孤高の英雄は温もりを求め転生する

モモンガ

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36話 調教

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 10階層の撃破ボーナスをネロが手に入れてから、俺達はどんどん階層を下っていった…。

 20階層…。


 **********


 種族:オークジェネラル

 名前:無し

 体力:820

 魔力:0

 スキル:怪力(熟練度7)

 称号:無し


 **********

 30階層…。


 **********


 種族:オーガ

 名前:無し

 体力:1180

 魔力:320

 スキル:怪力(熟練度10.8)再生(熟練度8.6)

 称号:無し


 **********

 特に何事も無く進んでいった…。

 だが、40階層のボス、ウォーターゴングやウォーターモンキーでの戦闘では、ネロの単独行動が目立ち、大勢の敵に囲まれ…俺が手を貸す所があった。

 そんな事があったからか…アリーがネロにキレた。

 『奴隷が主人の手を煩わせるとは何事だ!!』

 奴隷を持った事の無かった俺は、どう扱うのかが正解か分からなかった事もあり…アリーに任せる事にした。

 少なくともダンジョンを出るまでは。

 だから、そんな泣くな。

 それから、ネロが1人で前へ出ようとした時、首の後ろを掴まれて止められていた。

 更に、勝手な行動をするたびに、ネロは動きを抑えられ…尻を何度も叩かれていた。

 身体能力的には、アリーとネロは対して変わらないが…技術や、対人戦の経験は圧倒的にアリーが上だった為、逃げようにも簡単に捕まっていた。

 しかも、アリーにはまだ風魔法がある。

 戦闘力は、まだまだアリーには敵わないだろう。

 その事もあって、ネロはすっかりアリーに苦手意識を持ってしまった。

 「うにゃ~~!!」

 今も尻を叩かれているネロを見ながら、エルフの脳に言葉を送ってみた。

 (なぁ、奴隷の扱いってこうゆう物なのか?)

 そう聞くと、エルフは悩むように顎に手を当てた。

 「う~ん、間違ってはない。けど…少し厳しいかな? でもそれはアリーさんが貴族って事もあると思うよ? 奴隷を鍛えてメイドにする貴族もいるみたいだし、きっとアリーさんも、メイドさんをちょうきょ…ンンッ! 躾るのを見てきたんじゃないかな?」

 (そうか)

 コイツエルフ…今、調教って言おうとしたな。

 何だか、少し不安になってきたぞ

 尻を押さえ、プルプルと震えるネロを見てると、若干これでいいのか? と思わなくもないが…アリーは気にする事なく立ち上がった。

 「よし、先に進むぞ」

 「にゃ…」

 「う、うん。分かったよ」

 (ああ)

 そこからは、ネロは勝手な行動はしなくなり…最初よりもスムーズに探索が出来るようになっていった。

 ネロは、よっぽどアリーが怖いのか…動こうとする度にアリーをチラッと確認して飛び出していた。

 危険な事や、不用意な事をすれば…再び尻を叩かれる。

 そんなこんなで、ネロの調教と探索は進み…50階層への階段が眼に入った。

 そして、俺達は50階層へと、足を踏み入った。
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