荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー

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3章 戦争

48話 他の人を調べに

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『マスターノームたちと協力した方がよろしいと思いますよ、一人ではさすがに限界があります』


僕はその日に王妃様の治療の為魔道具を作り始めました、血液を外に出して全部を掃除したいけどそれは出来ないから、ノームたちの時に使った治療の雨の応用版治療の光を作り、心臓とか部分的に照射して治そうと思って魔道具を作って見ました。


「それは量産の時だけで平気だよ、もうほとんど完成したんだからね」


そうなんですよ、治療の光と言うのはかなり優秀で健康な状態に直してくれます、ただ体全体に浴びせるほどの力がなく部分的になってしまい、事前に調べないとダメなんですよ。


『それは見れば分かります、ですが徹夜するほどではないでしょう、私が心配なのはティーアさんたちの相手をしなかった方です、もう確定なのですからアンジェさんたちを相手にしない時にしなくてはだめでしょう』

「うっ!?・・・で、でも繁殖期の時ならともかくまだ先なんだからいいじゃん、まずはこっちが優先だよ」


空間魔法の時間を戻したくないんだから優先的にそっちをしないとだよ、有翼人の繁殖は村に帰るとか自分の家を見つけるからと言う理由があるんだ、だからここでは必要ないと思うんだ。


『まぁ分かりますが、私は知りませんよぉ~』


ハナがそう言ってあさっての方向を向いていました、でも優先順位はこっちだよね。


「さて魔道具を神棚に置くだけして、こっちの治療院にも行って見ようかな」


ハナをそのままに僕は空間魔法には入らず拠点を出ました、肩ではまだそっぽを向いてますが、まぁいつものことだしね。


「たしかここの治療院って東区だったはずだけど」


僕は東地区を歩きながらそんな事を言ってるけど、なかなか見つかりません、住宅が多い場所だからすぐに分かると思ったんだけど見当たらないよ。


「こ、ここなの?」


仕方ないので周りの人に聞いたんだ、そしたらそう言った施設じゃなくて一軒家の普通の家なんだよ。


『入って見ましょうマスター』

「そうだね」


やっと機嫌を治してくれたハナに言われて僕は家に入りました、中は確かに小さい待合室とかがあって個人でやってる病院って感じです。


『人がいませんねマスター』

「そうだね、受付にもいないし誰もいないのかな?」


もしかして朝早すぎたのかな、って思っていると病院の入り口が開いたんだ、どうやら外に問診にでも行ってたみたいだよ。


「おや、ここに患者とは珍しい」

「でちね先生」


白衣を着たおじさんとちょっと大きめの鞄を持った少女が珍しそうに僕をみてます、ここに来ることがそんなに珍しいの?


「すみません、ここは治療院ですよね?」

「ええそうですよ、ですが私たちがご自宅に向かうのが普通なんですよ、ねぇアイサ」

「でちでち、いまも行ってきたとこなんでち」


そう言って少女が椅子に鞄を降ろしています、なるほどね、自宅に直接なんだ。


「僕はバイトといいます、少し聞きたいことがありまして、お時間ありますか?」


二人が少し不思議そうでしたけど、奥に案内してくれました、診察室みたいなところを通り普通の家のリビングで椅子を進められました。


「それでどういった話でしょうかね」


おじさんが先に聞いてきました、少女は僕にお茶を作ってくれてるようで台所にいます、でもこっちの話を聞いてるみたいでソワソワしてるよ。


「実は僕の知り合いが状態異常回復系の治療をしても治らないと言う事がありまして、そのことで少し聞きたいことがあるんです」


僕はHPの回復魔法を掛けると症状が治ったり、逆に悪くなることは無いか、それとどちらでもないって時が無かったか聞いてみました、医者のおじさんは興味を持ってくれたみたいで考えているみたいでしたよ。


「僕は専門家ではないので良く分からないんです、それ以外にも症状があったりしませんかね」

「ふむ・・・確かにそう言った時はある」

「それは頻度的にはどれくらいですか、それに増えたりとかしませんでしたか」


僕は感染経路なども聞いてみました、どうやら細菌なのは確実みたいだね、そして飛沫感染とか色々違いはあるけどその場合はかなり深刻みたいだよ。


「そう言った時は必ず周りの者たちもうつってしまっている、その場合隔離したり魔法で障壁を作り対策をする」

「知りませんでした、そんな事があったんですね」


どうやら僕が生まれる前の話だそうです、その時はこの街の人の半数が犠牲になったそうです、でもそれは分かるよ、だってノームたちの時に僕が行かなかったらそうなってたと思うからです。


「ああ、わたしはあれを忘れることはない、あの惨状を忘れるものか」


先生がすごく怖い顔をしてます、きっと隔離以外もひどい状態だったんでしょうね、でも治療法がない場合そうだよね。


「先生は今それが起きたらどう対処しますか、何か新しい魔法とかないですか?」

「正直お手上げだ、わたしのような医者にはどうすることも出来んよ、何とかしたいがな」


どうやら諦めてしまうようです、でもすごく悔しそうだよ、まぁそうだよね治すのがおじさんの仕事だもんね。


「じゃあ僕がそう言った人の治療法を見つけたら使ってくれますか?」

「それは本当かね!?」


テーブルをすごい勢いで叩いて聞いてきたね、でもまだ量産は出来てないんだ、作ったからWPで交換は出来るんだけど、まだ試作機だからねもっと効率を良くしてからだよ。


「はい、まだ研究段階ですけど数日中には出来ます、でもこれは使って見ないと分からないんです」

「なるほど、実験的な事になると」


おじさんがちょっと睨んできてます、そうなんだよ絶対に治るし人体実験ではないんだけど、初めての物なのは変わらない、お姫様は時間がなかったから考えなかったみたいだけど、この人は仕事だからね。


「危険はないんです、でも初めての物なのは確かです、それでも使ってくれますか?」


そう言ったらかなり悩んでます、まぁそうだよね、でも今まで治せなかったのに治せるようになる、だから悩んでるんだね。


「少し考えさせてくれんかね」

「それは勿論です、僕も製作を急ぎます、絶対に治るようになります資料を置いていきますのでよく読んでおいてくださいね」


少女にお茶を貰ったけど直ぐに飲んで僕は治療院を出ました、きっとわかってくれるよね。


『マスター平気ですか?』

「うん、人体実験なのは変わらないもん、非常時じゃないんだからあれくらい警戒するべきさ」


先生には資料も渡したし問題ないと思う、出来ることなら使わない方が良いんだ、でも魔法や薬が効かない病は今もある、だからあんなに真剣なんだよ。


『まぁ分かりますけどね、ノームたちの時みたいに進めなかったから少し心配です』

「そうだねハナ、でもあそこ以外も治療院はあるからそっちも見に行こう」


民間の治療院はあそこだったんだ、そして次は貴族用の病院に向かいました。


「話も聞いてくれなかった」


北地区の少し行った所に病院があったんですが、受付で追い出されました、予約をしてないとか言ってたけど僕が予約をしようとしたら受付てないって言われんだ、じゃあ聞かないでよって話だよね。


『まぁ仕方ないですよマスター』

「そうなのかぁ・・・まぁあっちの先生に頼るしかないね」


そう言いながら僕は拠点に戻る道を歩き出しました、数日すればあの治療院で使ってもらえるし問題はない、そう思っているんだ。


「じゃあ後は・・・って何だか眠気が」

『マスター?』


僕が歩いているとどうしてかすごい眠気に襲われました、ハナが何か叫んでいましたがフラフラしてきて意識を失ったんです。
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