孤高の英雄は温もりを求め転生する

モモンガ

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15話 冒険者ギルドに侵入

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 街を散策していると、剣が2本重なった看板を見つけた。

 あれは冒険者ギルドか…。

 ふむ、久しぶりに入ってみるか。

 もしかしたら、有益な情報が手に入るかもしれないしな。

 気になるのは、覇王級の魔物が出た場合は、いったい誰が相手をしているのか。とか、俺が死んでから何年経っているのか…ぐらいだな。

 では、入るとすか…。

 幸い、冒険者ギルドの入り口は、押すタイプのドアだ。

 下と上が少し空いており、入るのに何の問題もない。

 中に入ると、受付が3人に、そこから少し離れた場所には、大きな掲示板に依頼書が張られており…さらには食事ができるスペースがあった。

 何かを飲んで騒いでいる奴等を見るに、酒も飲めるのだろう。
 
 やはり、冒険者ギルドはどこも同じだな。

 行った事のある、冒険者ギルドは全部似たような配置だった。

 さて…。とりあえずそこら辺にいる奴の会話でも聞きに行くか。

 食事スペースに足を進めると、急に上の扉が、大きな音を立てて開いた。

 あれは…男のエルフか。

 ふむ、そして中々の魔力も宿しているな。

 

 一瞬だけ、空間支配を5メートルに広げ…情報を読み取る。

 **********

 種族:エルフ 

 名前:リスナール・ネア・ラフォーレ

 体力:980

 魔力:7.800

 魔法:植物魔法Lv6

 称号『ギルドマスター』『A級冒険者』

 **********

 ほう、やはりギルドマスターだったか。

 どうりで、中々の魔力を持っているわけだ。

 ギルドマスターは、その場で膝をつき…胸に手を当てていた。

 ふむ、もしかして…。

 興味本位で、純粋の魔力の塊をギルドマスターに投げてみた。

 するとどうだろう。

 ギルドマスターは、気を失い倒れた。

 もちろん、魔力の塊は…当たる直前に回収済みだ。

 確定だな。

 アイツは、

 俺は、慌ただしくなったギルドを無視して、運ばれていくギルドマスターの後を追いかけるのだった…。


 €€€€€


 「こ…ここは…?」

 「あっ! 目を覚ましましたかギルドマスター! 急に倒れましたので、心配しましたよ!!」

 「にゃあ(お、やっと眼を覚ましたか)」

 ギルドマスターは、ビクン! と体を跳ねらせ…ゆっくり俺を見た。

 「そ…その猫は…?」

 「えっ? ああ、この猫ちゃん、いつの間にかここにいたんですよね…可愛いですよね!!」

 「にゃあ(よう)」

 横腹を掴まれ…ブラ~ンとした状態で、前足を上げる。

 「ミ、ミィナさん? 私は早急にやるべき事がありますので、退出してもらってもいいですか?」

 「あっはい! 分かりました!」

 「ああ! 待ってください! その猫はここに置いていって下さい!!」

 「え? あっ! 分かりました! ギルドマスターも猫ちゃんに触りたいんですね!!」

 「え、ええ…」

 そんなに、顔を引きつらせなくてもいいだろ…。

 気持ちは分かるがな。

 「では、失礼しますね!」

 ドアがゆっくり閉まり、ギルドマスターが凄い汗を掻き…俺を見た。

 何故か、俺達の間に気まずい空気が流れた。
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