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30.新たな番

881.お仲間達 (sideシバ)

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「はい!申請してる残業時間終わったから、シバさんと帰らせてもらうからね!
駄犬社会はブラック企業体質だから嫌だねぇ?人にもその御奉仕を強いないでくれる?ずっと仕事してないで、さっさと切り上げたら?リア充してないなんて、哀れ~」

「るっさいですね!この前リア充し過ぎて訓練生を三又かけて、アキラに踏まれまくってるの知ってますよ?
まぁリアルドMエルフにはご褒美だったみたいですけどね?はぁキモッ」


の応酬の末に最初の面談は終わった。
ダーク様はしっかりと最後に俺の目を見据えると


「よろしいですか?シバさん、私にとってアキラは生きがいでアキラが私の全てです。
守っください私の手足となり、見守ってください私の目となり
私は必ず人狼族長になり人狼社会をよりよくします。アキラのような弱者が住みよい社会に、アキラと堂々と愛し合える社会に…」

「はい、俺は頑張ります。本日はありがとうございました。」
 

ダーク様の迫力に負けないように、腹に力を入れて返事をして、頭を深々と下げると.つまらなそうにしているカズマさんと退出してきた。


「はぁ~、あいつも大概に狂ってたな…
昔はもっと純粋にアキラを好きなヤツたったのにな…アキラに自分のことを想われながら突き放されたんだもんな、そりゃ狂うよね?
十分、俺のお仲間だったわけか…上手に取り繕っちゃって、可哀想で哀れなワンコだこと!」


二人で帰りの長い廊下を歩いている。
カズマさんが心底同情したようにそれでもどこか自笑するように呟いている。カズマさんもアキラさんに狂わされた人なんですね…
たぶんジョン君の言ってた恋敵ライバル達の誰かなんじゃないかな?


「ダークがやばいとなると千代さんの方もやばいのかな?アイツは守銭奴だから、大丈夫か?でも千代さんはある意味バックがなぁ…はぁたった五年間、引き篭もりしてる間に狂人増えすぎ…」


チラリと興味なさ気に俺のことを見下ろしてくる。その目線はどこか俺を見下しているようで、この人とはまったく合わない気がする…


「はぁ…まったく!あんたもアキラの好きそうな見た目だなぁ…その毛さへあれば俺だって、クソッ!
とりあえず、シバさんの家の近くまで転移しますから、ひっついてください!」

「はい、お願いします。とりあえず訓練生に手を出すのはやめてくださいね?
カズマさんは訓練所職員だから問題になりますよ?」

「えぇ?訓練生はまぁ…ちょっと我慢しますよ、でも一人はコーチですよ?ほら魔法使いの女性で、あの人が一番性格も体もよかったなぁ、大人の色気でテクもあってナカもエロくて…またしたいけど、三又したから許してくれないかな…」


えっ!魔法使いのコーチってあの婆さんコーチだよね?嘘っ…あのシワシワ婆さんコーチ抱けるの?この人!!
もうめちゃくちゃドン引きしながら、できるかぎり距離をとりながら転移魔法で送ってもらった。

家についての、バスターさんの顔を見たら、本当に安心して抱きつきたくなってしまったけど…でも社会人だから


「今日はありがとうございました。お陰で早く帰ってこれました。今後もお時間があれば、お願いします。」

「は~い、業務の一環ですから、アキラに言われてますから、またやらせていただきます。
あの駄犬に会うのは嫌だけど!
それじゃあ、ご乗車ありがとうございました~」


俺の社会人としての挨拶に、最後までしっかりとふざけた挨拶を残して、カズマさんは去っていった。
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