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29.二人の時間が動き出す
802.振られる為に 3 (sideバスター)
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もう駄目だ…
シバに生理的に無理とまで言われてしまった。そうだよな…何を受け入れてもらえると思っていたんだ
こんな、料理をちまちまと作っていた私が気持ち悪かったのか、それともこの部屋自体が気持ち悪かったのか…
シバは家に来て早々からひたすらに体を強張らせて、警戒をしまくっていた。
私がシバのことを思って作った料理にも箸すら付けてもらえずに…
ひたすらヤケを起こしたように酒を煽っていっていた。
そしてとうとうシバはそんな私自身を偽り隠していたことを、責めて泣き出してしまったから
もう泣くに泣けない気持ちで酒を煽るしかできなくなってしまった…
なのにシバはまだ俺を許してはくれない
「バスターさん…会わせてくださいよ
どうか直接、会わせてください」
会わせろって…あの化粧をして女になった私を見せろと言うのか?
生理的に無理だって言ってるシバに…
そんなの、お前だって気持ち悪いだろうし、そんなお前をみたら俺は堪えきれずに泣き出してしまいそうなのに…
「もうバスターさんは変えられないって、大事なんでしょ?もう、こんなにバスターさんの生活に入り込んじゃってるほど大事なんでしょ?」
そうだな、私はもう可愛い物なしには生活ができない、可愛い物を無意識に求めてしまうほどに…
「俺が気持ちを整理したいだけだから…」
そんなに苦しそうに言われては、もう断ることなんてできなくて…
どんなに酷い言葉を投げかけられようと、どんなに軽蔑された目線でみられようと…
これはシバに対する俺の贖罪なのかもしれないと思いながら、それでも精一杯にメイクをして着飾っていった。
少しでも…ほんの少しでも、シバに綺麗だと思われたくて…
「はっ??!?……えっ??何?はっ??」
諦めて泣きそうな気持で扉を開けば、シバが大きな口を開いて驚いた顔のまま固まっている。
目は見開かれて、体中の毛が逆だっている
最大限驚いているときの反応だ…
お前がこの私に会わせろと言ったのに…
それ以上の反応が怖くて、目線を反らせば
「なっ!はっ?!何?
さっさ…誘おうとしてるの???
いやっ……ちょっと待って!無理だからね?
俺の体から崩そうとしたって無理だからね!
愛人とか、俺は絶対に嫌だからね!
なんで…こんなっ…ああぁぁ!なっ?なんでそんなに綺麗になってきちゃうの!!
バスターさんの、バカァァァ!!」
シバの泣き声みたいに叫びだした言葉に、私も目をむく…
今、綺麗にって言ったか?綺麗って……
「えっと…シバ?この姿は…気持ち悪いとかはないのか?」
「はっ?何が??いやっ…すごく筋肉も栄えて、体の線も綺麗だし…
お化粧も憂いとか色っぽさとかヤバいけど…
大変に美しい姿だけど……
違う!!バスターさんの魅力はわかったから、誘わないで!なんで俺が頑張って諦めようとしてるのに、誘うの??
ヒドイ、バスターさん本当にヒドイ!!?」
シバの反応に口元が緩んでしまう…
シバは私のこの姿を美しいと言ってくれる。
私が欲しい言葉を次々と叫んでは何故か私を酷いと責めてくる…
喜びで沈みきっていた気持が落ち着けば、シバの様子がよく見えてくる。
こいつは…何かまた勘違いしているんじゃないか?
「シバ…落ち着きなさい、私は別にもう隠していることなんかないぞ?
これですべて見せてしまったから…お前はまた何か勘違いをしていないか?」
「はっ?なんて、恋人さんはどこ?同棲してるんじゃないの?
俺を愛人にしようとして、誘惑してるんじゃないの?俺は…第二夫人とかでも嫌だからね!無理だからね!!」
シバの勘違いに、目を剥く…
私に恋人ができて、同棲してると思っていたのか!
なるほど生理的にとはそのことか、私がシバに愛人になって欲しいっと迫ってると思ったのか!
そんなことをする男だと思ったから…あんなに軽蔑をして…
シバに生理的に無理とまで言われてしまった。そうだよな…何を受け入れてもらえると思っていたんだ
こんな、料理をちまちまと作っていた私が気持ち悪かったのか、それともこの部屋自体が気持ち悪かったのか…
シバは家に来て早々からひたすらに体を強張らせて、警戒をしまくっていた。
私がシバのことを思って作った料理にも箸すら付けてもらえずに…
ひたすらヤケを起こしたように酒を煽っていっていた。
そしてとうとうシバはそんな私自身を偽り隠していたことを、責めて泣き出してしまったから
もう泣くに泣けない気持ちで酒を煽るしかできなくなってしまった…
なのにシバはまだ俺を許してはくれない
「バスターさん…会わせてくださいよ
どうか直接、会わせてください」
会わせろって…あの化粧をして女になった私を見せろと言うのか?
生理的に無理だって言ってるシバに…
そんなの、お前だって気持ち悪いだろうし、そんなお前をみたら俺は堪えきれずに泣き出してしまいそうなのに…
「もうバスターさんは変えられないって、大事なんでしょ?もう、こんなにバスターさんの生活に入り込んじゃってるほど大事なんでしょ?」
そうだな、私はもう可愛い物なしには生活ができない、可愛い物を無意識に求めてしまうほどに…
「俺が気持ちを整理したいだけだから…」
そんなに苦しそうに言われては、もう断ることなんてできなくて…
どんなに酷い言葉を投げかけられようと、どんなに軽蔑された目線でみられようと…
これはシバに対する俺の贖罪なのかもしれないと思いながら、それでも精一杯にメイクをして着飾っていった。
少しでも…ほんの少しでも、シバに綺麗だと思われたくて…
「はっ??!?……えっ??何?はっ??」
諦めて泣きそうな気持で扉を開けば、シバが大きな口を開いて驚いた顔のまま固まっている。
目は見開かれて、体中の毛が逆だっている
最大限驚いているときの反応だ…
お前がこの私に会わせろと言ったのに…
それ以上の反応が怖くて、目線を反らせば
「なっ!はっ?!何?
さっさ…誘おうとしてるの???
いやっ……ちょっと待って!無理だからね?
俺の体から崩そうとしたって無理だからね!
愛人とか、俺は絶対に嫌だからね!
なんで…こんなっ…ああぁぁ!なっ?なんでそんなに綺麗になってきちゃうの!!
バスターさんの、バカァァァ!!」
シバの泣き声みたいに叫びだした言葉に、私も目をむく…
今、綺麗にって言ったか?綺麗って……
「えっと…シバ?この姿は…気持ち悪いとかはないのか?」
「はっ?何が??いやっ…すごく筋肉も栄えて、体の線も綺麗だし…
お化粧も憂いとか色っぽさとかヤバいけど…
大変に美しい姿だけど……
違う!!バスターさんの魅力はわかったから、誘わないで!なんで俺が頑張って諦めようとしてるのに、誘うの??
ヒドイ、バスターさん本当にヒドイ!!?」
シバの反応に口元が緩んでしまう…
シバは私のこの姿を美しいと言ってくれる。
私が欲しい言葉を次々と叫んでは何故か私を酷いと責めてくる…
喜びで沈みきっていた気持が落ち着けば、シバの様子がよく見えてくる。
こいつは…何かまた勘違いしているんじゃないか?
「シバ…落ち着きなさい、私は別にもう隠していることなんかないぞ?
これですべて見せてしまったから…お前はまた何か勘違いをしていないか?」
「はっ?なんて、恋人さんはどこ?同棲してるんじゃないの?
俺を愛人にしようとして、誘惑してるんじゃないの?俺は…第二夫人とかでも嫌だからね!無理だからね!!」
シバの勘違いに、目を剥く…
私に恋人ができて、同棲してると思っていたのか!
なるほど生理的にとはそのことか、私がシバに愛人になって欲しいっと迫ってると思ったのか!
そんなことをする男だと思ったから…あんなに軽蔑をして…
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