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2章
24話 別れの挨拶
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「い、いよいよね」
フィナが唾を飲み緊張してるけど、僕は肩に乗ってその緊張をほぐす為に声を掛けた。
皆の力を合わせれば勝てる、そう信じて号令を僕は発したんだ。
「まずはフィナたちの超長距離狙撃で、相手の数を減らす」
「任せてよリキト」
世界樹の葉を圧縮した弾を装填して、10機のレールガンから発射され、連射が始まった。
遠くの事だから、僕以外は誰にも判別が出来ないけど、着実に敵は減っていて、これならこのまま押し通せるかもと、期待したんだ。
でも、意識を取り戻した勇者からの情報で分かっていた通り、相手は隕石からどんどん出て来ていて、勢いは変わってなかった。
「やっぱり、根本をどうにかしないとダメか」
作戦が次に移る時で、フィナたちに合図を空に撃ち上げてもらったよ。
その合図を見て、島の方から丸太が飛び始めた。
「爆弾が効かなかったから用意した、丸太型ミサイルだけど、ほんとに効くかはまだ未知数なんだよね」
フィナたちの弾が有効だったから撃ち込んでもらったけど、これがダメなら大問題で困る所だ。
でも、それは恐らく杞憂に終わると僕は確信してて、丸太ミサイルが着弾して現実になったよ。
「やっぱり、1本だった時の世界樹に落ちたのはそれが理由だったんだね」
「リキト、どういう事?」
「フィナ、隕石の弱点はマナなんだよ」
それと同時に、アイツらの燃料は火で、邪魔な存在である世界樹を最初に消し去ろうとした。
でも、世界樹がそれを避ける為、身体を分けて世界に分散して対処した。
「大気圏の熱量を使っても、世界樹の消滅までは至らず、戦いは進まなくなった」
「そうなの?支配された気がするけど」
「大地が支配された様に見えるけどそうじゃない、世界樹が守っていたのはこの星の核だったんだ」
敵の燃料は熱で、それが一番存在しているのが星の中心なんだ。
大地を支配して奥に進もうとした敵を、世界樹は阻止する為に根を張って防いでるんだ。
「汚染樹が?」
「そうさ、だから燃料を無くした隕石は動かなかった」
「じゃ、じゃあ」
「そうなんだよフィナ、勇者が使った爆弾で燃料を沢山手に入れてしまった、だから進軍してるんだ」
そう、地下を攻めるのを後にするほどの熱量がある場所を知った、だからここを目標にしてて、世界の最前線なんだ。
ここが落ちれば、隕石は熱を手に入れ核に進行する、これはそう言った戦いなんだ。
「じゃあ、汚染樹がアタシたちを攻撃してくるのって」
「そうだねフィナ、今戦ってるあいつらと勘違いしていたんだ、今の木々にそこまでの知恵はないんだよ」
知恵の勇者の言葉を借りて、あいつらを汚染獣と改めて呼ぶ事にして、戦いは進んで行った。
でも、最初から分かっていたことが問題になって来て、僕の覚悟を決める時が来たんだ。
「フィナ、君との生活はとても楽しかったよ」
「ど、どうしたのリキト?」
「もう会えないかもしれないから言っておくよ、君が大好きだよ」
告白を伝えて、僕はフィナの肩から降りると、直ぐに世界樹の枝とくっ付いたんだ。
僕が最初に生まれた時の様で、世界樹がその為に生み出したような気がして来た。
「戻って来たリキトっ!!」
「フィナ、隕石を全て消滅させるには、表面に出てる部分だけを攻撃してたらダメなんだ」
「だからこのまま丸太で」
「ダメなんだよフィナ、丸太ミサイルは表面に出てる部分にしか効果はない、地面に激突するだけなんだよ」
表面の隕石が消滅して奥に攻撃は出来るけど、それでも垂直にしか攻撃できず、そこから範囲を広げないといけない。
その為の攻撃は、接近戦しかないと連射してるフィナに伝え、僕は意識が薄れてきたんだ。
「だからねフィナ、森を操作して枝を侵入させるんだ」
「だからって、どうして木と一体化してるのよ、いつも通りアタシの肩からでも良いでしょ」
「ダメなんだよフィナ、全方位の木々を操作するには、木々と一体化しないと出来ないんだ」
だからこそ、僕はこの為に生まれた気がしていて、木々は僕の意思通りに動いてくれるのはこの為なんだ。
フィナは、悲しそうな顔で僕を見て来るけど、これが本来の役目であると伝えたよ。
「でもねフィナ、僕はこれで良いと思ってるよ、みんなを守れてよかった」
「止めてリキト!!」
「ごめんねフィナ、さよなら」
意識を全て世界樹に回し、僕は隕石に向けて枝を無数に伸ばしていった。
フィナの声はもう聞こえないけど、攻撃は今だに継続されてるから問題はなく、僕は枝を先の先まで伸ばして隕石の最深部に到達したんだ。
「グルル~」
こいつが親玉?っと、枝からの伝達で確認出来て、フィナたちに相手をさせないで済んだことを喜んだ。
相手は、汚染獣を大きくして、より狂暴なトゲトゲした感じで、周りは毒の霧で包まれてたよ。
「グギギヤャァーー!!」
親玉は、雄叫びをあげて枝を食いちぎり始めたけど、無数の枝で攻撃したから、しばらくして容易に拘束できた。
親玉の最後だと、僕はドリルの様に変化させた枝を無数に作り、親玉に突き刺したんだ。
「グ、グロロオォォォ~~」
枝のドリルは、親玉の血液で溶け出すけど、溶けた先から変化させ、最後の雄叫びを発して消滅していく親玉は、とても悔しそうに見えたけど、僕は成し遂げた事に喜びを感じてた。
残りの隕石を消滅させていき、僕の意識は消えていくのを感じだよ。
「やっぱり、僕はこの為に生まれたんだね」
誰に言うでもなく、頭の中で独り言を呟いてしまったけど、出来るならフィナたちの所に戻りたいと願ったよ。
でも、その前にやる事は残ってて、最後の力を振り絞って意識を枝に伝えた。
「世界の地面を元に戻す、それが出来て僕の仕事は終わりだ」
全世界の地面の事だから、直ぐには達成できないけど、いつかはやり遂げるよ。
それが終わったら会いに行く、そんな願いを込めて、僕の意識は無くなった。
フィナが唾を飲み緊張してるけど、僕は肩に乗ってその緊張をほぐす為に声を掛けた。
皆の力を合わせれば勝てる、そう信じて号令を僕は発したんだ。
「まずはフィナたちの超長距離狙撃で、相手の数を減らす」
「任せてよリキト」
世界樹の葉を圧縮した弾を装填して、10機のレールガンから発射され、連射が始まった。
遠くの事だから、僕以外は誰にも判別が出来ないけど、着実に敵は減っていて、これならこのまま押し通せるかもと、期待したんだ。
でも、意識を取り戻した勇者からの情報で分かっていた通り、相手は隕石からどんどん出て来ていて、勢いは変わってなかった。
「やっぱり、根本をどうにかしないとダメか」
作戦が次に移る時で、フィナたちに合図を空に撃ち上げてもらったよ。
その合図を見て、島の方から丸太が飛び始めた。
「爆弾が効かなかったから用意した、丸太型ミサイルだけど、ほんとに効くかはまだ未知数なんだよね」
フィナたちの弾が有効だったから撃ち込んでもらったけど、これがダメなら大問題で困る所だ。
でも、それは恐らく杞憂に終わると僕は確信してて、丸太ミサイルが着弾して現実になったよ。
「やっぱり、1本だった時の世界樹に落ちたのはそれが理由だったんだね」
「リキト、どういう事?」
「フィナ、隕石の弱点はマナなんだよ」
それと同時に、アイツらの燃料は火で、邪魔な存在である世界樹を最初に消し去ろうとした。
でも、世界樹がそれを避ける為、身体を分けて世界に分散して対処した。
「大気圏の熱量を使っても、世界樹の消滅までは至らず、戦いは進まなくなった」
「そうなの?支配された気がするけど」
「大地が支配された様に見えるけどそうじゃない、世界樹が守っていたのはこの星の核だったんだ」
敵の燃料は熱で、それが一番存在しているのが星の中心なんだ。
大地を支配して奥に進もうとした敵を、世界樹は阻止する為に根を張って防いでるんだ。
「汚染樹が?」
「そうさ、だから燃料を無くした隕石は動かなかった」
「じゃ、じゃあ」
「そうなんだよフィナ、勇者が使った爆弾で燃料を沢山手に入れてしまった、だから進軍してるんだ」
そう、地下を攻めるのを後にするほどの熱量がある場所を知った、だからここを目標にしてて、世界の最前線なんだ。
ここが落ちれば、隕石は熱を手に入れ核に進行する、これはそう言った戦いなんだ。
「じゃあ、汚染樹がアタシたちを攻撃してくるのって」
「そうだねフィナ、今戦ってるあいつらと勘違いしていたんだ、今の木々にそこまでの知恵はないんだよ」
知恵の勇者の言葉を借りて、あいつらを汚染獣と改めて呼ぶ事にして、戦いは進んで行った。
でも、最初から分かっていたことが問題になって来て、僕の覚悟を決める時が来たんだ。
「フィナ、君との生活はとても楽しかったよ」
「ど、どうしたのリキト?」
「もう会えないかもしれないから言っておくよ、君が大好きだよ」
告白を伝えて、僕はフィナの肩から降りると、直ぐに世界樹の枝とくっ付いたんだ。
僕が最初に生まれた時の様で、世界樹がその為に生み出したような気がして来た。
「戻って来たリキトっ!!」
「フィナ、隕石を全て消滅させるには、表面に出てる部分だけを攻撃してたらダメなんだ」
「だからこのまま丸太で」
「ダメなんだよフィナ、丸太ミサイルは表面に出てる部分にしか効果はない、地面に激突するだけなんだよ」
表面の隕石が消滅して奥に攻撃は出来るけど、それでも垂直にしか攻撃できず、そこから範囲を広げないといけない。
その為の攻撃は、接近戦しかないと連射してるフィナに伝え、僕は意識が薄れてきたんだ。
「だからねフィナ、森を操作して枝を侵入させるんだ」
「だからって、どうして木と一体化してるのよ、いつも通りアタシの肩からでも良いでしょ」
「ダメなんだよフィナ、全方位の木々を操作するには、木々と一体化しないと出来ないんだ」
だからこそ、僕はこの為に生まれた気がしていて、木々は僕の意思通りに動いてくれるのはこの為なんだ。
フィナは、悲しそうな顔で僕を見て来るけど、これが本来の役目であると伝えたよ。
「でもねフィナ、僕はこれで良いと思ってるよ、みんなを守れてよかった」
「止めてリキト!!」
「ごめんねフィナ、さよなら」
意識を全て世界樹に回し、僕は隕石に向けて枝を無数に伸ばしていった。
フィナの声はもう聞こえないけど、攻撃は今だに継続されてるから問題はなく、僕は枝を先の先まで伸ばして隕石の最深部に到達したんだ。
「グルル~」
こいつが親玉?っと、枝からの伝達で確認出来て、フィナたちに相手をさせないで済んだことを喜んだ。
相手は、汚染獣を大きくして、より狂暴なトゲトゲした感じで、周りは毒の霧で包まれてたよ。
「グギギヤャァーー!!」
親玉は、雄叫びをあげて枝を食いちぎり始めたけど、無数の枝で攻撃したから、しばらくして容易に拘束できた。
親玉の最後だと、僕はドリルの様に変化させた枝を無数に作り、親玉に突き刺したんだ。
「グ、グロロオォォォ~~」
枝のドリルは、親玉の血液で溶け出すけど、溶けた先から変化させ、最後の雄叫びを発して消滅していく親玉は、とても悔しそうに見えたけど、僕は成し遂げた事に喜びを感じてた。
残りの隕石を消滅させていき、僕の意識は消えていくのを感じだよ。
「やっぱり、僕はこの為に生まれたんだね」
誰に言うでもなく、頭の中で独り言を呟いてしまったけど、出来るならフィナたちの所に戻りたいと願ったよ。
でも、その前にやる事は残ってて、最後の力を振り絞って意識を枝に伝えた。
「世界の地面を元に戻す、それが出来て僕の仕事は終わりだ」
全世界の地面の事だから、直ぐには達成できないけど、いつかはやり遂げるよ。
それが終わったら会いに行く、そんな願いを込めて、僕の意識は無くなった。
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