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6 ハイエナのような男達
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次の日。
ぶりぶり。ボチャン。
「ふう、誰もいない教室でうんこできるのって幸せだなー」
僕はいの一番に学校に来て、うんこをして、流せるティッシュで尻を拭き、消臭剤で誤魔化した。
「臭いぞ、臭うぞ! お前うんこしたろ」
満はいつもより早くに学校に来た。
「えっと、してないよ!」
僕は嘘を吐いた。
「じゃあお前か、都零!」
「違う」
「さっさと席に座れよ。もう1分前だぞ」
僕は匂いをかぎまわる満に攻撃的に言ってみる。
「誰かがうんこした! うんこ臭い!」
「そりゃうんこするよ、トイレがないんだもん。子どもじゃないんだからうんこ連呼するなよ」
「やっぱりお前か!」
キンコンカンコーン
チャイムが会話をストップさせた。
満は急いでズボンとトランクスを脱いで机に置き、便座に座った。
がらら
「おはようございます。今日の休みはいつものメンバーですね。はい、それではズボンとトランクスを回収します」
担任の先生は教卓のボタンを押す。
僕の足の拘束がとれた。僕は前に進みながら、ズボンとトランクスを回収した。
「あ、やっぱり、うんこしたの、包茎委員長じゃねえか!」
「小運、静かにしなさい」
「はい」
斜め後ろを見ていた満は素直に振り向くと、鼻の穴を広げている。そして、鼻をつまむ。
僕は恥ずかしくなって、家でうんこしておけばよかったと後悔した。
「小運、大便することは恥ずかしくないことなんだぞ」
「すいませーん」
「まったく」
担任は職員室に帰っていった。入れ替わりに来たのは英語の先生、和矢だった。
最悪なタイミングで最悪な自体に陥ったと思った。だが、漏らしたわけではない。ちゃんと、トイレにうんこしたんだ。何も恥ずべきことじゃない。
満はニヤけた顔を教科書で前の先生から隠している。振り向きざまに僕に向かって、口パクで『うんこマン』といって、後ろの席の茂丸にプリントを渡した。
バン!
自体は一転した。
茂丸が満の頭を丸めたノートで殴ったのだ。
「何しやがんだ、痛えじゃねえか」
「たいにうんこマンを名乗らせるな! うんこマンは俺だけだ」
「じゃあ、てめーはうんこマンな! 一生!」
「もっとも、名前が近いのはお前だけどな」
「はあ? 喧嘩売ってるのか?」
「やめてー。先生が困ってるよ」
いちが仲裁に入る。
「ごほん! 小テストを始めてもいいかしら?」
「すみませんでした」
茂丸は謝り、机に、ノートなどをしまう。
僕は見ているだけだった。
(ありがとう、茂丸)
そして小テストを解いていく。今日はいける気がする。問題の意味がわかった。
「タイムアップ! 後ろから回してきて」
和矢が満と茂丸を見やっている。
2人は何かを感じ取ったのか、普通にプリントを回した。
僕は意気消沈していると、前回の小テストを返ってきた。なおさら意気消沈だった。
僕は”茂丸、ありがとうな”と書いた紙を茂丸の机においた。すると、”良いよ別に”と書かれたノートの切れ端を茂丸からもらった。
「はい、今日は能動態と受動態から学びましょう」
和矢は黒板に書き進めている。
クラスは20人しかいない為、30人位いた中学校と比べ、当てられる回数は多い。
僕は板書を頑張った。そのかいあってか、授業は無事終わりを迎えた。
◇
ブーッ、ブブブブ!
おならの反射音が発生する。
「すごい音で屁をこくなよ、いち」
「今のはうちじゃないよ。竹刀君でしょ」
「俺がなんだって?」
大きな声で凄む、簿月竹刀。体がデカくて、あそこも勃起しているのでデカい。昼休み、校舎裏でシコっているところを度々目撃されているらしい。
「毎日、ぼ、勃起して、屁もこくなんて、うちだったら人のせいにできないな」
「こうなってるのは、全部お前のせいだぞ。あと、俺の近くにいるなら俺のために尽くせよ」
「いち、屁ぇこくなよ」
「うちじゃない! うち悪くない!」
いちは怖い不良に絡まれていて可愛そうだった。
「いち、暗い道、1人で歩くときは気をつけな」
「すみませんでした! うちが、屁をこきました」
「「「ははははっ」」」
不良に囲まれたいちは机にうつ伏せで寝たふりをした。
僕はいたたまれなくなる。
(そりゃ、足が固定されていれば逃げ場がないのは仕方のないことだ)
◇
次は体育の授業だった。
「皆、しっこやうんこはいいか? 漏らすと成績に直結するから、出せるだけ出しとけー」
体育のヒグマのような体の先生が煽り文句で生徒たちをビビらせる。
「よし、それじゃあトランクスを後ろの席やつ、とりにきて配れ」
「「「はーい」」」
足の拘束がとれた僕は、自分の川の席の人のトランクスを覚えているのでせっせと配る。
そして足の拘束もとれて、皆はロッカーに入っているジャージに着替える。うんこした人は自己申告してトイレットペーパーをもらうか、自分で用意した紙で拭くことになっている。
例外なく全員がジャージになると、トイレの蓋が閉まって流れた。
持久走大会の練習で校外を走らされた。
僕は足は速く、持久力もあり良い走りができた。タイムは1番で首位独走だった。
皆が戻ってくるまで、昇降口の段差で座って待った。風が少し吹いていて寒くなってきた。
20分くらいして、最後尾のいちが息を切らしながらゴールした。
「大丈夫か? いち」
「うん」
「無理すんなよ」
「ありがとう」
それから少しして、体育の授業が終わった。
教室に向かい、猥談をし始める。
「この校則が女子校で俺が女子だったらなぁ」
「可愛い子がもじゃもじゃだったら逆に良い! 言葉攻めしたい」
「え、透けブラのほうが興奮する。ブサイクな子のやつとかもろで見たくない」
「チラリズムの良さをわかってないな、諸君」
「どうしたら、合法で女の子のおっぱい揉めると思う?」
「女装して、女子校に行くだな。よくあるだろ、漫画やアニメで」
「いいから着替えろて。遅れると体育委員が怒られるんだから」
都零が珍しく急かした。
「「「はーい」」」
満を除く、皆が賛同した。教室でまた着替えて陰部が丸出しになった。
制汗剤の匂いが立ち込める中、先生がトランクスを回収した。教室は今年かららしいが、暖房がついていて温かい。
ちなみにクラスは3クラスしかない。椅子改造やエアコン設置など、お金は有り余っている私立の田舎高校だ。
(初めてこの学校に来た時はびっくりして、便器に小便をしてしまったな)
ぶりぶり。ボチャン。
「ふう、誰もいない教室でうんこできるのって幸せだなー」
僕はいの一番に学校に来て、うんこをして、流せるティッシュで尻を拭き、消臭剤で誤魔化した。
「臭いぞ、臭うぞ! お前うんこしたろ」
満はいつもより早くに学校に来た。
「えっと、してないよ!」
僕は嘘を吐いた。
「じゃあお前か、都零!」
「違う」
「さっさと席に座れよ。もう1分前だぞ」
僕は匂いをかぎまわる満に攻撃的に言ってみる。
「誰かがうんこした! うんこ臭い!」
「そりゃうんこするよ、トイレがないんだもん。子どもじゃないんだからうんこ連呼するなよ」
「やっぱりお前か!」
キンコンカンコーン
チャイムが会話をストップさせた。
満は急いでズボンとトランクスを脱いで机に置き、便座に座った。
がらら
「おはようございます。今日の休みはいつものメンバーですね。はい、それではズボンとトランクスを回収します」
担任の先生は教卓のボタンを押す。
僕の足の拘束がとれた。僕は前に進みながら、ズボンとトランクスを回収した。
「あ、やっぱり、うんこしたの、包茎委員長じゃねえか!」
「小運、静かにしなさい」
「はい」
斜め後ろを見ていた満は素直に振り向くと、鼻の穴を広げている。そして、鼻をつまむ。
僕は恥ずかしくなって、家でうんこしておけばよかったと後悔した。
「小運、大便することは恥ずかしくないことなんだぞ」
「すいませーん」
「まったく」
担任は職員室に帰っていった。入れ替わりに来たのは英語の先生、和矢だった。
最悪なタイミングで最悪な自体に陥ったと思った。だが、漏らしたわけではない。ちゃんと、トイレにうんこしたんだ。何も恥ずべきことじゃない。
満はニヤけた顔を教科書で前の先生から隠している。振り向きざまに僕に向かって、口パクで『うんこマン』といって、後ろの席の茂丸にプリントを渡した。
バン!
自体は一転した。
茂丸が満の頭を丸めたノートで殴ったのだ。
「何しやがんだ、痛えじゃねえか」
「たいにうんこマンを名乗らせるな! うんこマンは俺だけだ」
「じゃあ、てめーはうんこマンな! 一生!」
「もっとも、名前が近いのはお前だけどな」
「はあ? 喧嘩売ってるのか?」
「やめてー。先生が困ってるよ」
いちが仲裁に入る。
「ごほん! 小テストを始めてもいいかしら?」
「すみませんでした」
茂丸は謝り、机に、ノートなどをしまう。
僕は見ているだけだった。
(ありがとう、茂丸)
そして小テストを解いていく。今日はいける気がする。問題の意味がわかった。
「タイムアップ! 後ろから回してきて」
和矢が満と茂丸を見やっている。
2人は何かを感じ取ったのか、普通にプリントを回した。
僕は意気消沈していると、前回の小テストを返ってきた。なおさら意気消沈だった。
僕は”茂丸、ありがとうな”と書いた紙を茂丸の机においた。すると、”良いよ別に”と書かれたノートの切れ端を茂丸からもらった。
「はい、今日は能動態と受動態から学びましょう」
和矢は黒板に書き進めている。
クラスは20人しかいない為、30人位いた中学校と比べ、当てられる回数は多い。
僕は板書を頑張った。そのかいあってか、授業は無事終わりを迎えた。
◇
ブーッ、ブブブブ!
おならの反射音が発生する。
「すごい音で屁をこくなよ、いち」
「今のはうちじゃないよ。竹刀君でしょ」
「俺がなんだって?」
大きな声で凄む、簿月竹刀。体がデカくて、あそこも勃起しているのでデカい。昼休み、校舎裏でシコっているところを度々目撃されているらしい。
「毎日、ぼ、勃起して、屁もこくなんて、うちだったら人のせいにできないな」
「こうなってるのは、全部お前のせいだぞ。あと、俺の近くにいるなら俺のために尽くせよ」
「いち、屁ぇこくなよ」
「うちじゃない! うち悪くない!」
いちは怖い不良に絡まれていて可愛そうだった。
「いち、暗い道、1人で歩くときは気をつけな」
「すみませんでした! うちが、屁をこきました」
「「「ははははっ」」」
不良に囲まれたいちは机にうつ伏せで寝たふりをした。
僕はいたたまれなくなる。
(そりゃ、足が固定されていれば逃げ場がないのは仕方のないことだ)
◇
次は体育の授業だった。
「皆、しっこやうんこはいいか? 漏らすと成績に直結するから、出せるだけ出しとけー」
体育のヒグマのような体の先生が煽り文句で生徒たちをビビらせる。
「よし、それじゃあトランクスを後ろの席やつ、とりにきて配れ」
「「「はーい」」」
足の拘束がとれた僕は、自分の川の席の人のトランクスを覚えているのでせっせと配る。
そして足の拘束もとれて、皆はロッカーに入っているジャージに着替える。うんこした人は自己申告してトイレットペーパーをもらうか、自分で用意した紙で拭くことになっている。
例外なく全員がジャージになると、トイレの蓋が閉まって流れた。
持久走大会の練習で校外を走らされた。
僕は足は速く、持久力もあり良い走りができた。タイムは1番で首位独走だった。
皆が戻ってくるまで、昇降口の段差で座って待った。風が少し吹いていて寒くなってきた。
20分くらいして、最後尾のいちが息を切らしながらゴールした。
「大丈夫か? いち」
「うん」
「無理すんなよ」
「ありがとう」
それから少しして、体育の授業が終わった。
教室に向かい、猥談をし始める。
「この校則が女子校で俺が女子だったらなぁ」
「可愛い子がもじゃもじゃだったら逆に良い! 言葉攻めしたい」
「え、透けブラのほうが興奮する。ブサイクな子のやつとかもろで見たくない」
「チラリズムの良さをわかってないな、諸君」
「どうしたら、合法で女の子のおっぱい揉めると思う?」
「女装して、女子校に行くだな。よくあるだろ、漫画やアニメで」
「いいから着替えろて。遅れると体育委員が怒られるんだから」
都零が珍しく急かした。
「「「はーい」」」
満を除く、皆が賛同した。教室でまた着替えて陰部が丸出しになった。
制汗剤の匂いが立ち込める中、先生がトランクスを回収した。教室は今年かららしいが、暖房がついていて温かい。
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