベッドとかを作らないとだからね、ウクスルト昨日は寛げた?」
「うん!とてもフワフワのベッドで気持ち良かったよ、ねぇリズアズリにオリーミ」
「最高だったです」
「うんなの、こんなにぐっすり寝たの久しぶりなの~」
リズアズリとオリーミがふにゃって顔してます、そんなに気持ち良かったんだね、ここにはない布団だから分かるけど、きっとアンジェたちが泊ってるホテルくらいだと思うよ。
「それは良かったよ、荷物を降ろしたらみんな専用のベッドを作るから待っててね、ウクスルトは僕の部屋って事だけど、リズアズリとオリーミは誰と一緒の部屋なのかな?」
ベッドは今のうちに交換しておくけど、個室を使うならドアとか内装も変えないとね。
「あちしたちもバイトの所がいいの」
「へ?」
僕はティーアたちの肩に乗っている二人を見て驚いたよ、女性ではあるんだしそれはまずいよね。
「バイトの手間も考えて一か所の方が良いと思ったです、ダメですか?」
ふたりが僕の顔の前に飛んできて手を握ってお願いしてきてるよ、それは卑怯じゃないかな。
「う、ウクスルトはそれで良いの?同族の女性と一緒ってまずいんじゃないかな」
僕じゃふたりのお願いを断れないので肩のウクスルトに託しました、でも頭を傾けているよ、どうしてって顔しないでよウクスルト。
「バイトが良いならおいらはべつにいいよ、オリーミの言ってることも分かるしさ」
ウクスルトがそう言ったら二人が嬉しそうにしてるよ、もう決定なんだね、まぁハナとの会話はナビ念話(ノーム人口1万突破で使えるようになりました)で聞かれないで出来るらしいから良いんだけど、良いのかなぁって思います。
「じゃ、じゃあアンジェに聞いてから許可を」
「アンジェさんにはもう聞いたの、バイトが良いなら良いって言ってたの」
最後の頼みだと思ってたのに、既に了承を貰ってるの!?ってなりました、リーダーが良いなら僕はもうなにも言えません、僕が変な事をしなければ良いんだからね。
「じゃあベッドとか個室みたいに区画しよう、その方が寛げるでしょ」
っと言う事で部屋の少し高い所に棚を作り大きめの家を3つ建てました、フェアリー3人にはそこを使ってもらいます。ちょっと大きな人形の家みたいですけど、みんなが中に入って確認してるよ。
「どうかな使い心地は」
僕がそう言ったら各部屋の窓から顔を出して親指を立ててます、どうやら気に入ってくれたみたいだね。
「ちなみにトイレもお風呂も使えるからね、その他の物もあるからドシドシ言ってね」
向こうの世界の人形の家にあるコップとかがそのまま使えます、服は少しゴワゴワしてるから使えないけど、ポイントで交換するときに種族で変えれることをハナが教えてくれました、こんなところにもすごい機能があったんだ便利ですね。
「さてこっちが終わったから、放置してるさっきの子たちの所に行こうかな、みんなはどうする?」
「暇だから行くの」
リズアズリが窓から飛んできて僕の肩でそう言ってきました、どうやらお腹もすいてるみたいで小さく音を鳴らしてるよ、もしかしたらさっき出てきたのは食事をする為だったのかもね。
「バイトさっきの子って誰?」
「ウクスルトどうやらクランに入りたいみたいなんだ、とても可愛い子たちだからギルドでこっちを薦めたんだと思うよ」
階段を降りながら肩のみんなに説明したよ、女性冒険者は希望すれば有名なクランに入れます、そうしないとダンジョンで大怪我をしたり最悪帰ってきませんからね、なのでここを紹介したんでしょう。
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