孤高の英雄は温もりを求め転生する

モモンガ

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14話 空間支配の使い方

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 ガチャガチャ…と、鍵を開ける音が耳に入り、意識が覚醒する。

 「にゃぁぁぁ~(ふわぁぁぁ~眠)」

 前足で顔を掻き、顔を上げると…ちょうど扉が開く音と、足音が聞こえた。

 よし、行くか。

 俺は、ちょうど開いた窓から脱出し…道を歩く。

 すると…美味そうな匂いが鼻の中に入る。

 ふむ、まだ1の鐘が鳴っていないのに、随分早く屋台を出しているんだな。

 鐘のなる時間は、全国共通、決まっている。

 1の鐘は7時。
 2の鐘が12時。
 3の鐘が17時。
 4の鐘が21時となっている。

 カーンー! カーンー!

 お、ちょうど1の鐘が鳴ったな。

 この鐘で、殆どの者が起きて動き出す。

 と…言っても、鐘があるのは大きな街や国だけだから。

 小さな街や、村は自分で起床するがな。

 と、それより…肉だ!

 そこの親父! その美味そうな肉を食わせろ!!

 「親父、串肉3本くれ」

 剣を腰に差した若者が、通り過ぎ…親父に話しかけた。

 「あいよ、銅貨9枚だよ」

 「おう」

 ふむ、1本銅貨3枚か。

 それなら…今、焼けた串肉6本で銀貨1と、銅貨8枚だな。

 空間支配で広げ、串肉に塩を振った所を確認し…収納!

 「おわ! 何だ!? 肉が消えたぞ!?」

 更に、金を屋台の上に落とした。

 本来なら、手が触れないと収納は出来ないが…支配した空間の範囲なら、問題なく使えるな。

 まず、一口。

 ふむ、口に広がる肉の旨味と、塩のしょっぱさ美味いな。

 また、見かけたら買うとするか。

 「にゃあ(美味かったぞ親父)」

 そう言って、俺はその場から去った。


 さて、腹も膨れたし…今日は空間支配を色々と試すとするか。

 空間支配が何を出来るのか、何を出来ないのか、知ってるのと、知らないのとじゃ今後の動きが変わってくる。

 まず、レベル1の収納。

 これは支配した、空間ならどこでも使用可能。

 次は…俺の姿を見えなくする事は可能か?

 例えば、支配した空間の俺の姿を、

 それが出来るなら、支配した空間だけ見えなくなるのではなく…支配している空間以外の者にも見えないのではないか?

 支配した空間内で見えなくするのは簡単だが…それだと範囲外から普通に見えてしまうのだ。

 それをどうにかしたい。

 まず試してみるか。

「にゃあ(空間魔法レベル7 箱庭)」

 そこに、俺の体ではなく…姿だけを移す。

 体を移してしまえば、恐らく魂だけとなってしまう。

 そうなれば、目も当てられない。

 …少し実験するか。

 何か使えるの物は…おっあれでいいか。

 たまたま、視界に入った鼠を捕らえ…姿のみを箱庭に移すようにイメージをする。

 すると…完全に視界から鼠の姿が消えた。

 だが、手には間違いなく鼠はいる…完璧だ。

 眼だけでは、決して捉えられない。

 稀に、魔力を感知する持った者はいるが極小数だ。

 それに、感知されたとしても…俺の魔力見た者は逃げ出す事だろう。

 ふむ、問題ないな。

 我ながら完璧だ。

 さて…これで、より身が安全となったな。

 ひとまず、箱庭に姿を移して、街中の散策に行くとするか。



 後日…箱庭にいる親猫から、会いに来すぎだと怒られ、説明するのだった…。

 姿を移しただけだ!
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