夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

✿❀✿ 番外編 ❀✿❀

§§ プレゼント §§

ルフ様のエピソードを元に作らせていただきました。
ありがとうございます。
今回はヒロシ×アキラです。
主カプ以外はNGな方はお控えください。

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「あっ！ハハッ紅の彗星だ…面白い…」



後ろから不意にかけられた言葉に心臓が高鳴る…


今日はいつもより気合を入れてアイロンがけした清潔感を意識した水色シャツに安物だけどしっかり洗濯した藍色スラックス
靴だってしっかり磨いてきた…
毎日の聞込みでヘロヘロ革靴だけど…
小綺麗さが大事だ…



声の主を見れば、いつもよりしっかりとセットされ、ちょっと毛先は遊ばせているた髪

眩しいほどに白いシャツ、青みが強くて爽やかなブルーグレージャケットにクリーム色のズボン

ネクタイは青色に小さなドット柄とちょっと可愛らしさがでている
足先もしっかりと光るように磨かれた明るいを茶色の革靴



クソっやっぱり卒なくオシャレな人だな…

普段は寝癖に黒一色コーデでまったくお洒落げなどないのに…




「おはようございます。アキラさん
今日は講師お願いします

なんか今日はお洒落ですね、いつもと違いすぎてビックリです」

「ははっええ気合い入れてきましたから！
警察署でのポーション講習会の講師なんて、僕は初めてですからね…
変な格好できて職質なんて受けたら笑い者だ！ははっ」



そうポーションの特別講師の話がアキラさんの会社を通してしっかりと契約された
第2、４火曜日で決まったのだ…
今日はアキラさんに会えるっと朝から気合が入ってしまう…



「では後ほど…僕は課長さんに挨拶してきますので！」

軽やか去っていく後ろ姿を、じっと見つめていると…



「おい見つめすぎだぞ…キモチワル…
それになんか今日は変に小綺麗だな…へっ気合はいってんな！
靴とか、磨くんじゃなくて新しいの買えよ！ボロボロじゃないか…」

「ウルサイなイモリ！新しい靴だと靴擦れしてすぐには使えないだろう？
それに…今日のためだけに新しいの買うとか…
なんか意識しすぎな気がして恥ずかしいだろ？」



はぁっと相棒のイモリには盛大にため息をつかれてしまった。
部署でこいつだけには、俺の秘めた恋心がバレいる。


はぁっと報われない気持ちをため息に乗せて吐き出しながら、さっき笑ってくれたカップのコーヒーを啜る。



伝説ロボットアニメの敵役キャラの紅の彗星が乗っているロボットの顔だけが描かれたカップ
俺はあのアニメが大好きで、特にこの紅の彗星推しだ



以前にアキラさんにジャージを貸したときに、ジャージのお礼にサプリのおまけの限定品の紅の彗星のタオルをもらった



「お借りしたジャージって紅の彗星モデルのものだったからお好きかな？って
ランニングのときにでも使ってください」


なんて言うから、ありがたくいただいた
何のサプリの限定品かな？なんて検索したら…
とんでもないプレミアムがついてて青くなった…




即連絡して返そうとすれば…

「えっ？あぁ気にしないで使ってください！
それ僕が参加して作ったサプリだから、ちょっと会社に頼んでもらったものですから…
ヒロシさんに使って貰えると嬉しいです。
びっくりされるより、喜んでもらえた方が嬉しかったんだけど…外しちゃいました？」



なんて言うから…もう…
キュン死しかけながら、悶えながらお礼言ったさ
わざわざ俺のために貰ってくれたんだぞ！
職権乱用だとか言うやつは、クソ喰らえだ！




はぁそんなちょっとした気遣いが、俺の気持ちをあの人に縛りつける…
報われる見込みの薄い恋なのに…



「僕はちなみにアッ○イが好きです」

アキラさんはなかなか可愛らしい見た目のマイナーロボット推しだと言っていた
たしかネット限定販売でそのロボットバージョンのカップがあったはずだ…



講師用にも講習会中にコーヒーが入れられる
自分のカップがない場合は使い捨ての紙コップにいれられるが…



『あの…これ、確か前好きだって言ってましたよね？
よかったら…俺とお揃いになっちゃうけど』

『えっ！わぁ…覚えててくれたんですね？
嬉しい…でもお揃いなんて…ちょっと恥ずかしいなぁ…
ふふっありがとうございます。
あの…今度これで夜明けのコーヒーなんてどうですか？なんて…』



「ふふふっしかたのない人ですねぇ…それは講習会用で
でも…もし…あなたがいいなら…喜んでいくらでも夜明けのコーヒーを…」
「おい…おい！気持ち悪い妄想が口からだだ漏れしてるぞ…
しっかりしろよ！！
お前こそしかたのない人だぞ…
何が夜明けのコーヒーだっつうんだよ！」


イモリのため息など耳にも入らない…
アキラさん用の夜明けのコーヒー用（仮）カップをポチッとしていった



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ヒロシ×アキラの報われない恋感が好きです。
大変楽しく書かせていただきました。
ありがとうございました。

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