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28.シバという人
756.強欲になってしまう
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「シバさんてすごいですね
あんな可愛らしい見た目なのに威嚇するとめちゃくちゃ怖い…
冒険者達が縮み上がってましたよ?
本当に戦いだしたらきっと強いんでしょうね…
しかもしっかりと罰を与えつつ、皆を束ねてるし!
他の一般の訓練生にも、ちゃんとカリキュラム組んでくれてるし…できる人なんですねぇ」
「えぇ…シバはあの見た目からかなり舐められやすいですが
機動性は恐ろしいほどあるし、体力も攻撃力もある
あと人狼族だからか、群れ意識が強くて、指導力や仲間意識が強いんですよ
だから一度仲間と認めるとひたすら守ろうとするし、規律を乱せば直そうとします。」
「なるほど、確かにコーチや指導役には理想的ですね
委員長タイプかな?それとも熱血具合から、運動部の部長タイプかな?」
ただかなり指導の熱がすごい…
その人は泡を吹いて気絶してるのに、水ぶっ掛けてまだ走らせるの?
えぇ…根性見せろ!まだイケる!ってやらかした人達が号泣しですよ?
「ただやり過ぎのところはあるから…普段の指導は程々にさせます。
ほらっシバがしっかりとすると半分以上の訓練生が辞めてしまいそうじゃないですか?」
「確かにそうですね、まぁここまでやられたら確かに次やろうとは思わないでしょうね?
今日で三日目ですよね?いつまでやるつもりかな?」
「一週間はやると思いますね、そこからは組合してボッコボコにして
説き伏せてからの根性論と、倫理観を植え付けて
最後に泣きながら抱き合って完了かな?」
もうそれって洗脳じゃないですか?
ブラック企業の洗脳教育と同じ感じじゃないかな…
シバさんはそれを純粋にやって見せる人なのか!なるほど…バスターさんのチームからの輩出者に人格者が多いのはシバさんがいたからかな?
あの人が近くにいれば、自ずと自浄しようって気になるかもしれない…
少なくとも邪な想いは起きないだろうな!
「本当に、純粋でどこまでも仲間想いなのに…加減を知らない子供のままで……ふふっ、可愛ぃ」
バスターさん!心の声が漏れてますよ?
そんなにうっとりした顔で見たりして、なんでシバさんはバスターさんの気持ちが気づかないんだろうか?
明らかに好かれてるのに…
あんなに僕に嫉妬心を丸出しの顔で見てこなくてもいいのに…
二階の観覧席から下の広間で組合をしている二人に目をやる
ジョンがシバさんに簡単に往なされて、反対に足をすくわれて倒されてしまっている。
シバさんの腕で立ち上がらせてもらいながら、何か指導をされている様子に
反対に僕が嫉妬してしまいそうだ…
ジョンからしたら、きっと嫉妬とも呼べないような気持ちなのだろうけど…
それでも僕はシバさんみたいにはできないから、シバさんのようにジョンを導けないから羨ましくなってしまう
番ってからの僕はどうやら、酷く強欲になってきた気がする。
『僕はアキラのモノなんだからね!』
ジョンがそんなことを言ってくれるからだよ?僕はどこまでもジョンを独占したくなってしまう……
その握られた手すら、僕の物でありたいなんて……無理なことなのに
無意識に自分の耳に手をやれば、そこにあるピアスが、少しだけ心を落ち着かせてくれた。
あんな可愛らしい見た目なのに威嚇するとめちゃくちゃ怖い…
冒険者達が縮み上がってましたよ?
本当に戦いだしたらきっと強いんでしょうね…
しかもしっかりと罰を与えつつ、皆を束ねてるし!
他の一般の訓練生にも、ちゃんとカリキュラム組んでくれてるし…できる人なんですねぇ」
「えぇ…シバはあの見た目からかなり舐められやすいですが
機動性は恐ろしいほどあるし、体力も攻撃力もある
あと人狼族だからか、群れ意識が強くて、指導力や仲間意識が強いんですよ
だから一度仲間と認めるとひたすら守ろうとするし、規律を乱せば直そうとします。」
「なるほど、確かにコーチや指導役には理想的ですね
委員長タイプかな?それとも熱血具合から、運動部の部長タイプかな?」
ただかなり指導の熱がすごい…
その人は泡を吹いて気絶してるのに、水ぶっ掛けてまだ走らせるの?
えぇ…根性見せろ!まだイケる!ってやらかした人達が号泣しですよ?
「ただやり過ぎのところはあるから…普段の指導は程々にさせます。
ほらっシバがしっかりとすると半分以上の訓練生が辞めてしまいそうじゃないですか?」
「確かにそうですね、まぁここまでやられたら確かに次やろうとは思わないでしょうね?
今日で三日目ですよね?いつまでやるつもりかな?」
「一週間はやると思いますね、そこからは組合してボッコボコにして
説き伏せてからの根性論と、倫理観を植え付けて
最後に泣きながら抱き合って完了かな?」
もうそれって洗脳じゃないですか?
ブラック企業の洗脳教育と同じ感じじゃないかな…
シバさんはそれを純粋にやって見せる人なのか!なるほど…バスターさんのチームからの輩出者に人格者が多いのはシバさんがいたからかな?
あの人が近くにいれば、自ずと自浄しようって気になるかもしれない…
少なくとも邪な想いは起きないだろうな!
「本当に、純粋でどこまでも仲間想いなのに…加減を知らない子供のままで……ふふっ、可愛ぃ」
バスターさん!心の声が漏れてますよ?
そんなにうっとりした顔で見たりして、なんでシバさんはバスターさんの気持ちが気づかないんだろうか?
明らかに好かれてるのに…
あんなに僕に嫉妬心を丸出しの顔で見てこなくてもいいのに…
二階の観覧席から下の広間で組合をしている二人に目をやる
ジョンがシバさんに簡単に往なされて、反対に足をすくわれて倒されてしまっている。
シバさんの腕で立ち上がらせてもらいながら、何か指導をされている様子に
反対に僕が嫉妬してしまいそうだ…
ジョンからしたら、きっと嫉妬とも呼べないような気持ちなのだろうけど…
それでも僕はシバさんみたいにはできないから、シバさんのようにジョンを導けないから羨ましくなってしまう
番ってからの僕はどうやら、酷く強欲になってきた気がする。
『僕はアキラのモノなんだからね!』
ジョンがそんなことを言ってくれるからだよ?僕はどこまでもジョンを独占したくなってしまう……
その握られた手すら、僕の物でありたいなんて……無理なことなのに
無意識に自分の耳に手をやれば、そこにあるピアスが、少しだけ心を落ち着かせてくれた。
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