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褒美としての結婚
侯爵である父からの言葉に夢がついえた事を悟ったスティファニア。感情を見せないように、父の言葉を待つ。
「お前は、ウェスタンブルの辺境地に嫁ぐ事になった。お前の嫁ぎ先が見つかってよかった。先方は平民だった元傭兵の、今は男爵だそうだ。行き遅れのお前にはぴったりだと思わないか?」
「・・・辺境・・・ですか?」
「あぁ、陛下からの王命だ」
「・・・何故私なのです・・・」
「元傭兵が戦地で成果を上げたらしくな。褒美を考えた所、武力に秀でた後継ぎが必要だというお考えになったそうだ。そこでだ、婚約者がいない適齢の貴族令嬢をと我が家に話が来た。公爵家のご令嬢は嫁ぐにはまだ幼すぎる。だから我が家に話がきたと言うわけだ。まぁ、もとはといえば、ミレイニアの方にきた話だが、ミレイニアは身体が弱い。あんな危険な土地に行っては身体を壊すに決まっている。だから辺境にはお前に嫁いでもらう事になった」
「そんな・・・」
「何か問題でもあるのか?」
「・・・いえ・・・」
問題があるかと問われれば、自身の気持ち以外は何もない。押し付けられようとしている結婚を無効にできるほど抗えるものがないのだ。もしも王太子の婚約者に決定していれば、こんな話は出てこなかっただろう。ましてや国王自らの話だという。と言うことは、王家で王太子の婚約者にと考えている令嬢の候補にスティファニアの名前が上がっていないという事になるのではないか。スティファニアは、自身の希望が潰えた事を知った。
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