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国王レイドルートside恋するオジサン
しおりを挟むはぁぁぁぁ
やってしまった・・・
私の妃になどと言われ、娘と言ってもいい歳の令嬢が喜ぶはずがないのに
それによくよく思い返せば、先ほどの私はしどろもどろで焦りもあったし、どう見ても挙動不審な上に必死さを隠せていなかった
格好悪いにも程があるだろう・・・
せめて大人の男の余裕で惚れてくれるような部分でも見せる事ができたならよかったが
どう考えても失敗でしかない
このままではローゼリアが領地へこもってしまう事になりそうだ
そうなれば中々会う事も叶わない
そんな事は耐えられん
遠くからでも彼女の姿を見つめれば幸せに浸れるが、姿も見れないのだと思うと、何を糧に頑張ればいいんだ・・・
とにかくだ
考えてはみると言ってくれたのだ
待つしかないだろうな
しかし・・・
ただ待っているだけなのもやきもきしていかんな・・・
そうだ、花を贈ろう!
とびっきりの花を贈って少しでも私に惹かれてくれれば
いや、過度の期待もよくないな
期待して振られて落ち込むのが想像つく
そうだ、これは詫びだ
ライモンドのしでかした事への詫び
こんなオジサンから愛を請われても
ローゼリアに気持ち悪がられるかもしれん
私だって見目は悪くないと思ってはいる
若い頃は王子であり
見目の良さも相まってパーティーが開かれれば
私と踊りたい令嬢達が列をなしていたものだ
まぁ、その殆んどが、私という男ではなく
王子であり、将来国王となるレイドルートという男に熱をあげていたにすぎない
王子でない私などに熱をあげていた令嬢など・・・いなかったであろうな
今は最高権力者である国王であっても
ローゼリアからすれば
国王であってただのオジサンだ
父親と歳の変わらぬオジサン
結ばれることのない相手なら
せめて近くで愛でていたかった
だから息子の妃にと望んだのだ
バチが・・・あたったのだろうな
私利私欲で生きることなど
王族は認められないというのに
ローゼリア・・・
君は一体どんな男が好みなんだ?
どんな男を格好いいと思い
どんな男に頬を染めるのだろう
好きな男ができればいつでも離縁するなどと言ったが
離宮に囲えば出会いがあっても護衛騎士くらいだろうな
私の妃であろうとも
夜会や茶会を共にする気はない
他の男の目に、可憐な彼女をさらしたくはないのだ
だから実のところ私の提案は独占欲の塊のようなものなのだ
ローゼリアは気付いてしまっただろうか
気付いても気付かぬふりをしてくれ
そして私の目の届く範囲にいて欲しい
当たり前だった景色が奪われるなど
これからどうすればいい?
こんな歳になって初めて恋をしたなんて
どれだけ経験のない男なのだろうか
地位も金も権力も何も役には立たない
あぁ・・・
なんて無力なんだろうか・・・
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