婚約破棄、爵位剥奪、国外追放されましたのでちょっと仕返しします

あおい

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16話 帝都について

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この帝国には3つの街がある。1つ目は皇帝の血族が住む街「ピオニー」。2つ目はクイン達が住んでいる街「ルピナス」。3つ目は今クイン達が向かっている街「メランポジューム」。
この3つの街は帝都の中心にある城から順番に「ピオニー」、「ルピナス」、「メランポジューム」と円を描くようにできている。
そしてその「街」と「街」の間には大きな壁があり、決められた門からしか出入りができない。

アクア「…これで帝都の造りについてはあらかた話したかな?」

クイン「この地図のメランポジュームの壁の外にある青い部分は水ですか?」

アクア「ああ、それは川だよ。ほら、矢印がかいてあるだろう?これは川の流れだよ。川の曲がっている部分は畑をおいて、逆に真っ直ぐに流れているところは田んぼを置いているんだ。水を引いてくるのにこっちの方が都合がいいからね。まぁ、その川も最近じゃほとんど水が流れていないけど。」

クイン「…その『大きな壁』はなぜ造られたのですか?」

アクア「壁は初代皇帝が戦争ばかりをしていたせいで内乱が起こり、その時に街の人達が城まで入ってきて、初代皇帝は『これではもし敵が攻めて来た時に城が落とされる』と思って造ったらしいよ。」

クイン「まぁ、初代皇帝には戦争しか頭になかったのですか?」

アクア「…そうだったのかもしれないね。敵に攻められないように造ったものだから当時は門がひとつずつしかなかったんだけど、5代目皇帝が新しいものが大好きな人で、色んな大陸からこの帝都に色んな人が来て、その時に『門が一つだけだと不便だ!』って言って『メランポジューム』と外への壁にだけ追加で2つ門を造ったんだよ。」

クイン「どうしてそこだけなのですか?」

アクア「まだ戦争が終わったわけではなかったからね。念の為ってやつだよ。」

クイン「門を増やすくらいならメランポジュームの外の壁はいっそ壊してしまえば良かったのではないですか?」

アクア「メランポジュームの外は田んぼや畑だから風が吹くと土や臭いが中に入ってくるんだ。それらから守るためにも壁は必要なんだよ。」

クイン「色々と考えて造られているのですね。」

アクア「まあね。あ、『街』って他の大陸からきた言葉って知ってる?」

クイン「ええ、知っています。確か、本来は商店等が立ち並ぶ場所を指すのをこの大陸のどこかの王が人の住む場所や商店と勘違いして広めてしまったのですよね?」

アクア「ああ、その王がこの国の5代目皇帝だ。」

クイン「ええ!?そうなのですか?」

アクア「ああ、その後間違えだったと気づいたが『町』と『街』の違いなど対して変わらないだろうと言うことでこの大陸の『町』はすべて『街』となっている。」

クイン「なんといい加減な…」

アクア「まぁ、『この大陸の』って言っても、この大陸は全てアクスウォルーズ帝国なんだけどね。ひとつの王国を除いては。」

クイン「フィエール王国のことですか?」

アクア「他にどこがあるというんだい。あの王国は強い結界が張ってあったり、戦争を仕掛けようとしても上手くかわしたりして手に入れられなかったからね。」

クイン「結界ですか?」

ラファエル「けっかい、むかしはってたことあるよ!」

クイン「あ、ラファエル!」

アクア「ラファエル?今そこに天使がいるのですか?」

クイン「あ、はい。」

ラファエルは じぃっとアクアを見ている。

ラファエル「…」

クイン「ラファエル、どうしたの?」

とコソッとラファエルに話しかける。

ラファエル「あのひと、、もしかして…。」

とラファエルが呟く。

クイン「?」

ラファエル「なんでもないよ!むかし、アクスウォルーズていこくがこっきょうふきんのアクスウォルーズりょうのきにひをつけてフィエールおうこくにやられたってことにしてせんそうをしかけようとしたことがあったんだ!」

クイン「えっ?それで、どうなったの?」

アクア「クイン、ラファエル様はなんと言っているのですか?」

クイン「あ、えと……」

ラファエル「それから…」

クイン「ちょっと待ってください!先に話を聞いてから伝えます。」

ラファエルはクインに話をしていく。
話の内容はこうだ、

昔アクスウォルーズ帝国はフィエール王国との国境付近にあるアクスウォルーズ領の木に火をつけた。その火をつけたのをフィエール王国の者だと言い張り、戦争を仕掛けようとした。しかし、当時のフィエール王は話合いで解決したく、アクスウォルーズ帝国へと向かった。アクスウォルーズ帝国に着き、応接室へと通された。護衛は入っては行けないということで、王様1人で中へ入った。そこで王様は皇帝に刺され、王は倒れた。
王を刺した皇帝は、ミカエルの愛した人だった。
ラファエルはフィエール王がだいぶ歳でいつ倒れるか分からないためずっとついていた。
王が倒れてすぐに癒しの力を使った。だが、傷が深すぎてなかなか出血が止まらず、そのまま心臓は止まってしまった。
ラファエルは酷く悲しんだ。ミカエルが愛した人は、ミカエルと一緒にいた頃とは全くの別人になっていた。
それから、戦争は起きた。天使の力と前からフィエール王国にあった妖精の力により戦争はフィエール王国の勝利。皇帝の首をとった。そして、アクスウォルーズ帝国の土地を頂くことができた。しかし、王様の息子は「父を殺した国の土地などいらない」といい、土地を奪うことはなかった。
結界はその戦争の時に民を守るために張っていたらしい。また、アクスウォルーズ帝国は懲りずに何度も戦争をしかけようとしてくるが、フィエール王国は守りを強くして切り抜いた。

クイン「だ、そうです。」

アクア「なるほど…。」

アクアは何か考え事をしているようだった。

そしてこうして話している間に門までついたようだ。そして、門を通り、馬車は下へと降りて行き、

クイン「アクア様!」

アクア「ああ、すまない!降りようか、」

といい2人は降りた。

アクア「ユーリ達の家で結構時間がかかってしまったからね。案内する場所は決めているんだけど、今日中に案内できるかどうか…」

クイン「大丈夫ですよ。さぁ、行きましょう!」

そういい、2人はメランポジュームの街を歩く。

…………………………

自分で思ったよりも話が長引いてしまっている…。次こそは2人のデートです!!
挿絵は自分で描いたけどやっぱり下手!(笑)
こういうイメージっておもっておいてください。
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