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995.決闘です 2 (sideシバ)
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気にしなくていいと言われたけど、めちゃくちゃ気が重い…しかも第二決闘場を取ってくれるなんて…
決闘場にもランクがあり、第一決闘場は上位組長の決闘を行う通称アリーナと呼ばれる、もうめちゃくちゃ立派な決闘場なのだが
第二決闘場はその次にでかい決闘場だ
もう今回の決闘なんて絶対によくて組の運動会館レベルで十分過ぎる、一人の雌を争っての決闘なんて日常茶飯事であるし、原っぱでそこら辺の暇なじいさんを立会人で十分なレベルだ!まったく金をかけるような決闘じゃないのだ!!
しかもダーク様が日付を当日に決めたから、観客なんて組で動員すらかけられないじゃん!
「シバさんはお金のことは気にすることはないですからね?貴方はまだ雌化のネガティブなイメージが付いてるではないですか、トサカツさんを圧倒して少しでも早くそのイメージを払拭してください!」
「はいっ…わかりました。お心遣いありがとうございます。精一杯やらせていただきます。」
なるほどそういうことか、これはたぶんダーク様なりの俺へのお詫びなのかな?
ラダさんの処罰をバスターさんが行うことを手引したのは、たぶんダーク様で
バスターさんをそこまで追い詰めてしまったのもダーク様の誤診のせいだって思ってて…だからこんな採算の取れない決闘を組んでくれたのか
ならば、ありがたくこの機会を最大限に活かさせてもらおうと思う、でもその前に…
移動中のタクシーの中でバスターさんに電話をすれば
『はい、シバか?どうしたんだ?まだかかりそうか?歯はどうだった?』
「歯はダーク様がぱっと治してくださったから大丈夫です!ただ…すいません、今日はゴタゴタがあって帰りが遅くなりそうで
でも晩御飯までには帰りますから、何か美味しいものを買って帰りますから…待っててもらえますか?」
『そうか…大丈夫なんだよな?早く帰ってきてくれな…やはりっ、シバがいないと寂しいから』
「もちろんです。終わったらすぐに帰りますから!もうバスターさんの好きなお魚いっぱい買って帰っちゃいますから!待っていてくださいねぇ~」
可愛い!俺の雌は完全に可愛い!!
もうタクシーに乗りながらにへにへ笑ってしまうけど、バスターさんちょっとだるそうな声してたな…やっぱり家に居ればよかったかな…
番った日なのに雄が家を空けるなんてありえない…本来なら雌のケアに全力を注ぐハネムーンタイムなのに、まぁ番えてないんだけど!
何度目かの卑屈なツッコミを自分に入れていれば、第二決闘場が車窓から見えてきて、信じられないような光景が拡がっていて…えぇ??なんでこんなことになってるの??
===========
シバの言葉に少し落胆してしまう自分が可笑しい…どれほどシバに依存しているのだろうか…
朝シバの顔を見て、慌ててダークさんの診療所に行くように追い立ててしまったが、シバが居なくなった部屋は思いの外がらんとしていて、一晩中抱き合っていた体はまだ傍らに体温を欲していたことを知る。
怪我をしてるシバの手前、平気な顔をしていたが腰と股関節が重痛いし、あと尻のあらん所がヒリヒリ痛い…抱き合って泣いて寝落ちしてしまったから、掻き出さずに寝たのが悪かったのか、腹の調子もよくなくて…
これはもう一日部屋で養生することを決め込んだところに電話が鳴った。
決闘場にもランクがあり、第一決闘場は上位組長の決闘を行う通称アリーナと呼ばれる、もうめちゃくちゃ立派な決闘場なのだが
第二決闘場はその次にでかい決闘場だ
もう今回の決闘なんて絶対によくて組の運動会館レベルで十分過ぎる、一人の雌を争っての決闘なんて日常茶飯事であるし、原っぱでそこら辺の暇なじいさんを立会人で十分なレベルだ!まったく金をかけるような決闘じゃないのだ!!
しかもダーク様が日付を当日に決めたから、観客なんて組で動員すらかけられないじゃん!
「シバさんはお金のことは気にすることはないですからね?貴方はまだ雌化のネガティブなイメージが付いてるではないですか、トサカツさんを圧倒して少しでも早くそのイメージを払拭してください!」
「はいっ…わかりました。お心遣いありがとうございます。精一杯やらせていただきます。」
なるほどそういうことか、これはたぶんダーク様なりの俺へのお詫びなのかな?
ラダさんの処罰をバスターさんが行うことを手引したのは、たぶんダーク様で
バスターさんをそこまで追い詰めてしまったのもダーク様の誤診のせいだって思ってて…だからこんな採算の取れない決闘を組んでくれたのか
ならば、ありがたくこの機会を最大限に活かさせてもらおうと思う、でもその前に…
移動中のタクシーの中でバスターさんに電話をすれば
『はい、シバか?どうしたんだ?まだかかりそうか?歯はどうだった?』
「歯はダーク様がぱっと治してくださったから大丈夫です!ただ…すいません、今日はゴタゴタがあって帰りが遅くなりそうで
でも晩御飯までには帰りますから、何か美味しいものを買って帰りますから…待っててもらえますか?」
『そうか…大丈夫なんだよな?早く帰ってきてくれな…やはりっ、シバがいないと寂しいから』
「もちろんです。終わったらすぐに帰りますから!もうバスターさんの好きなお魚いっぱい買って帰っちゃいますから!待っていてくださいねぇ~」
可愛い!俺の雌は完全に可愛い!!
もうタクシーに乗りながらにへにへ笑ってしまうけど、バスターさんちょっとだるそうな声してたな…やっぱり家に居ればよかったかな…
番った日なのに雄が家を空けるなんてありえない…本来なら雌のケアに全力を注ぐハネムーンタイムなのに、まぁ番えてないんだけど!
何度目かの卑屈なツッコミを自分に入れていれば、第二決闘場が車窓から見えてきて、信じられないような光景が拡がっていて…えぇ??なんでこんなことになってるの??
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シバの言葉に少し落胆してしまう自分が可笑しい…どれほどシバに依存しているのだろうか…
朝シバの顔を見て、慌ててダークさんの診療所に行くように追い立ててしまったが、シバが居なくなった部屋は思いの外がらんとしていて、一晩中抱き合っていた体はまだ傍らに体温を欲していたことを知る。
怪我をしてるシバの手前、平気な顔をしていたが腰と股関節が重痛いし、あと尻のあらん所がヒリヒリ痛い…抱き合って泣いて寝落ちしてしまったから、掻き出さずに寝たのが悪かったのか、腹の調子もよくなくて…
これはもう一日部屋で養生することを決め込んだところに電話が鳴った。
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