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1章 現実
29話 結果を見て
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飯田様以外の勝利で終わった模擬は、とても意味のある結果でワタシも満足でしたよ。
「しかし、良すぎるのも問題だな」
懸念していた事とは、出発が早まるのではという事で、今まさに会議でその話がなされていた。
あれだけの強さなら、勇者様たちだけで戦場に行っても良いと言う声まで聞こえてきたよ。
「恐れながら、それは」
「別に良いわよ」
静かに隣に座っていたホリグチ様が肯定して皆注目して来たが、ワタシはホリグチ様の条件を聞いて納得したよ。
手段はホリグチ様たちの自由で、占領した場所はワタシが選んだ者が管理する、それならなんにも問題はなかった。
「ほう、つまりワシにも選べぬと言う事かな?」
「王様、今まで選んでいましたか?誰かに指示しただけですよね」
「確かに、いつも大臣に言うだけだな」
それなら任せて欲しいと、ホリグチ様がお願いする形になって王もそれに納得した。
最初は王の機嫌が悪くなると思ったが、ホリグチ様の感謝の言葉を聞き、上下関係を理解出来て喜んでいた。
「ホリグチ様の策略とも知らず、これだからダメなんだ」
王本人には聞こえないようにした小言だが、隣に座るホリグチ様には聞こえた様で笑っていたよ。
こうして先手を打つ相手と気持ちを通わせることが出来るのを嬉しく思い、ワタシはそのまま戦争後の領地を管理する者を選ぶことになった。
「よろしく頼むぞグーガル」
「はい、全力で取り組みます王様」
「うむ、それでは解散だ」
王が退出するとワタシたちを残った者たちが睨んできて、いかにも文句がある感じだったよ。
それでも何も言わないのは王が機嫌よく了承したからで、いなくなればこの通りと睨んできていたんだ。
「何か言いたそうねあなたたち」
「お前ら、あまり調子に乗るなよ、勇者様でもないくせに」
「そういう事はね、成果を出してから言ってほしいわね」
「それなら、お前だってそうだろう、俺を誰だと思っている」
まだ戦争には出てないクセにとか、第一王子が言ってきたので、ホリグチ様は文句を言ってきた第一王子のアエリン様に見せると宣言した。
それなら出発しろとか言われてしまい、せっかく話を他の方に逸らしたのに、結局出発は早まり明後日になってしまった。
「王様にちゃんと言ってよね王子様」
「無論だ、せいぜい頑張る事だな」
「そっちも、もし出来たら今の約束忘れないでよね」
「分かっている、冒険者くらい集めてやるよ」
新たな増員を約束させるのは流石と言うしかなく、次の戦いの事まで考えているのは本当にさすがだった。
とはいえ、冒険者のレベルはそれほど高くないのに、それでも良いのかとこっそり聞いたら、ホリグチ様はニヤリとしてきたんだ。
「安心してください、戦いに参加させるわけではないので、強くなくても良いんですよグーガルさん」
「そうでしたか・・・いったい何のためなんですか?」
「それはね、陽動とか砦の構築とかをしてほしいんですよ」
「砦は分かりますが、陽動作戦は無理じゃないですか?」
レベルが低いという事は、それだけ相手に発見されて倒される危険があり、冒険者の場合追加で逃げる可能性もあった。
そんな危険性をホリグチ様が理解してないはずはなく、どうしても言わざるを得なかったよ。
「そうね、命あっての冒険者ですからね」
「でしたら、どうして」
「簡単ですよ、逃げても陽動作戦になるからです」
敵がそちらに注意するだけで良いと言われ、それだけで作戦になるほどの実力が既にあるとよく分かりました。
この人には勝てないと思わせてきて、王子は敵に回してはいけない人を相手にしていたよ。
「利用されている事も分かってない、可哀そうですね」
「使えるモノはなんでも使うわ、それがみんなの為になるもん」
「まぁ同情はしませんけどね」
ワタシも同じく使えるモノはなんでも使っているし、国が良くなるならそれで良いと思っていた。
ホリグチ様が良くしてくれているのは確かだし、出発が早まっても何も問題は無かったんだ。
「しかし、良すぎるのも問題だな」
懸念していた事とは、出発が早まるのではという事で、今まさに会議でその話がなされていた。
あれだけの強さなら、勇者様たちだけで戦場に行っても良いと言う声まで聞こえてきたよ。
「恐れながら、それは」
「別に良いわよ」
静かに隣に座っていたホリグチ様が肯定して皆注目して来たが、ワタシはホリグチ様の条件を聞いて納得したよ。
手段はホリグチ様たちの自由で、占領した場所はワタシが選んだ者が管理する、それならなんにも問題はなかった。
「ほう、つまりワシにも選べぬと言う事かな?」
「王様、今まで選んでいましたか?誰かに指示しただけですよね」
「確かに、いつも大臣に言うだけだな」
それなら任せて欲しいと、ホリグチ様がお願いする形になって王もそれに納得した。
最初は王の機嫌が悪くなると思ったが、ホリグチ様の感謝の言葉を聞き、上下関係を理解出来て喜んでいた。
「ホリグチ様の策略とも知らず、これだからダメなんだ」
王本人には聞こえないようにした小言だが、隣に座るホリグチ様には聞こえた様で笑っていたよ。
こうして先手を打つ相手と気持ちを通わせることが出来るのを嬉しく思い、ワタシはそのまま戦争後の領地を管理する者を選ぶことになった。
「よろしく頼むぞグーガル」
「はい、全力で取り組みます王様」
「うむ、それでは解散だ」
王が退出するとワタシたちを残った者たちが睨んできて、いかにも文句がある感じだったよ。
それでも何も言わないのは王が機嫌よく了承したからで、いなくなればこの通りと睨んできていたんだ。
「何か言いたそうねあなたたち」
「お前ら、あまり調子に乗るなよ、勇者様でもないくせに」
「そういう事はね、成果を出してから言ってほしいわね」
「それなら、お前だってそうだろう、俺を誰だと思っている」
まだ戦争には出てないクセにとか、第一王子が言ってきたので、ホリグチ様は文句を言ってきた第一王子のアエリン様に見せると宣言した。
それなら出発しろとか言われてしまい、せっかく話を他の方に逸らしたのに、結局出発は早まり明後日になってしまった。
「王様にちゃんと言ってよね王子様」
「無論だ、せいぜい頑張る事だな」
「そっちも、もし出来たら今の約束忘れないでよね」
「分かっている、冒険者くらい集めてやるよ」
新たな増員を約束させるのは流石と言うしかなく、次の戦いの事まで考えているのは本当にさすがだった。
とはいえ、冒険者のレベルはそれほど高くないのに、それでも良いのかとこっそり聞いたら、ホリグチ様はニヤリとしてきたんだ。
「安心してください、戦いに参加させるわけではないので、強くなくても良いんですよグーガルさん」
「そうでしたか・・・いったい何のためなんですか?」
「それはね、陽動とか砦の構築とかをしてほしいんですよ」
「砦は分かりますが、陽動作戦は無理じゃないですか?」
レベルが低いという事は、それだけ相手に発見されて倒される危険があり、冒険者の場合追加で逃げる可能性もあった。
そんな危険性をホリグチ様が理解してないはずはなく、どうしても言わざるを得なかったよ。
「そうね、命あっての冒険者ですからね」
「でしたら、どうして」
「簡単ですよ、逃げても陽動作戦になるからです」
敵がそちらに注意するだけで良いと言われ、それだけで作戦になるほどの実力が既にあるとよく分かりました。
この人には勝てないと思わせてきて、王子は敵に回してはいけない人を相手にしていたよ。
「利用されている事も分かってない、可哀そうですね」
「使えるモノはなんでも使うわ、それがみんなの為になるもん」
「まぁ同情はしませんけどね」
ワタシも同じく使えるモノはなんでも使っているし、国が良くなるならそれで良いと思っていた。
ホリグチ様が良くしてくれているのは確かだし、出発が早まっても何も問題は無かったんだ。
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