孤高の英雄は温もりを求め転生する

モモンガ

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2話 スキルを手に入れた

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 それからどれくらい経っただろうか?

 俺は親猫の母乳を卒業し、親猫が狩ってきた魔力を宿す動物の生肉を食べるようになった。

 流石に俺も気づいた。

 親猫と俺って魔物だよな…。

 人間だった頃、幾度となく魔物を狩ってきた俺から見れば、親猫は上級と見られる。

 それから、父猫は知らん。

 いないものと考えた方がよさそうだ。

 後、何となくだが、親猫の言いたい事が分かるようになってきた。

 例えば、大人しくしてなさい。とか、食べなさい。や…寝なさい。

 などなど。

 親猫に大事に育てられた俺は、すくすくと成長し…魔力を宿していない猫の成猫サイズになった。

 その頃には、人間だった感覚は無くなり…猫の体を使いこなせていた。

 つい、暇で自分の尻尾を追いかけるぐらいだ。

 本能のせいか、我慢するとムズムズして、結局追いかけてしまう。

 魔物の本能というものは、こうも抗えないものなのか…。


 €€€€€


 ぐるぐるぐるぐる…。

 ドサリ…。

 飽きた。

 自分の尻尾を追いかけるのも飽きたぞ!!

 「にゃぁあああん!(そろそろ外に出てみたい!)」

 「にゃあ」

 え? まだ駄目? 親猫よ。

 俺もそろそろ自分で獲物を狩れるのではないか?

 「にゃあ」

 外は危険? だがな…やる事がなくて暇なのだよ。

 「にゃあ」

 ん? 親猫が前足で地面を叩いて、こっちに来いと言ってる。

 なんだ親猫よ。

 無意識に尻尾を揺らしながら近づくと親猫は、俺のおでこと合わせた。

 するとどうだろう…。

 スゥ…と頭の中に情報が入ってくる。

 スキル。

 それは魔物が保有する力。

 人間が魔法が使え…魔物はスキルを使う。

 魔法のレベルが高ければ高い程…使える魔法の威力が高く、種類も増える。

 魔法の最大レベルは10

 ただ…。

 魔法のレベル高ければ、高いほど、上がりづらくなる。

 レベル10なんて、伝説みたいな物で、今はレベル10保持者など存在しない。

 英雄と呼ばれる者でさえ、レベル8だ。

 長く生きるエルフなら、レベルが高いというわけではない。

 もちろん、使った量によって上がることは事実だが…それだけでは足りない。

 レベル4までは、使用量で上げることができる。

 それ以上、レベル上げるには、壁を乗り越える必要がある。

 それこそ命を賭ける程の壁を…。

 故に、レベル4で満足する冒険者は多い。

 …と、それよりこっちだ。

 ぶんぶんと首を振り…再確認する。

 【隠密】【夜目】【鋭爪エイソウ

 ふむ…。

 1つ1つ確認していくとしようか。

 【隠密】気配を薄くする。

 【夜目】暗い場所でも、よく見える。

 【鋭爪エイソウ】爪を鋭くする。

 うん。

 あれだ。

 どうやら、俺は暗殺に特化した猫みたいだ。
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