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3章 1年2学期
90話 お茶会のお誘い
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自分は今、エマル殿が借りた第3会議室の前で立ち頭が回っていません。
隣には同じ感じのケーニット殿も一緒で、こんな事があるのかと思っているんだ。
「どう思うイサベラ殿」
自分よりも先にケーニット殿が聞いてきたが、それはこちらが聞きたい所だ。
自分たちふたりは、アレシャスからお茶会の了承の返事を貰った。だが、それは少し予定と違っていたんだ。
「あなたも分かっているだろうケーニット殿、アレシャスはこちらの思惑を分かっていて誘って来た。でなければ、こちらのお茶会を逆に誘い返すなんて事はしない」
そうなんだ、アレシャスはこちらがお茶会に誘ったにもかかわらず、どちらかを選ばないと分かると、逆に自分たちをお茶会に誘ってきた。
しかも自分たちは今、アレシャスからクレープと言う甘味を貰ったんだ。
「だろうな・・・しかも派閥のリーダーに許可も無くだ、あれはこちらが分かっていることを知っているぞ」
ケーニット殿が少し情報をくれたが、それは聞かなくても分かる。
このお茶会も、その話をしたいから集まろうって事だろう。
「でしょうね、でもそれなら話が早くて助かるわ」
「そうだな・・・早速ジャケン様に知らせる。それではイサベラ殿、お茶会で会いましょう」
ケーニット殿がそう言って廊下を歩いていったわ。自分も急ぎケリー様の元に戻り、経緯を話し甘味を渡たの。
「なるほど・・・つまり彼は話してくれると言うのですわね」
「はいケリー様。おそらく、彼もだまし通せるとは思っていないのでしょう、明らかに不自然ですからね」
ケリー様が甘味を眺めて、自分の話に賛成してくれています。
自分が思うに、彼は隠す気がないように見えます。まるで、自分の代わりをエマル殿にさせて、誰かを呼んでいる様な、そんな感じです。
「それにしても変わった甘味ですわね、この薄い皮は何でしょう?これも食べれるのですわよね」
ケリー様が甘味の乗った皿を持ち、横から眺めて確かめ始めます。
自分は、このクレープという食べ物を知っています。
「小麦粉を薄く焼いたものなので、問題なく食べれますよケリー様。これはエマル殿たちが学園祭で出す予定のモノです」
その言葉を聞き、ケリー様は更に興味を持ったようで、マリアルは早く食べたそうに見ているわ。
でも、ケリー様が満足するまではダメなのよ。
「それは楽しみね、ブランネお願い」
「はいお嬢様」
ケリー様が専属メイドからナイフとフォークを受け取り、一口サイズに切ってから口に入れた。
味を確かめながら食していらっしゃるが、その驚いた顔を見て自分たちも食べたんだ。
「な、なにこれ!?」
「すごいです~」
「美味しいぃ~」
マリアルとライラが満足そうな顔をして頬を抑えたが、自分はそれどころではない。
どうしたらこんな素晴らしい味が出せるのか、これは一体なんだと不思議でならなかった。
「け、ケリー様、これは一体」
「イサベラも初めてですのね。わたくしも初めて口にするものばかりで、どれも素晴らしく美味しいですわ」
ケリー様は、フォークで赤い果実を刺して自分たちに見せてくれます。
それは自分でも知ってるイチゴと言う果実でしたが、これほどの味のモノは知りません。
「それに、この白いふわふわしたモノは分かりませんし、黄色いのも黒く塗られたモノも分からないですわ・・・ブランネ、鑑定を」
「はいお嬢様」
ケリー様に言われ、メイドが鑑定を掛けると、その情報に全員が絶句したのよ。
「モウ牛のミルクは分かるんだけど、カカオツリー?イチゴプテラにバナナトリケラトプスって、いったい何ですかねケリー様?」
マリアルがケリー様に聞いているが、まだケリー様は驚きから解放されていない。
無理もないと自分は思ったよ、ライラがクレープの中身を細かく分けて、1つずつ食べて確かめ始めていたが、それだけの物だったんだ。
「ねぇなんなのイサベラ、教えてよ」
「マリアル、この甘味は高級食材で作られているのよ。どれも5つ星級のモンスターから取れるドロップ品だ」
「え!?」
マリアルが驚いてクレープをジッと見て、ライラが味の確認ができたのか、自分の方に視線を向け頷いて来た。
「カカオツリーは3つ星だけど、強さが10万はある強敵よマリアル。5つ星のモンスターなんて、最低でも強さ40万が予測される。
どれも軍を動かして倒さないといけないほどの強敵で、そのドロップ品を使うなんてどうかしてると思ったわね。
それも、学園祭程度の催しの商品として出すなんて、どれだけの赤字モノなんだと、ライラの商人魂に火をつけあり得なと連呼させたわ。
「それだけではありませんわよイサベラ」
自分の説明でマリアルが頷いていると、ケリー様が一口クレープを食べ、ゆっくり味を確かめた後にそう言ったわ。
ケリー様の表情は、どこか遠い所を見ていたのよ。
「これを出せると言うことは、そのモンスターたちをダンジョンに設置し、更には倒せる実力を持っていると言うことですわ」
「「「た、確かに」」」
もし自然界のこいつらを倒すとなると、それは相当な秘境に行かなければ行けない。
それは時間的にも不可能で、ダンジョンで手に入れると考えるのが妥当。おそらく凄腕の冒険者を雇い倒しているんだ。
「学園の外に行けたアレシャスならではって事なの?」
「マリアル、それでも伝手は必要だったはずだ。どうして平民から貴族になった彼が持っているのか知らないが、これは相当な力だぞ、そうだろうライラ」
「そうですね、商人の娘から言わせてもらうと、授業や試験などの時に資金を集め、赤字覚悟の出し物をしようとしてる。アタシなら絶対しませんね」
「そうですわね・・・どうしてそんなことをしているのか謎ですが、そうとしか考えられませんわ」
ケリー様がまとめたが、クレープを食べる手は止まらない。マリアルはいつの間には食べ終わっていて、自分のクレープをじっと見て来る。
だけど、自分もこんなに美味しい甘味は食べたいわ、他の誰かにあげるなんてありえないわよ。
「ぶぅ~イサベラのケチィ~・・・ライラァ~」
マリアルはライラにおねだりを始めたが、ライラも残りをすごい早さで食べてしまったよ。
この世の終わりみたいな顔をしてるマリアルに、自分は仕方なくクレープを渡したの。
涙目でお礼を言われて食べ始めたけど、最後まで食べたかったわ。
「アレシャスに聞くことが増えましたねケリー様」
「そうですわね・・・ほんと、どうして彼は平民からの出生なのかしら」
そう言いながら、クレープを嬉しそうに食していらっしゃる。その顔は既に彼をターゲットにしている顔だ。
ケリー様は、いつそれを申請するのだろう。爵位を上げてからなのか、それともこのまま表に出ないで卒業前なのか。
「結婚を容易くするのなら、人気がまだない後者の時期・・・でも、爵位は大切だから前者にしたほうが・・・いやいや、そうすると対象者が増えるわね」
「なにかイサベラが言ってるよライラ」
「よしなさいよマリアル」
自分が考え込んでいると、空になった皿を返しに来たマリアルに顔を覗き込まれた。
ライラが止めてくれたんだが、それで止まるマリアルではなかったな。後で怒ったのは仕方のないことだな。
隣には同じ感じのケーニット殿も一緒で、こんな事があるのかと思っているんだ。
「どう思うイサベラ殿」
自分よりも先にケーニット殿が聞いてきたが、それはこちらが聞きたい所だ。
自分たちふたりは、アレシャスからお茶会の了承の返事を貰った。だが、それは少し予定と違っていたんだ。
「あなたも分かっているだろうケーニット殿、アレシャスはこちらの思惑を分かっていて誘って来た。でなければ、こちらのお茶会を逆に誘い返すなんて事はしない」
そうなんだ、アレシャスはこちらがお茶会に誘ったにもかかわらず、どちらかを選ばないと分かると、逆に自分たちをお茶会に誘ってきた。
しかも自分たちは今、アレシャスからクレープと言う甘味を貰ったんだ。
「だろうな・・・しかも派閥のリーダーに許可も無くだ、あれはこちらが分かっていることを知っているぞ」
ケーニット殿が少し情報をくれたが、それは聞かなくても分かる。
このお茶会も、その話をしたいから集まろうって事だろう。
「でしょうね、でもそれなら話が早くて助かるわ」
「そうだな・・・早速ジャケン様に知らせる。それではイサベラ殿、お茶会で会いましょう」
ケーニット殿がそう言って廊下を歩いていったわ。自分も急ぎケリー様の元に戻り、経緯を話し甘味を渡たの。
「なるほど・・・つまり彼は話してくれると言うのですわね」
「はいケリー様。おそらく、彼もだまし通せるとは思っていないのでしょう、明らかに不自然ですからね」
ケリー様が甘味を眺めて、自分の話に賛成してくれています。
自分が思うに、彼は隠す気がないように見えます。まるで、自分の代わりをエマル殿にさせて、誰かを呼んでいる様な、そんな感じです。
「それにしても変わった甘味ですわね、この薄い皮は何でしょう?これも食べれるのですわよね」
ケリー様が甘味の乗った皿を持ち、横から眺めて確かめ始めます。
自分は、このクレープという食べ物を知っています。
「小麦粉を薄く焼いたものなので、問題なく食べれますよケリー様。これはエマル殿たちが学園祭で出す予定のモノです」
その言葉を聞き、ケリー様は更に興味を持ったようで、マリアルは早く食べたそうに見ているわ。
でも、ケリー様が満足するまではダメなのよ。
「それは楽しみね、ブランネお願い」
「はいお嬢様」
ケリー様が専属メイドからナイフとフォークを受け取り、一口サイズに切ってから口に入れた。
味を確かめながら食していらっしゃるが、その驚いた顔を見て自分たちも食べたんだ。
「な、なにこれ!?」
「すごいです~」
「美味しいぃ~」
マリアルとライラが満足そうな顔をして頬を抑えたが、自分はそれどころではない。
どうしたらこんな素晴らしい味が出せるのか、これは一体なんだと不思議でならなかった。
「け、ケリー様、これは一体」
「イサベラも初めてですのね。わたくしも初めて口にするものばかりで、どれも素晴らしく美味しいですわ」
ケリー様は、フォークで赤い果実を刺して自分たちに見せてくれます。
それは自分でも知ってるイチゴと言う果実でしたが、これほどの味のモノは知りません。
「それに、この白いふわふわしたモノは分かりませんし、黄色いのも黒く塗られたモノも分からないですわ・・・ブランネ、鑑定を」
「はいお嬢様」
ケリー様に言われ、メイドが鑑定を掛けると、その情報に全員が絶句したのよ。
「モウ牛のミルクは分かるんだけど、カカオツリー?イチゴプテラにバナナトリケラトプスって、いったい何ですかねケリー様?」
マリアルがケリー様に聞いているが、まだケリー様は驚きから解放されていない。
無理もないと自分は思ったよ、ライラがクレープの中身を細かく分けて、1つずつ食べて確かめ始めていたが、それだけの物だったんだ。
「ねぇなんなのイサベラ、教えてよ」
「マリアル、この甘味は高級食材で作られているのよ。どれも5つ星級のモンスターから取れるドロップ品だ」
「え!?」
マリアルが驚いてクレープをジッと見て、ライラが味の確認ができたのか、自分の方に視線を向け頷いて来た。
「カカオツリーは3つ星だけど、強さが10万はある強敵よマリアル。5つ星のモンスターなんて、最低でも強さ40万が予測される。
どれも軍を動かして倒さないといけないほどの強敵で、そのドロップ品を使うなんてどうかしてると思ったわね。
それも、学園祭程度の催しの商品として出すなんて、どれだけの赤字モノなんだと、ライラの商人魂に火をつけあり得なと連呼させたわ。
「それだけではありませんわよイサベラ」
自分の説明でマリアルが頷いていると、ケリー様が一口クレープを食べ、ゆっくり味を確かめた後にそう言ったわ。
ケリー様の表情は、どこか遠い所を見ていたのよ。
「これを出せると言うことは、そのモンスターたちをダンジョンに設置し、更には倒せる実力を持っていると言うことですわ」
「「「た、確かに」」」
もし自然界のこいつらを倒すとなると、それは相当な秘境に行かなければ行けない。
それは時間的にも不可能で、ダンジョンで手に入れると考えるのが妥当。おそらく凄腕の冒険者を雇い倒しているんだ。
「学園の外に行けたアレシャスならではって事なの?」
「マリアル、それでも伝手は必要だったはずだ。どうして平民から貴族になった彼が持っているのか知らないが、これは相当な力だぞ、そうだろうライラ」
「そうですね、商人の娘から言わせてもらうと、授業や試験などの時に資金を集め、赤字覚悟の出し物をしようとしてる。アタシなら絶対しませんね」
「そうですわね・・・どうしてそんなことをしているのか謎ですが、そうとしか考えられませんわ」
ケリー様がまとめたが、クレープを食べる手は止まらない。マリアルはいつの間には食べ終わっていて、自分のクレープをじっと見て来る。
だけど、自分もこんなに美味しい甘味は食べたいわ、他の誰かにあげるなんてありえないわよ。
「ぶぅ~イサベラのケチィ~・・・ライラァ~」
マリアルはライラにおねだりを始めたが、ライラも残りをすごい早さで食べてしまったよ。
この世の終わりみたいな顔をしてるマリアルに、自分は仕方なくクレープを渡したの。
涙目でお礼を言われて食べ始めたけど、最後まで食べたかったわ。
「アレシャスに聞くことが増えましたねケリー様」
「そうですわね・・・ほんと、どうして彼は平民からの出生なのかしら」
そう言いながら、クレープを嬉しそうに食していらっしゃる。その顔は既に彼をターゲットにしている顔だ。
ケリー様は、いつそれを申請するのだろう。爵位を上げてからなのか、それともこのまま表に出ないで卒業前なのか。
「結婚を容易くするのなら、人気がまだない後者の時期・・・でも、爵位は大切だから前者にしたほうが・・・いやいや、そうすると対象者が増えるわね」
「なにかイサベラが言ってるよライラ」
「よしなさいよマリアル」
自分が考え込んでいると、空になった皿を返しに来たマリアルに顔を覗き込まれた。
ライラが止めてくれたんだが、それで止まるマリアルではなかったな。後で怒ったのは仕方のないことだな。
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