5 / 26
5話 夢を見ました
しおりを挟む(誰かに手を引かれている。この人はだれ?)
クインの目には自分の手を引いて前に進む黒髪の男の姿が映っている。
?「ほら着いた!」
(うわぁ~、綺麗な景色。)
そこには広がる街並みに、中心にはお城があり、離れたところに時計台がある。横からは滝の音が聞こえてくる。
私?「すごいわ~!すごく綺麗!」
(あれ?今私喋った?)
?「そうだろ!?ここからの景色は最高だろ?」
(綺麗な人。さっきは分からなかったけど、少し青色がはいった黒髪だわ。肌は透き通るように白い。)
?「ミカエル!俺はこの国がすきだ!でも、同じくらいお前のことも……
パチッ
クイン「今のは夢…?いえ、夢にしてはリアルだった。まるで自分がそこにいたような…。」
?「ミカエル!」
クイン「そうだわ!ミカエル様の名前を言っていたわ。ということはミカエル様の記憶…?でも、そんなことが…?」
クイン「……あの碧瞳、目が離せなかった。あれはミカエル様の思ったこと?」
コンコン
「お嬢様。お客様がお見えです。」
クイン「来客の予定はないはずだけど、だれ?」
「エイリンセル公爵令嬢です。」
クイン「ティナが?わかったわ。すぐに行きます。」
クイン「……そういえば、あれはどこだったのかしら?」
~数分後~
ガチャ
クイン「おまたせ~」
ティナ「遅い!」
クイン「ごめんごめん。」
彼女の名はエイリンセル・F・フェリーティナ。水色の髪に白い肌、ガラスのような青い瞳の容姿をしている。
クイン「それで、なんの用?私はこれでも忙しいのよ?早く行先を決めないと行けないし?」
ティナ「昨日の卒業パーティーは面白かったわ~」
クイン「面白いって…。」
ティナ「だってそうでしょ?みんなこの国が平和なのあなたのおかげだって知らないんだもん~。」
クイン「そうね!それで?わざわざそれを言うためだけに来たわけじゃないでしょ?」
ティナ「ああ、そうそう!私も一緒について行こっかなって思って~!」
クイン「はぁ!?」
ティナ「だって~、『天使様』がいなくなったらこの国はほとんど力を失うし~?この先滅ぶかもしれない国にいてもね~?」
クイン「『ティターニャ』まで出てきたらほんとにこの国が滅ぶじゃない!」
ティターニャ、その名の通り妖精の女王。ティナは天使様の名を持つクインが天使と会話ができるのと同じように、妖精と会話ができる。そして、妖精の力を自分自身が使うこともできる。その力を使い、天使たちの手助けをしていた。会話はできないが、ティナは天使が見えるし、クインも妖精が見える。
ティナ「もう決めたの。大切な友達を泣かせたこんな国、捨ててやるわ」
クイン「御家族は?」
ティナ「昨日の卒業パーティーのことを話して、私も家を出たいと言ったら了承してくれたわよ?もちろん、家の者達も一緒に着いてくるけどね!」
クイン「家の者って、使用人達も含めて?そんなに大勢で?まだどこに行くかも決めてないのに??」
ティナ「ああ!それなんだけど、ここからずっと南に行くとアクスウォルーズ帝国があるの!その帝国の皇女様と友達だから昨日のうちに鳥を飛ばしたら家を用意してくれるって言ってたわ!だから、クインもいっしょにいきましょ?」
クイン「えっ?いいの?」
ティナ「もちろん!」
クイン「ありがとう。」
ティナ「じゃあ、明日までに用意しておいてね!バイバイ~」
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
公爵家の家政を10年回した私が出ていったら、3ヶ月で領地が破綻しました
歩人
ファンタジー
エレナは公爵家に嫁いで10年、夫は愛人に入れ込み、義母には「家政婦代わり」と
罵られた。だが領地の財務も、商会との交渉も、使用人の管理も、全部エレナが
やっていた。ある日、義母から「あなたの代わりなんていくらでもいる」と言われ、
エレナは静かに離縁届を出した。「では、代わりの方にお任せください」
辺境の町で小さな商会を開いたエレナ。10年間の実務経験は伊達ではなかった。
商会はたちまち繁盛する。一方、エレナがいなくなった公爵家は3ヶ月で経営破綻。
元夫が「戻ってこい」と泣きつくが——
「お断りです。あと、10年分の未払い給金を請求いたしますね」
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
悪役断罪?そもそも何かしましたか?
SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。
男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。
あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。
えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。
勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。
『彼を解放して!』とおっしゃいましたが、何から解放されたいのですか?
シエル
恋愛
「彼を解放してください!」
友人たちと教室に戻ろうとしていると、突如、知らない令嬢に呼び止められました。
「どなたかしら?」
なぜ、先ほどから私が問いかける度に驚いているのでしょう?
まるで「え!?私のこと知らないの!?」と言わんばかりですけれど、知りませんよ?
どうやら、『彼』とは私の婚約者のことのようです。
「解放して」とおっしゃっいましたが、私の目には何かに囚われているようには見えないのですが?
※ 中世ヨーロッパモデルの架空の世界
※ ご都合主義です。
※ 誤字、脱字、文章がおかしい箇所は気付いた際に修正しております。
姉の忘れ形見を育てたいだけなのに、公爵閣下の執着が重いんですが!?~まっすぐ突き進み系令嬢の公爵家再建計画
及川えり
ファンタジー
突然届いた双子の姉からの手紙。
【これをあなたが読んでいるころにはわたしはもう死んでいることでしょう。わたしのことは探さないでね。双子を引き取ってもらえないかしら?】
姉の遺言通り双子を育てようと姉の嫁ぎ先へと突入する。
双子を顧みなかったという元夫のウィルバート公爵に何とか双子を引き取れるよう掛け合うが、話の流れからそのまま公爵家に滞在して双子を育てる羽目に。
だが、この公爵家、何かおかしい?
異常に気付いたハンナは公爵家に巣くう膿をとりのぞくべく、奮闘しはじめる。
一方ハンナを最初は適当にあしらっていたウィルバートだったが、ハンナの魅力に気付き始め……。
ハンナ・キャロライン・バーディナ 22歳
バーディナ伯爵家令嬢
✖️
ウィルバート・アドルファス・キングスフォード 26歳
キングスフォード公爵
ブックマーク登録、いいね❤️、エール📣たくさんいただきありがとうございます。
とても励みになります。
感想もいただけたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる