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18.胸のホールを埋めてください

435.僕は君を知らない

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真剣な顔からひどく優しい笑顔になって…僕の体を押して距離を取る


「ジョン君…目を冷やして、少しでもカッコイイジョン君になったら…
会長の家に戻って…
君はここにいちゃいけない」



アキラの言っている意味がわからない
何を言ってるの?
優しい笑顔がまるで作り物みたいに綺麗すぎて背筋が凍る



「僕達はもう側にいちゃいけなかったんだ…
ごめんね、僕が悪いね、気づかなかった…
初めての恋人だなんて浮かれて、ジョン君を迎えにいったりして…
もう僕達は終わってたんだね
僕が記憶を無くして、起きたあの瞬間に…」



淡々となんでもないことのようにアキラは続ける、作り物の笑顔じゃあ僕はアキラの気持ちが読めなくて…








「だってそうでしょ?熱量が違いすぎる…続けていけない…
僕のことを思っているジョン君の好きが僕には…………重すぎる」



へらって、片方の口をあげて、醜く歪みまるであざけるような笑顔にになったアキラに
血の気が一気に引いていった




……知らない




「だって、僕は君とあって数日だよ?
僕の中では…だけどね!
確かに僕のすごく好みの見た目だよ?
もう見惚れちゃうほどのね…
それで有頂天になっちゃったんだよねぇ
ラッキーって!神様ありがとう!!みたいな?

でもさすがにここまで重いとねぇ…
ついて行けないよね?」




こんな喋り方もこんな態度もこんな考え方も………全然僕のアキラじゃない
アキラはこんなヘラヘラ嫌らしく笑ったりしない、こんな僕の気持ちを馬鹿にしたりしない、こんなに軽く僕を好きになんてならない…

…知らない、こんなアキラは知らない!



「……嘘でしょ?」



絞り出した言葉はそれだけで、体はおかしいほどに震えてて、歯がガチガチとなるのが頭に響いてくる



「嘘?ふふっそうだね…
もし僕が嘘をつくなら、もっと上手につくよ…
知ってる?僕は魔法は使えないけど、嘘はすごく上手なんだよ…

君みたいな素直なワンちゃん騙すなんて簡単さ!
もし時間があるなら、君から僕の愛情も執着もまるっと全部消してあげられる…


でもそれやるのも、結構手間がかかるからさぁ………だから、僕として、ジョン君が身をひいてくれるのが、楽なんだけどねぇ?」







ガッ!!?

これ以上、知らないアキラを見たくなくて…
震える手で、肩をベッドに押し付けて馬乗りになった
見開かれた目からは、動揺が見られて少し安心できたのに…


「ははっ…何?僕を無理やり犯す?
それとも殴って痛ぶる?
ふふっいいよ、やりなよ…
それこそ僕達の関係は終わりだよ…

それともいっその事、殺すかい?
いいよ、すっきり綺麗に終われそうだ…………ふふっ最高じゃない!」





あぁ…………僕のアキラは………
僕はもう耐えられなかった
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