別クラスの召喚に巻き込まれた25人目の私は、帰る為に全力で25の国を攻略します!

まったりー

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1章 現実

27話 模擬戦と力以外の強さ

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予定通りにみんなの準備が出来て、私たちは実力を確かめてもらう為に訓練場の舞台に上がり並んでいますが、相手はこちらを甘く見ている感じだったわね。


「それでは、これより勇者様たちと第2騎士団との模擬戦を執り行う」


向かい合う騎士たちに一礼すると、相手からは敬礼が返ってきて、今までの雰囲気が消え数日前の騎士たちとは明らかに違う気配に緊張感が増しました。
とはいえ、相手もこちらの装備が変わっているから警戒していて、みんなの武器をチラチラ見てきたわね。


「では、最初は」
「お待ちくださいグーガル殿」
「どうかしましたかハインズ殿」
「そちらの中に勇者ではない者がいます、その者は対象外でしょう」


私を除くように相手のリーダーっぽい男性が言ってきて、観客となっているお城の兵士や使用人たちがざわついたわ。
相手は以前の騒ぎを知っているのか、私が一番強いから排除したかったのかもしれないけど、それはかなりの悪手だったわね。


「あの人、要ちゃんを悪く言った」
「あいつ、許せねぇな」
「風香ちゃんが怒るのは嬉しいけど、どうして飯田がそこまで怒るのよ」
「そ、それは」


飯田の答えを聞く前に私を除くことが決まり、グーガルさんが私に謝罪してきたわ。
それは王様も了承していて、どうしてそんなことをするのだとグーガルさんは怒っていたわね。


「まったく、称号がなくともホリグチ様は」
「良いのよグーガルさん、みんなもやる気だし、経験にはなります」
「それはそうですが・・・仕方ないですね」


こうして、最初の1人を残して私とみんなは舞台から降りて第一戦が始まったのだけど、勝負は一瞬で終わったわね。
最初に戦ったのは第4班のリーダー香川さんで、伝説の武器は刀の速度型だったわ。


「刀を抜いて峰打ちした所、見えた人は私たち以外にいるのかしら」


審判をしてくれてるグーガルさんは、一番近いのに何が起きたのか分からず、相手の騎士が勝手に倒れたのを見て、どうすれば良いのか戸惑って私を見てきたわ。
私に意見を求められても、結果は既に出ているから勝利の宣言をしてほしいとお願いしました。


「しかし、何がどうなっているのか分からない事には」
「分からないって、ただ見えなかっただけです、ちゃんと香川さんは刀を抜いて攻撃してました」
「それだけ凄い一撃だったという事ですか」
「そうですね、ちなみに一太刀ではなく、一瞬で4回攻撃してましたよ、ちゃんと峰打ちでね」


それはすでに人知を超えていて、グーガルさんがやっと納得して勝利の宣言をしてくれました。
みんな同じくらいの強さだから、次もその次も楽勝だったんだけど、隊長を務める男性のハインズって人が舞台に上がって空気が変わったわ。


「これはこれは、なかなかの気迫ね」


普通の人にしてはと付け加え、舞台には飯田が上がって余裕の笑みを浮かべていたわ。
それは飯田だからではなく、私たちの誰もが感じていて、相手の強さが緊迫させてきても後れを取ってなかったのよ。


「やっとこの段階の人が出てきたわね」
「要ちゃん、それでもあの程度だよ」
「仕方ないわよ風香ちゃん、普通に強くなってるならあれでも強い方よ」
「そうだけど、あの程度で要ちゃんを悪く言うなんて許せない」


風香ちゃんが怒るのも当然で、相手はオーク100体を相手に出来る程度だから、今の飯田には敵うはずもなかったんだけど、調子に乗った飯田は一撃では倒さず、相手の槍をただ受けて笑っていたわ。
それは余裕ではなく油断と言うんだけど、私が言うよりも体験した方が良いと思ってみるだけにしたわ。


「どうしたよ、もう終わりか?」
「ふっふっふ、そなたもなかなかやるようだが、経験が足りないな」
「そういうのを負け惜しみっていうんだぜ」
「本当にそうなのか、今見せてやるよ」


相手が言い終わるのと同時に、飯田が槍で肩を貫かれてしまい、その一撃は見ていたみんなが不思議に思う攻撃だったわ。
目にも止まらぬ速度ではあったけど、今の私達なら受ける事なく防ぐ事が出来るのに、どうして飯田は躱せなかったのかと誰もが首を傾げてしまったわ。


「みんな、いい機会だから教えてあげる、あれは息を吐くタイミングで攻撃されたのよ」
「「「「「え!」」」」」
「人は呼吸の最後は動けない、見えてるのに防げない、だから肩を貫かれたのよ」
「「「「「そんなことが」」」」」


強さ以上の特性と言ってよい技術で、モンスターを倒しているだけでは対処できないと教え、これは人と戦う時に注意する1つでした。
1つという事で他にも気をつけないといけない事はあるんだけど、それが出来る人は相当な手練れで人を超えた存在だから今は教えず戦いを見て学んでもらう事にしました。


「その対策は簡単で、呼吸を読まれているなら、その呼吸を変えれば良いのよ」
「そんなに簡単に」
「そうだよ堀口さん、千代の言う通り出来ないよ~」
「それが出来なければ、みんな飯田と同じであの人に勝てないわ」


実力が上でもどうする事も出来ない状況で、相手している飯田は肩のダメージがひどくてうまく動けなくなり、攻撃が避けられてしまっていたわ。
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