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993.序章
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「これは見事に折れていますね!シバさんの歯が折れるなんて、鉄アレイでも齧ったのですか?それともその顔は…ふふっ、やはりシバさん達でも喧嘩になりましたか?バスターさんに返り討ちにあいましたか?」
「ひがぃます……」
診療所に電話をすれば執務室へと言われて、すぐに口を開けながらダーク様に回復魔法をかけてもらっている。特別待遇が過ぎるけど、やはりってことはダーク様もあのクソ優男の処罰を、バスターさんが下すことを了承済みだったんだろうな…
「シバさんの様子だと、もう怒ってないようでよかったですよ、バスターさんがめちゃくちゃ気にしてましたからね、見ていて可愛らしいとトキメクくらいにションボリしてましたからね?
くくっ…アレはバスターさん、人狼にはモテるでしょうね?シバさんは苦労しそうですね、さてっ…どうですか?痛みはありますか?」
「ありがとうございます、痛みはないです。
ゔぅ…怒りはしましたけど、クソ優男に俺に会わせたくないからって理由なんて、そんなにキツく怒れないですよ、はぁ…やっぱりモテますかね?でも他種族だから少しは…」
「あぁ、それですが…たぶんこれから他種族カップルが増えていくと思いますよ?
もう全てがバスターさんの貢献としか言えません!今やバスターさんはアイドル並みに人狼の雄にモテててますよ」
「はぁっ…アイドルって…いやっ、さすがにそれはないでしょ…」
バスターさんは確かに可愛くて美しくて優しくて強い、完璧な俺の雌だけど、やっぱり他種族だから…そこで敬遠されるだろうから…
「何はともあれ、早く番ったほうがよろしいですよ、昨日もめちゃくちゃ雄から…」
バン!!!!!
「たのもう!!!トサカツが、こちらに所属する麗しの雌を貰い受けにきました!!」
「………ほらっ早くしないから、あんな雄が湧くんですよ?番届を出したらさすがに他の雄は手を出してきませんからね?」
「ゔぅ…そうなんですけど、俺だって番いたいんですけど…昨日だって番おうとしたんですけどっ、お恥ずかしながら歯が立たなくて…」
俺の悲痛な呟きにダーク様が驚いたような目を見開いた顔をしていく、そうですよね…雄の歯が立たなくて番えないなんて聞いたことがないし、かっこ悪過ぎるけど、事実なんです。
「えっ?歯が立たないって…項にですか?それとも抱けないとか?それはないですよね?やはり項に…なるほど、バスターさんの防御力ならありえますね、あのっもしかして…シバさん達って」
「俺のことを無視するな!!シバさん、俺は貴方を倒して麗しの雌をいただきます!!
あの雌には私のような屈強な雄が相応しいので…」
「うるさいなぁ!!ダーク様はせっかくお前がいない体にしてくれてるんだよ、さっさと静かに消えろよ!ここはダーク様の執務室でお前は友好関係の組の幹部だろうが!なのにこんな不躾に乱入してきたら、どうなるかわかってるのか!!このクソガキが!!」
もうダーク様の言葉を折るように話しだしたことで俺の我慢の限界がきた。
本当はダーク様は穏便に済ませようとしてくださってたのに、この察しの悪いクソガキが!
さっきから麗しの雌を貰い受けるとかふざけたことをぬがしてるから、血管が切れそうなほどムカついてたけど、ダーク様に倣って無視してたけど…
もう無理!!
ほらっ、ダーク様もこめかみを抑えて、でかいため息を吐いていってるし、これは組間の問題になるのが不可避なんじゃないだろうか?
とりあえず慌てて入ってきた事務の方に、トサジさんに連絡を入るように伝える。
クソガキは真っ青な顔をして、俺の一喝の威嚇でマヒになって固まってるけど、駄目だからな!今回は本当に許されないからな!!
「ひがぃます……」
診療所に電話をすれば執務室へと言われて、すぐに口を開けながらダーク様に回復魔法をかけてもらっている。特別待遇が過ぎるけど、やはりってことはダーク様もあのクソ優男の処罰を、バスターさんが下すことを了承済みだったんだろうな…
「シバさんの様子だと、もう怒ってないようでよかったですよ、バスターさんがめちゃくちゃ気にしてましたからね、見ていて可愛らしいとトキメクくらいにションボリしてましたからね?
くくっ…アレはバスターさん、人狼にはモテるでしょうね?シバさんは苦労しそうですね、さてっ…どうですか?痛みはありますか?」
「ありがとうございます、痛みはないです。
ゔぅ…怒りはしましたけど、クソ優男に俺に会わせたくないからって理由なんて、そんなにキツく怒れないですよ、はぁ…やっぱりモテますかね?でも他種族だから少しは…」
「あぁ、それですが…たぶんこれから他種族カップルが増えていくと思いますよ?
もう全てがバスターさんの貢献としか言えません!今やバスターさんはアイドル並みに人狼の雄にモテててますよ」
「はぁっ…アイドルって…いやっ、さすがにそれはないでしょ…」
バスターさんは確かに可愛くて美しくて優しくて強い、完璧な俺の雌だけど、やっぱり他種族だから…そこで敬遠されるだろうから…
「何はともあれ、早く番ったほうがよろしいですよ、昨日もめちゃくちゃ雄から…」
バン!!!!!
「たのもう!!!トサカツが、こちらに所属する麗しの雌を貰い受けにきました!!」
「………ほらっ早くしないから、あんな雄が湧くんですよ?番届を出したらさすがに他の雄は手を出してきませんからね?」
「ゔぅ…そうなんですけど、俺だって番いたいんですけど…昨日だって番おうとしたんですけどっ、お恥ずかしながら歯が立たなくて…」
俺の悲痛な呟きにダーク様が驚いたような目を見開いた顔をしていく、そうですよね…雄の歯が立たなくて番えないなんて聞いたことがないし、かっこ悪過ぎるけど、事実なんです。
「えっ?歯が立たないって…項にですか?それとも抱けないとか?それはないですよね?やはり項に…なるほど、バスターさんの防御力ならありえますね、あのっもしかして…シバさん達って」
「俺のことを無視するな!!シバさん、俺は貴方を倒して麗しの雌をいただきます!!
あの雌には私のような屈強な雄が相応しいので…」
「うるさいなぁ!!ダーク様はせっかくお前がいない体にしてくれてるんだよ、さっさと静かに消えろよ!ここはダーク様の執務室でお前は友好関係の組の幹部だろうが!なのにこんな不躾に乱入してきたら、どうなるかわかってるのか!!このクソガキが!!」
もうダーク様の言葉を折るように話しだしたことで俺の我慢の限界がきた。
本当はダーク様は穏便に済ませようとしてくださってたのに、この察しの悪いクソガキが!
さっきから麗しの雌を貰い受けるとかふざけたことをぬがしてるから、血管が切れそうなほどムカついてたけど、ダーク様に倣って無視してたけど…
もう無理!!
ほらっ、ダーク様もこめかみを抑えて、でかいため息を吐いていってるし、これは組間の問題になるのが不可避なんじゃないだろうか?
とりあえず慌てて入ってきた事務の方に、トサジさんに連絡を入るように伝える。
クソガキは真っ青な顔をして、俺の一喝の威嚇でマヒになって固まってるけど、駄目だからな!今回は本当に許されないからな!!
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