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26.そして共に

667.アキラさん素敵です!  (sideマサト)

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「お久しぶりです。
アキラですけど、覚えてらっしゃいますよね?」


アキラさんが100%の営業トーク声で電話をかけだした。
薄ら笑いを浮かべた口の片方をあげている笑顔は大変に悪どくて、頼もしい!素敵!今の貴方なら抱かれてもいい!!


「いやぁ…驚きましたよ、貴方様に連絡を入れて狩り場の許可と狩りの手伝いの要請をしたのに、まさかアイツ・・・がくるなんて
思いもしませんでしたよ、それでですね………」


アキラさんの声が一段と低くなった。
来るのか?来るのか?
俺の胸はもうドキドキが止まらないよ!これは恋?まさかねぇ
小便チビリたくなるような、ギラついた目のアキラさんにするわけない、ない♪


「それでそちらのお孫さんのカズマ君が、私が所属している会社と、私の家と私の恋人と私自身に甚大な被害を出してくれましてね?
確か、私に接近禁止命令を出されていたはずですけど?
知らなかったじゃ済ませられませんよ?ねぇ…前学園長……

えぇ…すいませんけど、明日にでもお会いしたいのですが?
えっ?日付を選べる立場だと思ってます?
こちらとしては…別に母校の評判なんて…落ちようが……

ははっ、よかった来れるのですね?
はい、では十時でお待ちしてますので…
あとで住所とマップ送りますので、お気をつけてお越しください」


うひゃ~あの人嫌いで有名な魔法学校の前学園長を引きずり出した!
しかも明らかにマウントポジションでボッコボコにするスタイルでだ!
痺れる~!憧れる~!?
 

横を見れば谷口も同じように拳を作って、キラキラした目でアキラさんを見つめている。
うん、シンパシーオブソウルだな!!

通話を終えて、満足気なアキラさんに俺達は惜しみない拍手を贈った。


「やめてくださいよ、まだ拍手は早いですよ?
まぁ、あの人を引き擦り出したら勝負は決まってるような物ですけどね?

さてと…会長の家に戻って、会長とも打ち合わせをしないといけないかな?
ダークも来てる頃だろうから…」

「そうですね!
いやぁ~さすがアキラさん!
本当に仕事モードになると頼もしいぃ~、素敵でした。
いつものヘナチョコアキラさんはどこ?って感じですよ!!」

「ヘナチョコは余計ですよ?マサトさん……」

「本当にかっこ良かったですよ!
久しぶりに無双アキラさんを見ました。はぁ、痺れます!!
最近ではボッコボコで死にかけアキラさんか…
ベッドで横たわっているアキラさんばかりだったから…本当によかったぁ」

「谷口さんもすいませんね、心配おかけして…涙目で見ないでください
居た堪れないですよ」


そんな話をしながら、カズマ君を拾っておじいちゃん宅に向かったのだが……
いつもの応接間に入ると、なんだか雰囲気が……


何かありました?ジョン君、めちゃくちゃ変な顔してるけど…大丈夫??
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