夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

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13.願わくば二人に幸福を

239.あの子は危険すぎる

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「魔獣に人間の遺伝子をね…
会長のお孫さんとはいっても、申し訳ないが…
吐き気がする!

僕はジョンくんは自然発生の突然変異体だと思っていました。

なるほどね、だからあんなに不安定なステータスをしてたわけだ…はぁ」


シノダ教授は深くため息を吐き、決心をした面持ちで会長に話だした。


「ギルマス…
もし俺はギルマスやアキラ君のことがなかったら、ジョン君の処分を申し出てました。

あの子は人間にとって驚異にしかなかない存在だからです。」


その言葉に会長は、盛大に眉間にシワをよせ殺気を放つ


「やめてくださいよ、関係性をしってしまったんだ…

もうそんなこと言えやしない。

でもギルマス、貴方はジョン君への認識が甘すぎます。

幸せにするだけじゃあ駄目なんですよ。
あの子は本当に危ない…
あの子は魔王種になりえますよ…」



シノダ教授の言葉に会長は目を向き固まる。


「なっ?間違いないのか?
魔王種だと…
そんな…
あれはそうそう生まれるもんではないじゃろう?」


魔王種とは魔王になり得る個体を指す。
しかし魔王は何千年も現れてはいないため、魔王はすでに存在として認識されてはいないのだ。

しかし魔王種は数十年単位で現れ、人間を害をなし、それは災害級の被害を及ぼしているのだ。
魔獣の中でも最大級の危険度をもつ



「前回の魔王種による被害は26年前でしたね、東の街が一つ消えてます。

ジョン君のステータス値は異常です。
攻撃力、素早さ、どれをとっても牙狼ではありえない…

ステータス値だけみたらギルマスを抜いてますよ。」

会長は思い当たるところがある

戦い方や技能が伴わないため負けるようなことはないが、下巻くような動きを見せるときがあるのだ

会長は嫌な汗が背中をつたった

「それに牙狼は進化するんですよ!

もしジョン君が人間に悪い感情を持った状態で進化が始まれば…
魔王種として進化してしまえば…

この街だって消炭ですよ。」

会長は握る拳をカタカタと震わせる。まだ信じられない…信じたくないのだろう。



「僕もまさかと思ってました。
でも先程のクソ野郎の話を聞いて確信がもてたんですよ!

ジョンくん以外にもきっと生み出された個体がいたと考えた方が自然だ…
一回で牙狼に人間の遺伝子が定着するわけない。

そしてこんな無茶な実験に耐えられる個体も少ないでしょう…

たぶん何十体、下手したら何百体の牙狼が犠牲になっているはずです。

ジョンくんはそこから生き抜いた唯一の個体なら…

種の存続の危機…
劣悪な環境…
その最低野郎は魔王種が生まれる条件を、意図的に作ったようなものですよ。」



嫌悪感をむき出しにシノダ教授は言い捨てた。
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