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32.亀裂
969.誰がための救い?4 (sideバスター)
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「あの…あの…シーツを…」
「わかった、シーツを替えるんだな?私がやるから…シバはそこで、あぁの…歌が聞きたいから、歌ってくれ!」
シバがすぐに家の家事をしたがるのだが、足が治っていないので、満足にできないことの方が多い、更に薬も使っていてどこかフラフラとしてるので、代わりにやるとシバがすごく悲しい顔をする。だから他のことをなにかしら頼んでいるのだが、だんだんと頼むことがなくなってきて…
今はちょっと外れた調子の歌を、椅子に座って歌ってくれている。すごく変なお願いだったが、シバは素直に聞いてくれて、軽快な歌の調子に合わせて小さくゆらゆらと揺れていて…すごく可愛い…
「ありがとう、シバが~歌ってくれると私も楽しくなってしまうよ?」
「ふふっ…俺もバスターさんと一緒で、楽しいです。」
薬の影響で、たぶん思考力が落ちているのだと思う。話し方もどこかたどたどしい…
それでもこのままのシバなら、私とずっと一緒にいてくれるのかもしれない
「今日はご飯はデリバリーにしよう、食材もないしな、何が食べたい?あまり胃に負担があるのはいけないから…」
「俺は…肉がいいな…」
シバは肉うどんにした。うどんは消化にいいし、ギリセーフだと言い聞かせる。すぐに甘やかしてしまうのは仕方ないと思う。怪我をしてるし、可愛いし…
「バスターさん、肉旨い…ふふっ、幸せ…」
「あぁ、よかったよ、今日はたくさん食べられたな、病院食よりやはり食が進むな!
さてと…風呂に入りたいよな?ずっと清浄魔法だったし、あぁ…一緒に入るか?」
シバが私の言葉に、目をキラキラさせて嬉しそうに頷いてくる。尻尾もパタパタさせてるし…、これはっ絶対に好意ではないのだろうか?でも番としては見られないはずなのだが…
「へへっ…気持ちィィ、バスターさんとお風呂嬉しいです…」
「ほらっ、足は濡れないように気をつけるんだぞ?頭や体は洗ってやるからな、痒いところや痛いところはないか?」
ずっと尻尾をゆらゆらと振らせながら、私にされるがままに体を洗われていく
湯船に足を上げたままで浸からせるて、私も体を洗い出せば
「バスターさんは俺が洗いたい。せっかくの一緒のお風呂なのに…」
「えっ?あぁ…じゃあ背中は洗ってもらおうかな、足は大丈夫か?濡れないか?」
シバは上機嫌で私の背中をゴシゴシと洗っていて、なんなら私に引っ付いて自分の毛も泡だらけになっている。
「へへっ…バスターさんとお風呂楽しいです。今度は…全部洗っていい?」
「あぁ、足が治ったら洗ってくれな?ほらっ、せっかく湯船に浸かったのに体が冷えてしまうぞ?私が抱きしめながら入っていいか?」
本当に、本当に何度も嬉しそうに笑って頷いてくれるのだ、私が足の治療を止めたことも、私がシバにしようとしている酷いことも知らないで…幸せそうに笑ってて…
それでもいつかはシバは私への愛情は消えるのだろう?この反応は今までの幸せな生活の惰性なのだろうか…
本当に優男と番ったことは解消しようがないのなら、可愛いシバが優男の元へ走るなど、とても私には許せそうにないのだから、ならば…縛り付けて…
「バスターさん、幸せ…気持ちいい…ふふっ…温かい…ずっと一緒…ですね…」
「あぁ…ずっと一緒だよ、ずっとな…」
仄暗くなっていく自分の気持ちに、叱咤をしながらシバに笑顔を向ける。今からこんなことでどうするのだと、これからシバに憎まれさへするのに…
「わかった、シーツを替えるんだな?私がやるから…シバはそこで、あぁの…歌が聞きたいから、歌ってくれ!」
シバがすぐに家の家事をしたがるのだが、足が治っていないので、満足にできないことの方が多い、更に薬も使っていてどこかフラフラとしてるので、代わりにやるとシバがすごく悲しい顔をする。だから他のことをなにかしら頼んでいるのだが、だんだんと頼むことがなくなってきて…
今はちょっと外れた調子の歌を、椅子に座って歌ってくれている。すごく変なお願いだったが、シバは素直に聞いてくれて、軽快な歌の調子に合わせて小さくゆらゆらと揺れていて…すごく可愛い…
「ありがとう、シバが~歌ってくれると私も楽しくなってしまうよ?」
「ふふっ…俺もバスターさんと一緒で、楽しいです。」
薬の影響で、たぶん思考力が落ちているのだと思う。話し方もどこかたどたどしい…
それでもこのままのシバなら、私とずっと一緒にいてくれるのかもしれない
「今日はご飯はデリバリーにしよう、食材もないしな、何が食べたい?あまり胃に負担があるのはいけないから…」
「俺は…肉がいいな…」
シバは肉うどんにした。うどんは消化にいいし、ギリセーフだと言い聞かせる。すぐに甘やかしてしまうのは仕方ないと思う。怪我をしてるし、可愛いし…
「バスターさん、肉旨い…ふふっ、幸せ…」
「あぁ、よかったよ、今日はたくさん食べられたな、病院食よりやはり食が進むな!
さてと…風呂に入りたいよな?ずっと清浄魔法だったし、あぁ…一緒に入るか?」
シバが私の言葉に、目をキラキラさせて嬉しそうに頷いてくる。尻尾もパタパタさせてるし…、これはっ絶対に好意ではないのだろうか?でも番としては見られないはずなのだが…
「へへっ…気持ちィィ、バスターさんとお風呂嬉しいです…」
「ほらっ、足は濡れないように気をつけるんだぞ?頭や体は洗ってやるからな、痒いところや痛いところはないか?」
ずっと尻尾をゆらゆらと振らせながら、私にされるがままに体を洗われていく
湯船に足を上げたままで浸からせるて、私も体を洗い出せば
「バスターさんは俺が洗いたい。せっかくの一緒のお風呂なのに…」
「えっ?あぁ…じゃあ背中は洗ってもらおうかな、足は大丈夫か?濡れないか?」
シバは上機嫌で私の背中をゴシゴシと洗っていて、なんなら私に引っ付いて自分の毛も泡だらけになっている。
「へへっ…バスターさんとお風呂楽しいです。今度は…全部洗っていい?」
「あぁ、足が治ったら洗ってくれな?ほらっ、せっかく湯船に浸かったのに体が冷えてしまうぞ?私が抱きしめながら入っていいか?」
本当に、本当に何度も嬉しそうに笑って頷いてくれるのだ、私が足の治療を止めたことも、私がシバにしようとしている酷いことも知らないで…幸せそうに笑ってて…
それでもいつかはシバは私への愛情は消えるのだろう?この反応は今までの幸せな生活の惰性なのだろうか…
本当に優男と番ったことは解消しようがないのなら、可愛いシバが優男の元へ走るなど、とても私には許せそうにないのだから、ならば…縛り付けて…
「バスターさん、幸せ…気持ちいい…ふふっ…温かい…ずっと一緒…ですね…」
「あぁ…ずっと一緒だよ、ずっとな…」
仄暗くなっていく自分の気持ちに、叱咤をしながらシバに笑顔を向ける。今からこんなことでどうするのだと、これからシバに憎まれさへするのに…
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