883 / 1,164
30.新たな番
879.ダーク様なら (sideシバ)
しおりを挟む
ダーク様の話を聞いて声もなく立ち尽くすしかできなかった。
『ずっと親友』っといいきったアキラさんの言葉にはこんな経緯があったなんて
今日は今後の定期報告の打ち合わせのために、ダーク様の本部ビルを訪れてダーク様の執務室に通されている。
ビルの立派さにビビり、ダーク様の執務室に直接通されたことにもビビり…
それでも、どうしてもアキラさんのことが気になって、なんで想い合っていたのに番わなかったのかが気になって…
おずおずとした質問にダーク様は昔の話をしてくださった。
「アキラはあの時に私の恋心を知りながら、私を想ってくれながら私を突き放したんです。
思い上がりでなければ…あのとき確実に私達は強く想い合っていましたよ
でもその想いを突き通せば、今の私はいません、皮肉にもアキラがやはり正しかった。
私の現在のパートナーの後ろ盾は私をここまで押し上げてくれました。」
ダーク様の話はたぶん数年前の話だろう、まだそのころはダーク様の改革派はまったく人狼社会に理解されず、人狼は人狼と番うのが正しいという純血主義が主流だった。
ダーク様が唱える他種族との共存共栄、他種族愛同性愛は異論が多くて、特に重鎮たちにはまったく受け入れられていなかったのだ
「アキラさんは…ダーク様を族長にするために自分の気持ちをを封じて、身を引いて、ダーク様が族長になれるような、後ろ盾になる相手を薦めて…」
「そうですよ、あいつが全て揃えたレールに私は乗るしかなかった。
あいつだって…私の相手なんて探したくなかったろうに、どんな思いで私にあんなはなむけを贈ったのかを考えれば
私は抗うことなんかできなかった。本当にあの時の私は情けない雄でしたよ!」
吐き捨てるようにダーク様は言い切って、ぎりっと音が出そうなくらいに歯を食いしばっている。
ダーク様が族長候補として抜きに出たのも、ダーク様が狂ったように族長活動に性を出し始めたのも、その時期に合致する。
「シバさん、私には貴方が必要なんですよ、貴方は言いましたね、私の手足となり目となると、あの思いに偽りはありませんか?」
「はい、俺はダーク様のために働きたいです。ダーク様の役に立つことが、これからの人狼社会をよくすることだと思うから…」
そんな想い合っていたのに、番うことだってできた未来もあっただろうに…それでも二人は苦しい別れを選んだ
そしてそんな苦しみを経て、族長になる道を選んだダーク様なら、きっと素晴らしい生きやすい人狼社会を作ってくれるから
俺が望むような、番制度から漏れてしまった人狼も、強くなれきれない雄も、同性愛者も、他種族愛者も、俺がずっと囚われている人狼の雄ならこう在るべきというこだわりがない生きやすい人狼社会を…
ダーク様なら!
きっと自ら番わずしても子を作り家族をもち、周りに改革派のロールモデルを見せつけたダーク様なら!
でもそれは茨の道で、きっと身を切るように苦しいことで、それでもその道を進むことを選んだダーク様なら!!
「私は二度とあんな情けない雄にはなりません、アキラを自ら諦めるようなことは二度とありません
あの時に諦めるざる負えなかった情けない私には二度と戻りませんよ!親友などで終わってなるものですか!」
ん?あれ?ダーク様の様子がおかしいぞ?
俺の決心を置いておかれ、ダーク様が椅子から立ち上がり、俺を見つめていた目は何もない空を向いていく
さっきまでの切なげで辛そうな表情が、ギラギラとした野生の飢えた狼のような目つきになっていく、ダーク様はシェパードのような見た目だからめちゃくちゃその顔怖いです…
『ずっと親友』っといいきったアキラさんの言葉にはこんな経緯があったなんて
今日は今後の定期報告の打ち合わせのために、ダーク様の本部ビルを訪れてダーク様の執務室に通されている。
ビルの立派さにビビり、ダーク様の執務室に直接通されたことにもビビり…
それでも、どうしてもアキラさんのことが気になって、なんで想い合っていたのに番わなかったのかが気になって…
おずおずとした質問にダーク様は昔の話をしてくださった。
「アキラはあの時に私の恋心を知りながら、私を想ってくれながら私を突き放したんです。
思い上がりでなければ…あのとき確実に私達は強く想い合っていましたよ
でもその想いを突き通せば、今の私はいません、皮肉にもアキラがやはり正しかった。
私の現在のパートナーの後ろ盾は私をここまで押し上げてくれました。」
ダーク様の話はたぶん数年前の話だろう、まだそのころはダーク様の改革派はまったく人狼社会に理解されず、人狼は人狼と番うのが正しいという純血主義が主流だった。
ダーク様が唱える他種族との共存共栄、他種族愛同性愛は異論が多くて、特に重鎮たちにはまったく受け入れられていなかったのだ
「アキラさんは…ダーク様を族長にするために自分の気持ちをを封じて、身を引いて、ダーク様が族長になれるような、後ろ盾になる相手を薦めて…」
「そうですよ、あいつが全て揃えたレールに私は乗るしかなかった。
あいつだって…私の相手なんて探したくなかったろうに、どんな思いで私にあんなはなむけを贈ったのかを考えれば
私は抗うことなんかできなかった。本当にあの時の私は情けない雄でしたよ!」
吐き捨てるようにダーク様は言い切って、ぎりっと音が出そうなくらいに歯を食いしばっている。
ダーク様が族長候補として抜きに出たのも、ダーク様が狂ったように族長活動に性を出し始めたのも、その時期に合致する。
「シバさん、私には貴方が必要なんですよ、貴方は言いましたね、私の手足となり目となると、あの思いに偽りはありませんか?」
「はい、俺はダーク様のために働きたいです。ダーク様の役に立つことが、これからの人狼社会をよくすることだと思うから…」
そんな想い合っていたのに、番うことだってできた未来もあっただろうに…それでも二人は苦しい別れを選んだ
そしてそんな苦しみを経て、族長になる道を選んだダーク様なら、きっと素晴らしい生きやすい人狼社会を作ってくれるから
俺が望むような、番制度から漏れてしまった人狼も、強くなれきれない雄も、同性愛者も、他種族愛者も、俺がずっと囚われている人狼の雄ならこう在るべきというこだわりがない生きやすい人狼社会を…
ダーク様なら!
きっと自ら番わずしても子を作り家族をもち、周りに改革派のロールモデルを見せつけたダーク様なら!
でもそれは茨の道で、きっと身を切るように苦しいことで、それでもその道を進むことを選んだダーク様なら!!
「私は二度とあんな情けない雄にはなりません、アキラを自ら諦めるようなことは二度とありません
あの時に諦めるざる負えなかった情けない私には二度と戻りませんよ!親友などで終わってなるものですか!」
ん?あれ?ダーク様の様子がおかしいぞ?
俺の決心を置いておかれ、ダーク様が椅子から立ち上がり、俺を見つめていた目は何もない空を向いていく
さっきまでの切なげで辛そうな表情が、ギラギラとした野生の飢えた狼のような目つきになっていく、ダーク様はシェパードのような見た目だからめちゃくちゃその顔怖いです…
0
あなたにおすすめの小説
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる