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32.亀裂
970.誰がための救い?5 (sideバスター)
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「あぁ…家のベッドは気持ちいい…
アソコは嫌だった、すごく気持ち悪くて、苦しくなるから…訳分からなくなっちゃって、暴れて、ごめんなさい」
シバのたどたどしい言葉をよく聞いていけば、病室の白いシーツと白いベッドがフラッシュバックの引き金になっていたらしい、パニックが治まらないわけだ!
「すまない、気づいてやれなかった。
そうかっ、『ココは嫌だ』は、ベッドが嫌だったのか…、なのに私達がわからなくて抑えつけたりして、ごめんなぁ…嫌だったな
ダークさんに退院して、通院にできないか聞いてみような、家のベッドは大丈夫か?」
「はい、ココはいい匂いがする。ふふっ…バスターさんの匂いがいっぱいする…気持ちいぃ、幸せ…」
「そうかな?そんなに私の臭いがするか?でも家のベッドなら一緒に寝れるし、こうやって抱きしめ合いながら寝られるもんな?
私も幸せだよ…もっと抱きしめてくれないか?キスもして欲しい、……ダメか?」
「ふふっ…バスターさん、可愛いっ…俺っ、嬉しい、好き…」
抱きしめられて、シバはいつもの甘いキスをしてくれる。いつもより抱きしめられる力が弱いのは、きっと体調か悪いせいだよな…
不安から目をつぶるように、きつくきつくシバを抱きしめて眠りにつけは、それは思いの外久しぶりに深く寝ってしまったらしく…
「………ッッシバ!どこだ?シバ!!」
朝になり目を覚ませば、傍らで寝ていたシバはいなくて、血の気が引いていく
あの足でどこかへ行ったのか?もしかしたら…優男を求めて!
やはり、もっと縛り付けておくべきだったのか?逃げないように…もっと!
「あぁ…おはようございます。すいません、まだできてなくて…あまり食材もなくて…朝ご飯が…ショボいのしか…」
「ああぁ…はぁ…シバっ、なんだ台所にいたのか、心配してしまったよ…頼むから、一人でいなくならないでおくれ?その…怪我をしてるし、慣れない薬も使っているから心配なんだよ!」
「あぁ…すいません、バスターさんがすごくよく寝てたから、可愛くて、起こせなくて…困ったなぁ」
「なら私が起きるまでは一緒にいておくれ?
仕事もしばらくは休みなんだし、朝の時間はゆっくりでいいだろう?朝ご飯は一緒に作ろう、足が悪くちゃいろいろと大変だろう…」
シバは納得してくれて頷いてくれるが、体が震えて言うことをきかない、心臓の鼓動が恐ろしいほど早くて、耳障りなほどだ…
「バスターさん?どうしました?……僕は大丈夫ですよ?」
「あぁ…そうだなっ、すまないが…抱きしめてくれないか?体が冷えてしまったみたいなんだ、震えが止まらないんだよ…」
「寒いんですか?俺が抱きしめてたら、すぐに暖かくなりますよ、へへっ…ぎゅ~」
一瞬でも自分の中に過った考えに吐き気がする。こんなに可愛いシバに、私はなんてことをしようと思ったんだ!自分の中の自分がどんどん醜くなっていく…、自分への嫌悪感が止められなかった。
くぅるる~ぎゅ~
シバの腹がなかなか盛大になっている。抱きしめられたまま、恥ずかしそうに笑っていて…
「ふふっ…そうだよな、腹がすいているよな
病室にいるときより食欲がでてきたみたいで安心したよ、顔色もずっといいな、よく寝られたか?」
「はいっ!バスターさんと一緒だと、ぐっすりでした!」
何が嬉しいのかわからないが、シバの尻尾がパタパタ振れていて、シバが作ってくれた朝御飯を私が運んでいく
「「いただきます。」」
一緒に向かい合って、手を合わせてノリと味噌汁とご飯のいつもに比べたら大変に質素なものだが、一週間以上も家を開けていたのだ、使える食材も少なかったろう
品数が少ない分、味噌汁は具だくさんで、久しぶりのすごくほっとした味が体に染みていくように美味しい…
「シバ、すごく美味しいよ…やっぱり朝はシバの味噌汁が一番だな、大変じゃなかったら、毎日作ってくれないか?ずっとシバの味噌汁が飲みたいんだ…」
「はい!ふふっ…嬉しい、バスターさんが俺の作ったご飯食べてる…安心する…」
ニコニコとしているシバは本当に以前と変わりなくて、私はどうしても疑わずにはいられなかった。
「本当に番ってるんでしょうか…」
アソコは嫌だった、すごく気持ち悪くて、苦しくなるから…訳分からなくなっちゃって、暴れて、ごめんなさい」
シバのたどたどしい言葉をよく聞いていけば、病室の白いシーツと白いベッドがフラッシュバックの引き金になっていたらしい、パニックが治まらないわけだ!
「すまない、気づいてやれなかった。
そうかっ、『ココは嫌だ』は、ベッドが嫌だったのか…、なのに私達がわからなくて抑えつけたりして、ごめんなぁ…嫌だったな
ダークさんに退院して、通院にできないか聞いてみような、家のベッドは大丈夫か?」
「はい、ココはいい匂いがする。ふふっ…バスターさんの匂いがいっぱいする…気持ちいぃ、幸せ…」
「そうかな?そんなに私の臭いがするか?でも家のベッドなら一緒に寝れるし、こうやって抱きしめ合いながら寝られるもんな?
私も幸せだよ…もっと抱きしめてくれないか?キスもして欲しい、……ダメか?」
「ふふっ…バスターさん、可愛いっ…俺っ、嬉しい、好き…」
抱きしめられて、シバはいつもの甘いキスをしてくれる。いつもより抱きしめられる力が弱いのは、きっと体調か悪いせいだよな…
不安から目をつぶるように、きつくきつくシバを抱きしめて眠りにつけは、それは思いの外久しぶりに深く寝ってしまったらしく…
「………ッッシバ!どこだ?シバ!!」
朝になり目を覚ませば、傍らで寝ていたシバはいなくて、血の気が引いていく
あの足でどこかへ行ったのか?もしかしたら…優男を求めて!
やはり、もっと縛り付けておくべきだったのか?逃げないように…もっと!
「あぁ…おはようございます。すいません、まだできてなくて…あまり食材もなくて…朝ご飯が…ショボいのしか…」
「ああぁ…はぁ…シバっ、なんだ台所にいたのか、心配してしまったよ…頼むから、一人でいなくならないでおくれ?その…怪我をしてるし、慣れない薬も使っているから心配なんだよ!」
「あぁ…すいません、バスターさんがすごくよく寝てたから、可愛くて、起こせなくて…困ったなぁ」
「なら私が起きるまでは一緒にいておくれ?
仕事もしばらくは休みなんだし、朝の時間はゆっくりでいいだろう?朝ご飯は一緒に作ろう、足が悪くちゃいろいろと大変だろう…」
シバは納得してくれて頷いてくれるが、体が震えて言うことをきかない、心臓の鼓動が恐ろしいほど早くて、耳障りなほどだ…
「バスターさん?どうしました?……僕は大丈夫ですよ?」
「あぁ…そうだなっ、すまないが…抱きしめてくれないか?体が冷えてしまったみたいなんだ、震えが止まらないんだよ…」
「寒いんですか?俺が抱きしめてたら、すぐに暖かくなりますよ、へへっ…ぎゅ~」
一瞬でも自分の中に過った考えに吐き気がする。こんなに可愛いシバに、私はなんてことをしようと思ったんだ!自分の中の自分がどんどん醜くなっていく…、自分への嫌悪感が止められなかった。
くぅるる~ぎゅ~
シバの腹がなかなか盛大になっている。抱きしめられたまま、恥ずかしそうに笑っていて…
「ふふっ…そうだよな、腹がすいているよな
病室にいるときより食欲がでてきたみたいで安心したよ、顔色もずっといいな、よく寝られたか?」
「はいっ!バスターさんと一緒だと、ぐっすりでした!」
何が嬉しいのかわからないが、シバの尻尾がパタパタ振れていて、シバが作ってくれた朝御飯を私が運んでいく
「「いただきます。」」
一緒に向かい合って、手を合わせてノリと味噌汁とご飯のいつもに比べたら大変に質素なものだが、一週間以上も家を開けていたのだ、使える食材も少なかったろう
品数が少ない分、味噌汁は具だくさんで、久しぶりのすごくほっとした味が体に染みていくように美味しい…
「シバ、すごく美味しいよ…やっぱり朝はシバの味噌汁が一番だな、大変じゃなかったら、毎日作ってくれないか?ずっとシバの味噌汁が飲みたいんだ…」
「はい!ふふっ…嬉しい、バスターさんが俺の作ったご飯食べてる…安心する…」
ニコニコとしているシバは本当に以前と変わりなくて、私はどうしても疑わずにはいられなかった。
「本当に番ってるんでしょうか…」
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