婚約破棄、爵位剥奪、国外追放されましたのでちょっと仕返しします

あおい

文字の大きさ
26 / 26

24話 アクアティーネ

しおりを挟む
アクア「私は、この国が嫌いだった。」

クイン「えっ?でもこの前は…」

アクア「もちろん、今は好きだよ。……嫌いだった理由はこの国の歴史を知ったからかな。ほら、勉強漬けにされたって言っただろ?」

クイン「あ、時計台の火事の件で…」

アクア「うん。あの時計台古くからあるもので、あの時計台の歴史とかと一緒にこの帝国ができた歴史とかも聞かされてね。それで、なんとなく嫌いになっちゃった。」

クイン「他国に戦争をしかけてたという話の事ですか?」

アクア「まあね。それともうひとつ理由があっる。あれは、何年前だったのかな?私はある日突然目の前が真っ暗になって倒れた。」

クイン「えっ?大丈夫だったんですか?」

アクア「ああ、大丈夫。すぐに目は覚めたよ。でも、その時に夢を見たんだ。いや、記憶と言うべきなのかな。」

クイン「記憶が、ですか?」

アクア「うん。その記憶の中にはとても綺麗な女性とこの景色があった。」

クイン(それって、私と似てる。)

アクア「それでその記憶の景色をたよりにこの場所を見つけた。見つけたというより、覚えていた気がする。私はずっとここへ来ていた。」

アクアはこの場からの景色を見ながら言う。

アクア「そして、この場所へ来て分かったこと……思い出したことがある。私は、いや、俺はこの国の初代皇帝だ。」

クイン「っ、、」

アクア「驚かせてしまってすまない。正確には初代皇帝の記憶があると言うべきかな。」

クイン「記憶が…」

アクア「このことは誰にも話していない。君に話すのが初めてだ。」

クイン「どうして私に?」

アクア「それは…君が、俺の愛した人だったから。」

少しためらいながらも、真っ直ぐにアクアは言う。

クイン「ど、どういうことですか!?」

アクア「はじめて君を見た時に愛おしいと思ったんだ。多分、初代皇帝の記憶、心だと思う。」

クイン「えっ?」

アクア「最初は父上に言われて仕方なく受けた婚約だったんだ。いい加減縁談を断るのも面倒になってきたしね。だからか、余計に運命を感じるよ。」

クイン「そんな、分かりません!私には、そんなの感じません!!」

アクア「ごめんね。混乱させてしまって。」

クイン「いえ、私こそごめんなさい。」

アクア「私がこの国を再び好きだと思ったのはつい最近。君と会った時だよ。」

クイン「えっ?」

アクア「この国の歴史を知り、さらに自分の中には初代皇帝の記憶があり、それはとても生々しい記憶。血塗られた歴史の記憶。」

クイン「……」

アクア「だけど、君に会えて愛おしく感じた初代皇帝の心が記憶が、この国での君の先祖との思い出が私の頭に流れ込む。そして、この国が大好きだと言ってくる。これは私の心なのか初代皇帝の心なのかは分からない。だが、私はこの記憶から妹との思い出を思い出し、再びこの国を好きだと思った。」

クイン「よく、分かりません。」

アクア「すまない。でも、私はこの国が好きだとわかった。」

クイン「そう、ですか。」

アクア「クイン、君の中にはミカエルがいる。初代皇帝が私にそう言ってくる。」

クイン「そうかもしれません。でも、私は私です!」

アクア「そう、だね。私も私だ。初代皇帝ではなく、今はアクアティーネだ。ただ、聞いて欲しかっただけ。君は私の婚約者で未来の妻だしね!」

クイン「はい!」

クインはてれながらもそう言って2人は笑いながら帰って行く。
しおりを挟む
感想 20

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(20件)

ゆきた
2020.07.02 ゆきた

いっきに読みました
どう話が進んでいくのか、楽しみにしています!

最初は普通に小説形態だったのに、なぜか台本形式に。
どちらかに統一していただけると嬉しいです
それと台本形式をとるのであれば、タグに台本形式と書いていただけると
なお嬉しいというか有り難いというか。
台本形式は非常に読みにくいので、タグに書かれてたら覚悟して読めるので(´・・`)

解除
月の光
2020.06.29 月の光

感想ではありませんが、6月17日にpenpenさんが、DAIGOのお姉さんに触れていますが、DAIGOのお姉さんは影木栄貴さんです。
プリンセス・プリンセスの作者は、『つだみきよ』さんです。『きみよ』ではありません。少し気になりましたので書かせていただきました。すみません。

解除
インド人を右に

16話の帝都の構造ですが、ルピナスは貴族の街、メランポジュームは庶民の街兼商業地帯と見ていいのでしょうか?
「御用達商人」みたいなお金持ちはどっちに住んでいるのでしょうか?

解除

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

公爵家の家政を10年回した私が出ていったら、3ヶ月で領地が破綻しました

歩人
ファンタジー
エレナは公爵家に嫁いで10年、夫は愛人に入れ込み、義母には「家政婦代わり」と 罵られた。だが領地の財務も、商会との交渉も、使用人の管理も、全部エレナが やっていた。ある日、義母から「あなたの代わりなんていくらでもいる」と言われ、 エレナは静かに離縁届を出した。「では、代わりの方にお任せください」 辺境の町で小さな商会を開いたエレナ。10年間の実務経験は伊達ではなかった。 商会はたちまち繁盛する。一方、エレナがいなくなった公爵家は3ヶ月で経営破綻。 元夫が「戻ってこい」と泣きつくが—— 「お断りです。あと、10年分の未払い給金を請求いたしますね」

「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します

スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」 眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。 隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。 エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。 しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。 彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。 「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」 裏切りへのカウントダウンが今、始まる。 スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!

悪役断罪?そもそも何かしましたか?

SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。 男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。 あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。 えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。 勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。

『彼を解放して!』とおっしゃいましたが、何から解放されたいのですか?

シエル
恋愛
「彼を解放してください!」 友人たちと教室に戻ろうとしていると、突如、知らない令嬢に呼び止められました。 「どなたかしら?」 なぜ、先ほどから私が問いかける度に驚いているのでしょう? まるで「え!?私のこと知らないの!?」と言わんばかりですけれど、知りませんよ? どうやら、『彼』とは私の婚約者のことのようです。 「解放して」とおっしゃっいましたが、私の目には何かに囚われているようには見えないのですが? ※ 中世ヨーロッパモデルの架空の世界 ※ ご都合主義です。 ※ 誤字、脱字、文章がおかしい箇所は気付いた際に修正しております。

姉の忘れ形見を育てたいだけなのに、公爵閣下の執着が重いんですが!?~まっすぐ突き進み系令嬢の公爵家再建計画

及川えり
ファンタジー
突然届いた双子の姉からの手紙。 【これをあなたが読んでいるころにはわたしはもう死んでいることでしょう。わたしのことは探さないでね。双子を引き取ってもらえないかしら?】 姉の遺言通り双子を育てようと姉の嫁ぎ先へと突入する。 双子を顧みなかったという元夫のウィルバート公爵に何とか双子を引き取れるよう掛け合うが、話の流れからそのまま公爵家に滞在して双子を育てる羽目に。 だが、この公爵家、何かおかしい? 異常に気付いたハンナは公爵家に巣くう膿をとりのぞくべく、奮闘しはじめる。 一方ハンナを最初は適当にあしらっていたウィルバートだったが、ハンナの魅力に気付き始め……。 ハンナ・キャロライン・バーディナ 22歳      バーディナ伯爵家令嬢         ✖️ ウィルバート・アドルファス・キングスフォード 26歳      キングスフォード公爵 ブックマーク登録、いいね❤️、エール📣たくさんいただきありがとうございます。 とても励みになります。 感想もいただけたら嬉しいです。

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。