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8話 収納の中身
しおりを挟む「にゃあ(では行ってくるぞ親猫よ)」
「にゃあ」
昨日、親猫と一緒に魚を平らげた俺は、暗くなった空の下で、親猫に寄り添って眠った。
親猫は何も言わず、ザラリ…ザラリ…と体をなめた。
やはり…こう。自分を愛してくれる者がいると、心が満たされるようだ…。
明日から、この温もりとはお別れだと思うと…寂しくてしょうがない。
笑えるよな。
かつて、英雄と言われた男が、こうも母が恋しいとは…アイツに知られたら笑われるな。
脳裏にかつての友を思い浮かべて、笑みが溢れる。
アイツは元気でやっているだろうか…。
「にゃあ」
ん? ああ…今行く。
思い耽るのを止め、黒い渦に近づく。
「にゃあ(では、行ってくる)」
箱庭から出る瞬間、親猫から「頑張れ」と…言われたような気がした。
そして、俺は箱庭から飛び出した。
黒い渦から出る。
すると…一風が顔を撫でる。
また、それが気持ちいい。
よし、行くか!
まずは今の、ステータスを知る為に…街へ忍び込む!
金があれば、何の問題もなしに入れるのだが…。
待て、そういえば…箱庭を使った時、元々あった物、家具などあったな。
ならもしかして…。
「にゃあ(空間魔法レベル1 収納)」
すると…脳裏に、人間だった頃、収納した物がそのまま入っていた。
その中には、金やかつて、討伐した覇王級の魔物も…。
よし、金があるなら問題なく街に入れるな。
とりあえず、魔石は今のうちに食っておくか。
まずは何が入っているか確かめるか。
収納の中身↓
金貨14860枚
銀貨64930枚
銅貨3300枚
ベヒーモスの死体
炎龍王の死体
リヴィアサンの死体
ケルベロスの死体
天竜の死体
地龍の死体
グリフォンの死体×7
オルトロスの死体×12
メタルリザードの死体×2
岩亀の死体
ゴブリンキングの死体
ゴブリンジェネラルの死体×4
ゴブリンナイトの死体×7
ゴブリンの死体×36
干し肉×82
黒パン×132
ふむ…討伐した魔物を売る前に、死んだから、そのまま残っているな。
覇王級の死体が、ベヒーモス、炎龍、リヴィアサン、ケルベロスの4匹だな。
そして、ワンランク下がっての天災級の天竜、地龍の死体。
一応、それ以下の魔物の魔石も喰らっておくか。
魔力が多いに越した事はないしな。
いや、でも…魔石を喰らってどれくらい増えるのかも、気になるな。
教会で、ステータスを調べた後に、喰らうか…。
今後の為に、分かっておいた方がいいだろう。
ならば、なおさら早く、街道を見つける必要があるな。
では、行くとするか…。
かつての英雄は歩き出した。
彼は、この先どうするのか?
再び、その力を振るい英雄となるのか!?
それはまだ、誰にも分からない。
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