夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

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25.怯える君

653.慣れない嫉妬

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ものすごく、ものすごく怖かった……
無言で絨毯を引っ剥がすアキラも
それを庭先に叩きつけるアキラも
ひたすら泣きながら冷水を浴び続けるアキラも
ものすごく怖かった!!


何?地雷だった?もしかしなくても……カズマさんをこの家に入れたのはまずかった?
明らかにそうだし…、観葉植物の話をしていたときからちょっとおかしかったし!


今は大人しく僕に抱きしめられて眠りついてくれたけど、僕はもう泣きたい気持ちでシノダ教授に電話をかけた。


「えっ?絨毯を庭に投げ捨てたの?
あのアキラ君が?そのまま水シャワーを?無言のままかぁ……怖っ

それって、PTSDっというより…嫉妬かな?ん~あのアキラくんが…
あぁ、でも、いつもより感情の起伏は激しくなってはいるのかも…
でも変わりすぎだし、えぇ……
カズマ君の前ではそんなんじゃなかったよね?なんでだ?

とりあえず、いつもの生活を意識してね?わかってるだろうけど……カズマ君の話を出すのは絶対にNGにしてね!」


電話口でシノダ教授がドン引いてるのがすごく伝わってきた…
電話をきってアキラの元に戻れば、また眉間にシワを寄せてまたポロポロ泣いていて


「ジョン…ジョン…やだ…行っちゃやだぁ…こめんっごめんなさい…」


小さく僕を呼んで縋っていて、ポロポロ落ちる涙を拭って頬にたくさんのキスを落としていけば…
薄っすらと瞳が開いて安心したようにへにょりっと笑ってくれる。


「大丈夫だからね?側にいるから…もう離れたりしないから…」


やっぱり、僕の言っていることはあんまりわかってないみたいで
?マークをつけている顔をしているけど、僕が易しく抱きしめていけば腕に体を預けてくれる。
よかった、アキラの体は僕を拒否はしないみたいで…
もっと抱きしめて欲しいって、すり寄っすらきてくれて


「さっきは、ごめんね…僕は変だったね?
なんでだろう……なんだか、あの絨毯がすごくイライラした。
なんでか胸がズキズキして、首とかこめかみ辺りが痛くなって……やっぱり僕は今、変だね?
あんなに感情が爆発するなんて…」


まるでさっきまでの様子が嘘みたいに、落ち着いた様子で淡々と話している。自分でも戸惑っているのが伝わってきて


「うん、僕もごめんなさい…配慮が足りなかったよね?
もう、カズマさんはこの家には入れないから、本当にごめんなさい」


素直に謝れば、また泣きそうな顔になってしまう
たぶん、アキラはカズマさんに嫉妬してるんだと思う
僕はカズマさんのことなんて、本当に毛ほども興味ないけど!
たぶん噛み跡地雷が原因で、カズマさんと僕とか関わるのが我慢ならないんだ…


アキラが嫌がるなら別にあの人と会えなくなっても構わないし、未練も興味もないし…玄関マットだし…
よし、僕は極力カズマさんから遠ざかろう!っとあっさり心に決めて


慣れない嫉妬心に戸惑って泣きそうなアキラを慰めることに専念した。
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