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19話 フィエール王国サイド②
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クインとカルセインの婚約破棄から5日目の朝。王の間。
2つの椅子が並べられ、そこに王と王妃が座っている。その目の前に金に毛先だけが緑色の髪を下の方で結った男が片膝をついて頭を下げている。
王様「アレンディーテ、他国への視察ご苦労だった。」
王妃「まさか、あの和の国へ行き、次期王の友人まで作るってくるなんて、素晴らしいわ。」
アレン「ありがとうございます。」
王様「さすが、第1王子だな。」
そう、彼こそがこのフィエール王国の第1王子であるフィエール・K・アレンディーテだ。
王妃「本当ですね。これであとは立派な婚約者がいれば完璧なのですがね。」
王様「はっはっは!そう言ってやるな。だがアレン、誰かいい者はいないのか?」
アレン「いえ、今のところは…。」
王妃「そうですか、残念ですね」
バンッ!
カルセイン「父上!義母上!!」
勢いよく開けられた扉からカルセインが入ってきた。
王様「おお、カルセイン来たか。」
王妃「待っていたわ。アレンも今帰ってきたのよ!」
カルセイン「お久しぶりです!義兄上!!」
アレン「……ああ」
王妃「そうだ!アレンも帰ってきたことですし、カトレアとクインも呼んで一緒に食事でもしましょうか!」
王様「おお、それは名案だな!カルセイン、お前にはこの土産をクインの所へ持って行って貰いたくて呼んだのだ。持っていったついでに食事へ誘ってきなさい。」
カルセイン「そのことについておふたりに話さなければいけないことがあります!」
王様「話さなければならないこととは?」
カルセイン「入ってこい。」
カルセインがそう言うとカルセインが入った扉の後ろでずっと待機していたのかミオが入ってきた。
ミオ「はじめまして!ジョセフ・ミオと申します!」
王様「ジョセフ?ああ!そういえば、養子をとったと聞いたな。それで、彼女がどうした?」
カルセイン「父上!私は彼女と結婚します!」
王様「けっけっけ、、、結婚!??」
王妃「まぁ、」
アレン「…」
カルセインはドヤ顔で宣言する。王様は思わず立ち上がり、王妃は驚き、アレンは冷たい目でカルセインを見ている。
カルセイン「そうです!」
王様「馬鹿なことを言うな!お前には婚約者がおるだろう!!」
カルセイン「彼女とは婚約破棄をしました!」
王様「なんだと!??」
カルセイン「父上!彼女は悪役令嬢だったのです!!」
王妃「悪役令嬢?あの完璧な淑女の鏡とも言われるクインディチェジモがですか?」
カルセイン「そうです!我々はあの女に騙されていたのです!!あの女はこの国の汚点!
なので、爵位を剥奪し、国外に追放してやりましたよ!!」
王様「な、、なんら、と!??」
王様はもう呂律が回らないくらいに驚きを隠せない、王妃は言葉も出ないくらいに驚いている。そしてこの場で冷静だったアレンが
アレン「では、彼女が悪役令嬢だと言う理由を聞かせて貰おうか?爵位を剥奪し国外に追放するくらいだ。相当なことをしたのだろう。」
カルセイン「ええ、いいでしょう!ミオ、話してくれ、あの女の悪事を!」
ミオ「はい!私はクインディチェジモ様に階段から突き落とされたり、何度も転ばされたり、放課後に呼び出されて水をかけられたりしました!!」
アレン「それを証明する者は?」
カルセイン「そんな者はいません!このミオが実際にいじめられたと言っているのです!!それで十分ではありませんか?」
王様「はぁ、、」
王妃「……」
王様も王妃も呆れてもう何も言わない。そんな時、
バシッ!
と音がしたかと思えばカルセインは扉まで吹き飛ばされていた。
カルセイン「え??」
2つの椅子が並べられ、そこに王と王妃が座っている。その目の前に金に毛先だけが緑色の髪を下の方で結った男が片膝をついて頭を下げている。
王様「アレンディーテ、他国への視察ご苦労だった。」
王妃「まさか、あの和の国へ行き、次期王の友人まで作るってくるなんて、素晴らしいわ。」
アレン「ありがとうございます。」
王様「さすが、第1王子だな。」
そう、彼こそがこのフィエール王国の第1王子であるフィエール・K・アレンディーテだ。
王妃「本当ですね。これであとは立派な婚約者がいれば完璧なのですがね。」
王様「はっはっは!そう言ってやるな。だがアレン、誰かいい者はいないのか?」
アレン「いえ、今のところは…。」
王妃「そうですか、残念ですね」
バンッ!
カルセイン「父上!義母上!!」
勢いよく開けられた扉からカルセインが入ってきた。
王様「おお、カルセイン来たか。」
王妃「待っていたわ。アレンも今帰ってきたのよ!」
カルセイン「お久しぶりです!義兄上!!」
アレン「……ああ」
王妃「そうだ!アレンも帰ってきたことですし、カトレアとクインも呼んで一緒に食事でもしましょうか!」
王様「おお、それは名案だな!カルセイン、お前にはこの土産をクインの所へ持って行って貰いたくて呼んだのだ。持っていったついでに食事へ誘ってきなさい。」
カルセイン「そのことについておふたりに話さなければいけないことがあります!」
王様「話さなければならないこととは?」
カルセイン「入ってこい。」
カルセインがそう言うとカルセインが入った扉の後ろでずっと待機していたのかミオが入ってきた。
ミオ「はじめまして!ジョセフ・ミオと申します!」
王様「ジョセフ?ああ!そういえば、養子をとったと聞いたな。それで、彼女がどうした?」
カルセイン「父上!私は彼女と結婚します!」
王様「けっけっけ、、、結婚!??」
王妃「まぁ、」
アレン「…」
カルセインはドヤ顔で宣言する。王様は思わず立ち上がり、王妃は驚き、アレンは冷たい目でカルセインを見ている。
カルセイン「そうです!」
王様「馬鹿なことを言うな!お前には婚約者がおるだろう!!」
カルセイン「彼女とは婚約破棄をしました!」
王様「なんだと!??」
カルセイン「父上!彼女は悪役令嬢だったのです!!」
王妃「悪役令嬢?あの完璧な淑女の鏡とも言われるクインディチェジモがですか?」
カルセイン「そうです!我々はあの女に騙されていたのです!!あの女はこの国の汚点!
なので、爵位を剥奪し、国外に追放してやりましたよ!!」
王様「な、、なんら、と!??」
王様はもう呂律が回らないくらいに驚きを隠せない、王妃は言葉も出ないくらいに驚いている。そしてこの場で冷静だったアレンが
アレン「では、彼女が悪役令嬢だと言う理由を聞かせて貰おうか?爵位を剥奪し国外に追放するくらいだ。相当なことをしたのだろう。」
カルセイン「ええ、いいでしょう!ミオ、話してくれ、あの女の悪事を!」
ミオ「はい!私はクインディチェジモ様に階段から突き落とされたり、何度も転ばされたり、放課後に呼び出されて水をかけられたりしました!!」
アレン「それを証明する者は?」
カルセイン「そんな者はいません!このミオが実際にいじめられたと言っているのです!!それで十分ではありませんか?」
王様「はぁ、、」
王妃「……」
王様も王妃も呆れてもう何も言わない。そんな時、
バシッ!
と音がしたかと思えばカルセインは扉まで吹き飛ばされていた。
カルセイン「え??」
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