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3章 1年2学期
91話 深刻なお茶会
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「今日はお越しいただきありがとうございます」
ちょっと大きめで、丸いテーブルを囲んでお茶会を始めた僕は、代表して説明を始めます。
対象者は、ジャケン君にケーニット君と、ケリーさんにイサベラさんにマリアルさんにライラさんです。
「それで・・・どこから話しましょうか?」
もちろん僕たち側も集まっていて、エマルにリリーナと二人が参加してます。
今ふたりのメイドさんとシャンティがお茶を配ってくれてるんです。
「それならまずダンジョンの事だろう。なぜお前は先頭に出てこない、オレと勝負しろ!」
「いえっ!まずは先日の甘味、クレープの事ですわよ」
ジャケン君とケリーさんが話しが嚙み合わず、睨み合ってしまったよ。
ダンジョンの方は分かるんだけど、クレープって何だろうね?っと、僕は不思議で首を傾げる。
普通の食べ物何だけど、何が聞きたいんだろうね。
「じゃあ、僕から言えるダンジョンから話すね。簡単に言うけど、僕は目立ちたくないんだ」
僕の答えを聞いて、ジャケン君とケリーさんが分かりませんって顔しています。
エマルたちに教えた時と同じで、誰も分かってくれないのは知ってました。
「僕が平民から貴族になったのは知ってると思うけど、僕があまり高い地位に上がるとさ、良い顔をしない人たちが増えるんだ」
「そんな奴らは蹴散らせば良い、お前にはその力がある」
「それがイヤなんだよジャケン君。それのせいで命を狙われたりするでしょ、小さな領地を貰って、ひっそりと暮らした方が幸せだよ」
僕の答えに、ふたりは少し落ち着きを取り戻します。
僕はそれを見て、更に説明を始めた。
「平民から貴族になった子供は、大抵出世を夢見るんだけど、それのほとんどは失敗して終わる。優秀で夢が叶った子もいるみたいだけど、それまでには毒殺や暗殺がつきまとって大変だ。みんなはそれをよく知ってるでしょ?」
ここにいる全員が頷き、だからこそ僕はひっそりと暮らす方を選んだと伝えた。
最初から地位を持ってる人が頑張れば、少しはそれも緩和される、だからエマルには頑張ってもらってるんだ。
「だから自分で派閥を作り身を引いたのか?」
「そうだよジャケン君、僕が前に出るよりもエマルが適任だもん。これ以上地位を上げるとエマルが危ないけど、伯爵から公爵ってかなりの壁でしょ?」
ボスの作り方を公表したら、それは恐らく叶うかもしれない。でも、それは僕は望まないので教えません。
ちょっと笑って、そんな答えを言わずに胸にしまってる。エマルはそれを聞いて顔をひくつかせてますね。
「じゃあ、もうお前のダンジョンとは戦えないのか?」
「ごめんねジャケン君、今の学園や貴族の争いをみる限り、僕は表に出る気はないよ。もしもそういった事がなくなるなら別だけどね」
僕がそう説明すると、ジャケン君は「そうか」と一言だけを返し黙ってしまいました。
その顔は、明らかに暗く悲しそうでしたよ。
「エマルやリリーナには、これからも僕のダンジョンを作って貰う予定だから、それで勘弁してよジャケン君・・・そのかわり僕も精一杯作るからさ」
僕にはこれが精一杯で、ボスを作らないって所は全力ではなくなるけど、そこは仕方ないです。
「あのぉ~ちょっと良いですかね?」
ジャケン君の顔色が少し良くなったのを確認すると、今度はケリーさん側からの質問が来ます。手を挙げたのはライラさんです。
「ジャケン様もケリー様も、確信しているからスルーみたいなんですけど、エマル様たちの上下関係が違うのはどうしてですか?エマル様やリリーナ様って、彼にスタンピードバトルで勝ったのですよね?」
僕は「そこですか」ってツッコミを入れたかったです。ジャケン君もケリーさんも頭を抱えてますよ。
「この状況でよく言えたわねライラ、そんなのアレシャスさんが勝ったに決まってるでしょ。そうでなれば話が成立しないし、そもそもこのお茶会自体が成立していないわ。普通は主が許可するかを決めるもので、自分とケーニット殿はアレシャスに直接話を持ち掛けてるのよ」
イサベラさんが詳しく解説してくれて、僕はホッとしました。
そして、補足としてバトルの話を少ししたんだ。ジャケン君はその話にはかなり食いついてきたよ。
「ハイエンダクラスに勝てるキングクラスか、そんなモンスターがいたんだな」
「僕のダンジョンは、強さだけではクリアできない様に作ってるからね、それで勝てたんだ」
ジャケン君は「なるほど」っと顔して考え込んでいました。
そしてダンジョンの中ボスの話もしましたよ。そして次はケリーさんの番になり、僕の本題の話です。
「みなさんには先に食べて貰ったけど、3学期の学園祭で出し物をしたいんだ。よかったら味の感想をお願いできるかな」
僕のポケット収納からクレープを出し、お皿をテーブルに並べました。
ケリーさん側がそれを見て顔色を変えましたよ。
「これがあのクレープですの?」
「ちょっと小さいですね」
「先日みんなに食べて貰ったのは、僕の知ってる正規の大きさなんだけど、学園祭の時は折り畳んで、ちょっと小振りにして出そうと思ってます」
僕は手前にある、イチゴとメロンとバナナチョコのクレープを見せながら説明しました。
どれも一口サイズなので、3つ入るお皿を用意しシャンティたちに配ってもらった。
「こうすれば、注文の時幾つも買う人が出るでしょ。色々な味を一度に楽しんでほしいから、こんな出し方を考えたんだよ」
製作は専門の料理人を使うけど、販売は僕たち生徒がする予定なのも話したんだ。
僕たちがなにもしないんじゃ参加の意味がないからね。
「オレはあまり甘いモノは好きではないんだ、だがうまかったぞアレシャス」
「ありがとうジャケン君、強いていうならどちらが好みかな?」
「そうだな、オレは今日食べた方が美味かった」
ジャケン君は、前に渡したイチゴのクレープを思い出して感想を言ってくれて、今回の方が好みの様です。
「どうかなケリーさん、お味の方は?」
「ええ、とても美味しいですわ。特にこのメロンのクレープは最高ですわね」
ケリーさんがかなり気に入ってくれたようで、どこか遠くを見てウットリです。
イサベラさんたちも美味しそうに食べてくれて、やっぱり女性は甘い物が好きだねっと、僕もニッコリです。
「それは良かった、値段とかはまだ色々考えないといけないんだけど、よかったらみなさんも参加しませんか?1年生全員でやれば、もっと良いのが出来ますよ」
これが僕の本題で、ジャケン君とケリーさんに協力してもらうのが目的でした。
ふたりはここに話し合いと協力体制を築く為にきたはずで、僕から提案する事で乗りやすくしたんです。
そして、これは学園祭だけの話ではないんですよ。
「ふむ、ダンジョンヒューマン1年上位者全員での出し物か・・・なかなか楽しそうだな」
「そうですわね、わたくしたちもよろしくてよ」
「それは良かった、ふたりならそう言ってくれると思ってたよ。そんなふたりに提案があってさ、出来れば僕と同盟を組みませんか?」
エマルたちにも知らせてない事で、シャンティ以外は、突然すぎて驚き止まってるよ。
僕は、誰一人聞く体勢でないのに、お構いなく説明をしたんだ。
「僕は目立ちたくありません。だけどおふたりが協力してくれたなら、それが変えられる。ジャケン君」
「な、なんだよアレシャス」
「僕が前に出ないのは危険だからと言ったけど、みんなが集まればそれを防ぐことが出来る、そうすれば僕も前に出やすくなるんだよ」
ジャケン君は、それを知り同盟を約束してくれた。
どれだけ戦いんだろうと思うけど、僕もそう言うところがあるので、ちょっとだけ親近感が湧きました。
「ケリーさんも協力してくれると嬉しいんだけど、何か要望とかあるかな?」
「そ、そうですわね・・・今はこれと言ってありませんわ」
「そうなんだね、じゃあダンジョンの論文とかどうかな?例えばボス部屋の使い方とか」
「「「「「ボス部屋!?」」」」」
いきなりの食いつきっぷりに、さすがに僕も引いてしまいます。
「どどど、どう使うのですの」
「教えろアレシャス、どうすれば良いんだ」
「やっぱり知っていたのですねアレシャス様、教えてくださいまし」
「ぼ、ボクも知りたいです」
「ま、まあまあみんな落ち着いて」
しまったと、僕は皆を宥めしばらくは止めるのに大変でした。
やっと落ちつきを取り戻し、ケリーさんとの同盟も約束された。
「じゃあ聞かせてもらいますわよアレシャス」
「そうしたいんだけど、申し訳ないけど今は教えられない」
「「「「「ど、どうして!?」」」」」
みんなから反対の声を貰い、エマルたちには肩を揺らされてしまいました。
また時間を掛けて落ち着いて貰ったんだけど、僕はちょっと疲れて説明をしたんだよ。
「まだ充分に騎士たちの力が上がってないんだ、このままボスを設置しても倒せない」
「なるほどな、だからオレたちの力もほしいってわけだ」
「そうなんだよジャケン君、だから今注目されているこの学年で固めてしまおうと思っているんだ」
みんなで高めあって研究していたと言えば、きっと周りも納得する。
そして探りも入れにくくなるという流れで、それでも情報は漏れるだろうけど微々たる物になるんだ。
「その為の見返りがあれと言う訳ですのねアレシャス」
「そうだね、ボスの他にも色々あるから期待しててよ」
「そ、そうなんですのね」
ケリーさんが顔を引きつらせていたけど、それほどの事ではありませんよ。
エマルたちも知った時、そうでもなかったし、きっと期待が高いだけです。
「ち、ちなみにどんな内容か聞いていいかな?」
マリアルさんがそろ~っと手を挙げて聞いてきました。
皆も聞きたそうなので、僕は伝える事にすると、みんなは静かに聞いてくれた、また動かなくなってしまったけどね
ちょっと大きめで、丸いテーブルを囲んでお茶会を始めた僕は、代表して説明を始めます。
対象者は、ジャケン君にケーニット君と、ケリーさんにイサベラさんにマリアルさんにライラさんです。
「それで・・・どこから話しましょうか?」
もちろん僕たち側も集まっていて、エマルにリリーナと二人が参加してます。
今ふたりのメイドさんとシャンティがお茶を配ってくれてるんです。
「それならまずダンジョンの事だろう。なぜお前は先頭に出てこない、オレと勝負しろ!」
「いえっ!まずは先日の甘味、クレープの事ですわよ」
ジャケン君とケリーさんが話しが嚙み合わず、睨み合ってしまったよ。
ダンジョンの方は分かるんだけど、クレープって何だろうね?っと、僕は不思議で首を傾げる。
普通の食べ物何だけど、何が聞きたいんだろうね。
「じゃあ、僕から言えるダンジョンから話すね。簡単に言うけど、僕は目立ちたくないんだ」
僕の答えを聞いて、ジャケン君とケリーさんが分かりませんって顔しています。
エマルたちに教えた時と同じで、誰も分かってくれないのは知ってました。
「僕が平民から貴族になったのは知ってると思うけど、僕があまり高い地位に上がるとさ、良い顔をしない人たちが増えるんだ」
「そんな奴らは蹴散らせば良い、お前にはその力がある」
「それがイヤなんだよジャケン君。それのせいで命を狙われたりするでしょ、小さな領地を貰って、ひっそりと暮らした方が幸せだよ」
僕の答えに、ふたりは少し落ち着きを取り戻します。
僕はそれを見て、更に説明を始めた。
「平民から貴族になった子供は、大抵出世を夢見るんだけど、それのほとんどは失敗して終わる。優秀で夢が叶った子もいるみたいだけど、それまでには毒殺や暗殺がつきまとって大変だ。みんなはそれをよく知ってるでしょ?」
ここにいる全員が頷き、だからこそ僕はひっそりと暮らす方を選んだと伝えた。
最初から地位を持ってる人が頑張れば、少しはそれも緩和される、だからエマルには頑張ってもらってるんだ。
「だから自分で派閥を作り身を引いたのか?」
「そうだよジャケン君、僕が前に出るよりもエマルが適任だもん。これ以上地位を上げるとエマルが危ないけど、伯爵から公爵ってかなりの壁でしょ?」
ボスの作り方を公表したら、それは恐らく叶うかもしれない。でも、それは僕は望まないので教えません。
ちょっと笑って、そんな答えを言わずに胸にしまってる。エマルはそれを聞いて顔をひくつかせてますね。
「じゃあ、もうお前のダンジョンとは戦えないのか?」
「ごめんねジャケン君、今の学園や貴族の争いをみる限り、僕は表に出る気はないよ。もしもそういった事がなくなるなら別だけどね」
僕がそう説明すると、ジャケン君は「そうか」と一言だけを返し黙ってしまいました。
その顔は、明らかに暗く悲しそうでしたよ。
「エマルやリリーナには、これからも僕のダンジョンを作って貰う予定だから、それで勘弁してよジャケン君・・・そのかわり僕も精一杯作るからさ」
僕にはこれが精一杯で、ボスを作らないって所は全力ではなくなるけど、そこは仕方ないです。
「あのぉ~ちょっと良いですかね?」
ジャケン君の顔色が少し良くなったのを確認すると、今度はケリーさん側からの質問が来ます。手を挙げたのはライラさんです。
「ジャケン様もケリー様も、確信しているからスルーみたいなんですけど、エマル様たちの上下関係が違うのはどうしてですか?エマル様やリリーナ様って、彼にスタンピードバトルで勝ったのですよね?」
僕は「そこですか」ってツッコミを入れたかったです。ジャケン君もケリーさんも頭を抱えてますよ。
「この状況でよく言えたわねライラ、そんなのアレシャスさんが勝ったに決まってるでしょ。そうでなれば話が成立しないし、そもそもこのお茶会自体が成立していないわ。普通は主が許可するかを決めるもので、自分とケーニット殿はアレシャスに直接話を持ち掛けてるのよ」
イサベラさんが詳しく解説してくれて、僕はホッとしました。
そして、補足としてバトルの話を少ししたんだ。ジャケン君はその話にはかなり食いついてきたよ。
「ハイエンダクラスに勝てるキングクラスか、そんなモンスターがいたんだな」
「僕のダンジョンは、強さだけではクリアできない様に作ってるからね、それで勝てたんだ」
ジャケン君は「なるほど」っと顔して考え込んでいました。
そしてダンジョンの中ボスの話もしましたよ。そして次はケリーさんの番になり、僕の本題の話です。
「みなさんには先に食べて貰ったけど、3学期の学園祭で出し物をしたいんだ。よかったら味の感想をお願いできるかな」
僕のポケット収納からクレープを出し、お皿をテーブルに並べました。
ケリーさん側がそれを見て顔色を変えましたよ。
「これがあのクレープですの?」
「ちょっと小さいですね」
「先日みんなに食べて貰ったのは、僕の知ってる正規の大きさなんだけど、学園祭の時は折り畳んで、ちょっと小振りにして出そうと思ってます」
僕は手前にある、イチゴとメロンとバナナチョコのクレープを見せながら説明しました。
どれも一口サイズなので、3つ入るお皿を用意しシャンティたちに配ってもらった。
「こうすれば、注文の時幾つも買う人が出るでしょ。色々な味を一度に楽しんでほしいから、こんな出し方を考えたんだよ」
製作は専門の料理人を使うけど、販売は僕たち生徒がする予定なのも話したんだ。
僕たちがなにもしないんじゃ参加の意味がないからね。
「オレはあまり甘いモノは好きではないんだ、だがうまかったぞアレシャス」
「ありがとうジャケン君、強いていうならどちらが好みかな?」
「そうだな、オレは今日食べた方が美味かった」
ジャケン君は、前に渡したイチゴのクレープを思い出して感想を言ってくれて、今回の方が好みの様です。
「どうかなケリーさん、お味の方は?」
「ええ、とても美味しいですわ。特にこのメロンのクレープは最高ですわね」
ケリーさんがかなり気に入ってくれたようで、どこか遠くを見てウットリです。
イサベラさんたちも美味しそうに食べてくれて、やっぱり女性は甘い物が好きだねっと、僕もニッコリです。
「それは良かった、値段とかはまだ色々考えないといけないんだけど、よかったらみなさんも参加しませんか?1年生全員でやれば、もっと良いのが出来ますよ」
これが僕の本題で、ジャケン君とケリーさんに協力してもらうのが目的でした。
ふたりはここに話し合いと協力体制を築く為にきたはずで、僕から提案する事で乗りやすくしたんです。
そして、これは学園祭だけの話ではないんですよ。
「ふむ、ダンジョンヒューマン1年上位者全員での出し物か・・・なかなか楽しそうだな」
「そうですわね、わたくしたちもよろしくてよ」
「それは良かった、ふたりならそう言ってくれると思ってたよ。そんなふたりに提案があってさ、出来れば僕と同盟を組みませんか?」
エマルたちにも知らせてない事で、シャンティ以外は、突然すぎて驚き止まってるよ。
僕は、誰一人聞く体勢でないのに、お構いなく説明をしたんだ。
「僕は目立ちたくありません。だけどおふたりが協力してくれたなら、それが変えられる。ジャケン君」
「な、なんだよアレシャス」
「僕が前に出ないのは危険だからと言ったけど、みんなが集まればそれを防ぐことが出来る、そうすれば僕も前に出やすくなるんだよ」
ジャケン君は、それを知り同盟を約束してくれた。
どれだけ戦いんだろうと思うけど、僕もそう言うところがあるので、ちょっとだけ親近感が湧きました。
「ケリーさんも協力してくれると嬉しいんだけど、何か要望とかあるかな?」
「そ、そうですわね・・・今はこれと言ってありませんわ」
「そうなんだね、じゃあダンジョンの論文とかどうかな?例えばボス部屋の使い方とか」
「「「「「ボス部屋!?」」」」」
いきなりの食いつきっぷりに、さすがに僕も引いてしまいます。
「どどど、どう使うのですの」
「教えろアレシャス、どうすれば良いんだ」
「やっぱり知っていたのですねアレシャス様、教えてくださいまし」
「ぼ、ボクも知りたいです」
「ま、まあまあみんな落ち着いて」
しまったと、僕は皆を宥めしばらくは止めるのに大変でした。
やっと落ちつきを取り戻し、ケリーさんとの同盟も約束された。
「じゃあ聞かせてもらいますわよアレシャス」
「そうしたいんだけど、申し訳ないけど今は教えられない」
「「「「「ど、どうして!?」」」」」
みんなから反対の声を貰い、エマルたちには肩を揺らされてしまいました。
また時間を掛けて落ち着いて貰ったんだけど、僕はちょっと疲れて説明をしたんだよ。
「まだ充分に騎士たちの力が上がってないんだ、このままボスを設置しても倒せない」
「なるほどな、だからオレたちの力もほしいってわけだ」
「そうなんだよジャケン君、だから今注目されているこの学年で固めてしまおうと思っているんだ」
みんなで高めあって研究していたと言えば、きっと周りも納得する。
そして探りも入れにくくなるという流れで、それでも情報は漏れるだろうけど微々たる物になるんだ。
「その為の見返りがあれと言う訳ですのねアレシャス」
「そうだね、ボスの他にも色々あるから期待しててよ」
「そ、そうなんですのね」
ケリーさんが顔を引きつらせていたけど、それほどの事ではありませんよ。
エマルたちも知った時、そうでもなかったし、きっと期待が高いだけです。
「ち、ちなみにどんな内容か聞いていいかな?」
マリアルさんがそろ~っと手を挙げて聞いてきました。
皆も聞きたそうなので、僕は伝える事にすると、みんなは静かに聞いてくれた、また動かなくなってしまったけどね
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