別クラスの召喚に巻き込まれた25人目の私は、帰る為に全力で25の国を攻略します!

まったりー

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1章 現実

39話 冒険者を集めて

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ギルドで仕事を始めて20日、少しずつスキルを覚える人が増えてきて、私はそろそろかと思っていました。


「「「カナメさん」」」
「あら、ライネル君たち、今日は早いわね」


新人だった獣人の3人もすっかりこの街に慣れ、今はランクも2つ上がっていました。
最速と言われてかなり期待されている3人は、それに似合う数のスキルを私から教わっていて、今日も新しいおすすめのスキルを聞いてきたわ。


「そうね、戦闘面は大体覚えてるから、今度は耐性系か、戦闘面のもっと上がおすすめね」
「そうなんですね、二人ともどうする?」
「俺っちはもっと強くなりたい」
「わたしはね、カナメお姉ちゃんが言うなら何でも良い」


私に一番懐いてくれたラシュリンちゃんが抱き着いてきたので、頭を撫でてそれぞれのメダルを作りました。
3人は尻尾を振ってどれを選ぶのか決めていて、それを見ているのはとても楽しくて毎回いつも眺めていたわ。


「決めた、麻痺耐性を覚えるメダルにする」
「さすがねライネル君、良く考えてるわ」
「カナメお姉ちゃん、どうしてそう思うの?」
「ラシュリンちゃん、次の依頼を考えれば分かるわよ」


ライネル君を撫でながら、次の依頼の場所を話し、そこには危険な草が生えている事を教えました。
触れただけでは麻痺にはならないけど、傷口などに入ると一瞬で意識を失うほど強力で、3人の戦い方は格闘だから注意しなければいけなかったんです。


「それを考えてるスキルだったのラシュリンちゃん」
「そうだったんだ、凄いねライネル」
「いや・・・あははは」


ライネル君の反応からして、自分たちの事を考えた答えではなかったようだけど、それでも正解を選べたのは幸運を持っていると思い、私は次のステップとして戦争の援軍を提案したわ。
良い経験になるからと勧めたら、3人は喜んで受けてくれて、1週間後に出発する部隊に入ってもらう事になったわ。


「じゃあお願いね、無理はしないようにするのよ」
「分かってるよカナメさん、オレたちも命は大切だからね」
「そうよね、他にも行くPTがあるから、その人たちと話をしておくと良いわよ」
「それって、人種ですよね、ボクたちを嫌がらないかな」


そんな事は無いと私は否定し、男性1人と女性3人のPTで、仲の良いメンバーであると教えたわ。
それと一緒に獣人を悪く思って無い事も伝え、きっと仲良くなれると話しました。


「実はね、ライネル君が受けると思って事前に聞いてるのよ」
「そうなんですか?」
「うん、きっと楽しいわよ」


それだけの戦いを体験できると伝えてからメダルに入るライネル君たちを見送り、私は他の人が声を掛けてこないか期待しました。
そんな期待はとても淡い期待でしかなく、誰も声を掛けてこないし受付の女性たちもこちらを毛嫌いしている感じは抜けないわ。


「2組だとそれほどの援軍にはならないけど、これで国の兵士も誘いやすくなったわよね」


いっこうに国が兵を向かわせないから、グーガルさんのいる砦にだけでも向かわせるようにしたかったんです。
本体様もそのつもりでいて、そろそろ敵国も動くころと予想していたのよ。


「直線的に攻めている今、いつか周囲から攻撃されて孤立する、それはどこの戦いでも同じよね」


誰が考えても同じで、王都まで直線的に攻めるなんて無謀と思われているはずでした。
だからこそ、本体様は村や街に立ち寄って奇跡を起こしていたけど、丁度病気になっている事なんて稀だし、これからはもっと大変と私は心配だったわ。


「まぁ本体様は何度も体験できるんだし、きっと平気よね」


心配なんて不要と言われてたし、私は戻ってきてお礼を言うライネル君たちを撫でて、いつものように依頼に出かけるのを見送りました。
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