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4.幸せへの基軸
51.会長宅からの門出
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嫌な汗がでてくる。
「えぇ、ハヤト坊っちゃんはC級冒険者です。
会長には足元にも及ばないほどです。
ハヤト坊っちゃんはまったく鍛える特訓が嫌いで、困ったものです」
やばぁ、あのとき会長がハヤトを殴ってくれてよかった。
もし僕が鞭とはいえ、ハヤトを殴っていたらほとんどダメージもなく。
大変格好悪い感じになっていただろう。
ジョンと大変楽しそうに、空中戦のようなフリスビーをしている会長に、ちょっとありがとうと頭を下げておく。
「受け取れません」
会長宅を出る日になった。ジョンの怪我もすっかりよくなり、そろそろ自分の家に戻る旨を伝えると会長が紙を渡してきた。
小切手だ、しかもとんでもない額の
「なぜじゃ、ジョン君への慰謝料と養育費じゃ、せめてこれくらい出させておくれぇ
離れ離れでてくらすのじゃあ」
離婚して親権取られた親の、おじいちゃんみたいになっている。
「金額考えてください、こんな国家予算みたいな金額もらえませんよ!」
「なんでじゃ!ジョン君の体を玩具にした慰謝料なら、まったく安いくらいじゃ」
ジョンのことになると会長はストッパーが外れる。
「僕がこんな大金を一気にもらったことが、他にバレたら、そこからジョンのことを嗅ぎつけるやからもいるかもしれません。
僕はこれでも科学者界隈では有名な方ですよ。
弱みを調べているスパイだって山程いる。
こんなお金は受け取れませんよ」
理論で攻めると会長はだまるしかない
「えぇ、ハヤト坊っちゃんはC級冒険者です。
会長には足元にも及ばないほどです。
ハヤト坊っちゃんはまったく鍛える特訓が嫌いで、困ったものです」
やばぁ、あのとき会長がハヤトを殴ってくれてよかった。
もし僕が鞭とはいえ、ハヤトを殴っていたらほとんどダメージもなく。
大変格好悪い感じになっていただろう。
ジョンと大変楽しそうに、空中戦のようなフリスビーをしている会長に、ちょっとありがとうと頭を下げておく。
「受け取れません」
会長宅を出る日になった。ジョンの怪我もすっかりよくなり、そろそろ自分の家に戻る旨を伝えると会長が紙を渡してきた。
小切手だ、しかもとんでもない額の
「なぜじゃ、ジョン君への慰謝料と養育費じゃ、せめてこれくらい出させておくれぇ
離れ離れでてくらすのじゃあ」
離婚して親権取られた親の、おじいちゃんみたいになっている。
「金額考えてください、こんな国家予算みたいな金額もらえませんよ!」
「なんでじゃ!ジョン君の体を玩具にした慰謝料なら、まったく安いくらいじゃ」
ジョンのことになると会長はストッパーが外れる。
「僕がこんな大金を一気にもらったことが、他にバレたら、そこからジョンのことを嗅ぎつけるやからもいるかもしれません。
僕はこれでも科学者界隈では有名な方ですよ。
弱みを調べているスパイだって山程いる。
こんなお金は受け取れませんよ」
理論で攻めると会長はだまるしかない
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