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18.胸のホールを埋めてください
393.僕の中にはある存在
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「あと一つ言っておく!
おまえさんのずっと横に座っているのはジョン君じゃ!
ジョン君はおまえさんと一緒に暮しているんじゃ…
いいか?おまえさんたちはそれこそ傍から見ていて幸せになるくらい、仲のいいの恋人なんじゃからな!」
おじいちゃんは言い切った。
まるで僕達の関係は何も変わらないのだとでも言うように。
アキラの中にはまったく僕の存在なんてないのに…
おじいちゃんやシノダ教授はまだ覚えられていたじゃない
でも僕はまったくの無だったよ
それでもおじいちゃんは僕達を繋ぎ止めようとするのが、少し苦しかった。
「えっ……恋人……なの?」
小さなアキラのつぶやきに、弾かれるように顔をあげると
口元が変な形に歪んで眉間にシワのよったすごく変な顔をしていた。
はっと目が合うと、大きく見開かれて揺らぐ瞳に見慣れた感情があることに
なんだか安心した。
「あっ……あのジョン君、悪いんだけど、今日は…」
アキラ…僕のことをジョン君って呼ぶんだね…
大丈夫だよ…アキラは僕のことわからなくなっても、僕は今のアキラでもわかるみたいだから
変な顔は一瞬で消えて、張り付けたような薄く笑った口元に睨みつけるような瞳
「うん、わかってるよ…しばらくおじいちゃんの家で過ごすから大丈夫
アキラの気が済んだら迎えにきてね?」
またちょっと驚いた表情のあと、張り付いた笑顔にもどる。
「うん、ありがとう…助かるよ
………本当に恋人だったら…僕」
ふふっと笑って、伏見がちに自分の手を眺めている。
そんなアキラを見て、僕の気持ちは少し上向きになっていった。
「すいませんけど、何か羽織るものお借りしていいですか?
ほら僕帰ろうにもパジャマだから…」
おまえさんのずっと横に座っているのはジョン君じゃ!
ジョン君はおまえさんと一緒に暮しているんじゃ…
いいか?おまえさんたちはそれこそ傍から見ていて幸せになるくらい、仲のいいの恋人なんじゃからな!」
おじいちゃんは言い切った。
まるで僕達の関係は何も変わらないのだとでも言うように。
アキラの中にはまったく僕の存在なんてないのに…
おじいちゃんやシノダ教授はまだ覚えられていたじゃない
でも僕はまったくの無だったよ
それでもおじいちゃんは僕達を繋ぎ止めようとするのが、少し苦しかった。
「えっ……恋人……なの?」
小さなアキラのつぶやきに、弾かれるように顔をあげると
口元が変な形に歪んで眉間にシワのよったすごく変な顔をしていた。
はっと目が合うと、大きく見開かれて揺らぐ瞳に見慣れた感情があることに
なんだか安心した。
「あっ……あのジョン君、悪いんだけど、今日は…」
アキラ…僕のことをジョン君って呼ぶんだね…
大丈夫だよ…アキラは僕のことわからなくなっても、僕は今のアキラでもわかるみたいだから
変な顔は一瞬で消えて、張り付けたような薄く笑った口元に睨みつけるような瞳
「うん、わかってるよ…しばらくおじいちゃんの家で過ごすから大丈夫
アキラの気が済んだら迎えにきてね?」
またちょっと驚いた表情のあと、張り付いた笑顔にもどる。
「うん、ありがとう…助かるよ
………本当に恋人だったら…僕」
ふふっと笑って、伏見がちに自分の手を眺めている。
そんなアキラを見て、僕の気持ちは少し上向きになっていった。
「すいませんけど、何か羽織るものお借りしていいですか?
ほら僕帰ろうにもパジャマだから…」
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