異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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11章大会

閑話 召喚の違い

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「君がチュー助たちの主さん何ですか?」


「そうだよケイト君」


マコッチです、私は今年齢の低い勇者、啓斗君と会っています、もちろんセルフィルデイルの地下に部屋を作ったんですよ、私のダンジョンが届いてない場所はこっち側にはもう無いんです。


「それで僕に何の用なんですか?そのハトさんは会ってくれとしか言ってくれませんでした」


「ケイト君の精神状態を考えてそこまで言って会うかどうかを判断して貰ったのよ、会う覚悟をしてくれてありがとね」


笑顔で言っておきました、私の容姿はケイト君と同い年に見えてもいいから、もしかしたら親近感を持ってくれるかも、と思っての事よ。


「チュー助たちにも言われたんです、僕は今のままじゃダメだって、だから前に進むために来ました」


「良かったわ、良い顔が出来るようになったのね、でもまだ未練はあるわよね?」


顔色を曇らせて頷いています、まぁそうよね、ラットたちの報告でも寝ながら泣いている時があるって事だものね。


「でも戻れないんですよね」


「私なら戻せるわよ」


「ほ、ほんとですか!?」


おどろいて椅子から勢いよく立ちましたね、私の白紙マスタースキル券で作って見たんです。

何に使うか迷ってたけど、セルフィルデイルの情勢や召喚した理由、それと勇者を手放す気が無く有効に使うことだけを考えていたから、私はそっちに使う事にしたんです。


「落ち着いて、マリンお茶を」


「はいです」


ケイト君を落ち着かせました、確認したいことがあるんですよ。


「返すことは出来るんだけど、その前に聞きたいことがあるの、いいかしら?」


「はい、僕に分かることでしたら何でも聞いてください」


「じゃあ、あなたの親戚や近しい人で行方不明になった人はいないかしら?」


ケイト君が考え込んでいます、これはシオンやイカルガ君たちにも聞いているの、そしてタマに聞いた時ハッキリしたわ。

この世界に来た時間が違うのよ、まあダンジョンマスターたちはほぼ同時だったけど、勇者召喚された人達は一年前よ、それなのにイカルガ君はシオンの行方不明を知っていたわ。

タマの留学を私は知っていたけど、それはゲームの中で話をしたからで半年先の事だったのよ、でもタマは留学する1週間前に召喚を受けてるわ。

そして私はあることを実験してるの、もしこれが繋がったらただ返すだけだとまずい事になるのよ。


「う~ん確か1人います、半年前に家族と行った田舎で話が出てました」


「そう・・・その人の名前は分かるかな?」


やはりいました!?それも半年前ですか、かなり時間差が出たわね。


「聞き間違いもあるかもですけど、けいいちって人です、なんでも通帳にお金が沢山入っていたからどうしようか話し合っていたんです」


これは確定ね、ダンジョンマスターのあの人なのね。


「なるほどね、その人と面識はないのね」


「僕は覚えてないんですけど、向こうは知っていると思います、僕が5歳の時に田舎でよく遊んでくれていたそうなんですよ」


会えば向こうは分かるか、私は衛星君を使ってこことは違う陸地を調べています、どうしてか地上からではいけないところがあるんですよ、だから私は空から行くことにして調査中なの、そしてそこで色々知りました。


そのダンジョンマスターはあっちで一番有名な人になっていたの、その人がケイイチというのよ、そしてその人が世界に名を刻み始めたのが100年前、かなり前の話なの。

探すのは簡単だったわ、でも場所が分かってももし普通の召喚や転生の人だったらすでに寿命が尽きているわよね、会えなければ意味が無いわ、ダメもとで行って見たらいたのよ若い男性がね、もうこれはダンマス確定よねっと思ったわ。

すごい大きな建物を孤児院としていて、ほんと向こうの世界の人なんだなって感じね、そして聞いてみたら教えてくれたのよ、私から本当の事を言ったからだけど、協力してくれることになったの、その代償は召喚返しだけどね。


「ふむふむ、ありがとう参考になったわ」


「はい・・・それで僕は帰れますか?」


すごく心配そう・・・でも大丈夫帰れるわ、スキルを作る時そこが引っかかっていてどうしようか考えていたのよ、問題は返す時間を考えないと全然違う時間軸に行ってしまうってことなの、まぁそこはスキルの名前を帰還にして説明もちゃんと記載したから〔召喚された時間と場所に元の姿で戻る〕問題はないわ、こっちの事を覚えている以外は年齢が戻るのよ、そして服装は対象外なの、ふっふっふ。


「もちろんよ、でも準備があるからもう少し待っててね」


「は、はい!」


「でもいつになるか解らないからこっちの暮らしも頑張ってね」


返事をしないで頷いていました、まぁ平気だと思うけど、ラットたちに言ってしっかり頑張るように言っておきましょ。

なにせそのスキルを使うにはDPが必要で・・・なんと10兆よ!何考えてるのかしらねほんと、私じゃなかったら出来ないわよ、今だって直ぐに使ってあげたいのにあいつとの戦いでDPを使ってるから帰してあげられないのよ。
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