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1008.疑惑の裏 決闘2 流血表現あり (sideバスター)
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以前見たアブは、でっぷりと肥ていたか体には筋肉があり、小山のようなデカイ体をしていた。
その姿は現役を離れたことで、怠惰な生活をおくっていたためだろうが、だが確かにあの時は、冒険者として周りを萎縮させるような威圧感があった。
しかし今のアブには威圧感はまったくなく、筋肉も数ヶ月の過酷な収容生活で削ぎ落ちたのか、残ったのは皮下脂肪で膨れた腹と細くなった手足に痩けた顔で
とても強そうには見えないが、目はギラギラと殺気に溢れて血走っている。
冒険者時代にこういう輩を何人も見てきたが、もう後がなく切羽詰まった状態のこういう輩が一番ヤバいのだ…
ダークさん、どうか油断はしないでください…
「それでは………始め!!」
立会人の声と共に、アブがダークさんに襲い掛かる。力任せに振り上げた腕をダークさんが右手でガードするが、その腕を掴まれて握りつぶされる。
ボギョ!!っと鈍い音が小さくした。これは完全に折られたな…アブは確か元戦士職だったはずだ、武器は持っていなくても力が強い、あのまま右腕を拘束されたままだと不利だ!
パンッ!!!
「……ぎゃああああ!!!はっ?なっ…あ゛あ゛ぁぁ!!」
私の思考とは反対にアブのダークさんを掴んでいた反対側の腕が弾き飛んで転がっている。アブはダークさんの足元で苦痛に顔を歪ませて転げ回るようにしていて…
えっ…何が起こったんだ?
「はぁ…コレは困りましたね?完全に折られてしまいました。さすが冒険者ですね?力が強い…」
ダークさんが涼しい顔で折らてだらりとした状態の腕を持ち上げると、反対の手で折られた箇所に触れて小さく息を吐く、ものの数秒で折られた腕の動きを確かめるようにグーパーとしだした。
すごいな…あのスピードで回復魔法をかけられたら攻撃した側はたまったもんじゃないな
対象的にアブは吹き飛ばされた腕の断面を抑えて苦痛に呻いていて、その断面はどうなっているのかわからないが、なおもウネウネと蠢いていて、見ていて大変に気持ちが悪い。
これがシバが言っていたダークさんが使う特殊な魔法なのだろう、確かに私も見たことがない魔法だ…
「さてとっ…そこに転がっているだけでは決闘としては大変につまらないですね、まさか、もうおしまいですか?それならせめて派手に、その肥大した無様な腹を破裂させましょうか…」
「ヒィィ…クソっ!クソっ!クソっ!!!死んでたまるか!俺は生きるんだ!なんだよ…犬っころと番おうとしたのはラダじゃねぇか!俺は関係ねぇのによぅ!!クソがぁ!!?」
アブがよたよたと体を起こしていく、その口からは聞くに耐えない責任転嫁の暴言を吐く
片腕を失いながらも、その皮下脂肪で膨れた体で突進をしていく
がむしゃらに頭突きのような突進をダークさんは避けることなく、腹で受け止めて、ゴキュっと嫌な音がするが
「あああぁぁぁ!はひゃあぁ……!あぁぉ!!?」
やはり悲鳴をあげて転げ回っているのはアブのほうで、ダークさんはゴフゥッグフゥっと本来ならやばそうな咳込みをしているが、自らの手を腹部に当てて深呼吸を一つして、ブゥッと口に溜まった血反吐を吐き出せば、またあの柔和な笑顔になっていく
ダークさんは恐ろしいな…確実に内蔵に入るようなダメージすらもあの一撫でで治してしまう、しかもこの奇怪な魔法は…見るものに恐怖を植え付ける。
「ああぁぁあ!あぁぉ~……ひやぁあぁ」
転げ回るアブの顔はぐちゃぐちゃに崩れ、ウネウネと蠢きながら、更に原型がわからなっていく
「ははっ…これはしまった。顔を潰してしまいましたね?早くしないと口まで塞がったら窒息で死んでしまう…まぁ煩い言い訳を聞かず済むようになりましたから、良しとしましょうか?」
泣き叫ぶアブとは反対にどこまでも柔和な様子のダークさんは、その強さと異様さを会場中に知らしめていった。
その姿は現役を離れたことで、怠惰な生活をおくっていたためだろうが、だが確かにあの時は、冒険者として周りを萎縮させるような威圧感があった。
しかし今のアブには威圧感はまったくなく、筋肉も数ヶ月の過酷な収容生活で削ぎ落ちたのか、残ったのは皮下脂肪で膨れた腹と細くなった手足に痩けた顔で
とても強そうには見えないが、目はギラギラと殺気に溢れて血走っている。
冒険者時代にこういう輩を何人も見てきたが、もう後がなく切羽詰まった状態のこういう輩が一番ヤバいのだ…
ダークさん、どうか油断はしないでください…
「それでは………始め!!」
立会人の声と共に、アブがダークさんに襲い掛かる。力任せに振り上げた腕をダークさんが右手でガードするが、その腕を掴まれて握りつぶされる。
ボギョ!!っと鈍い音が小さくした。これは完全に折られたな…アブは確か元戦士職だったはずだ、武器は持っていなくても力が強い、あのまま右腕を拘束されたままだと不利だ!
パンッ!!!
「……ぎゃああああ!!!はっ?なっ…あ゛あ゛ぁぁ!!」
私の思考とは反対にアブのダークさんを掴んでいた反対側の腕が弾き飛んで転がっている。アブはダークさんの足元で苦痛に顔を歪ませて転げ回るようにしていて…
えっ…何が起こったんだ?
「はぁ…コレは困りましたね?完全に折られてしまいました。さすが冒険者ですね?力が強い…」
ダークさんが涼しい顔で折らてだらりとした状態の腕を持ち上げると、反対の手で折られた箇所に触れて小さく息を吐く、ものの数秒で折られた腕の動きを確かめるようにグーパーとしだした。
すごいな…あのスピードで回復魔法をかけられたら攻撃した側はたまったもんじゃないな
対象的にアブは吹き飛ばされた腕の断面を抑えて苦痛に呻いていて、その断面はどうなっているのかわからないが、なおもウネウネと蠢いていて、見ていて大変に気持ちが悪い。
これがシバが言っていたダークさんが使う特殊な魔法なのだろう、確かに私も見たことがない魔法だ…
「さてとっ…そこに転がっているだけでは決闘としては大変につまらないですね、まさか、もうおしまいですか?それならせめて派手に、その肥大した無様な腹を破裂させましょうか…」
「ヒィィ…クソっ!クソっ!クソっ!!!死んでたまるか!俺は生きるんだ!なんだよ…犬っころと番おうとしたのはラダじゃねぇか!俺は関係ねぇのによぅ!!クソがぁ!!?」
アブがよたよたと体を起こしていく、その口からは聞くに耐えない責任転嫁の暴言を吐く
片腕を失いながらも、その皮下脂肪で膨れた体で突進をしていく
がむしゃらに頭突きのような突進をダークさんは避けることなく、腹で受け止めて、ゴキュっと嫌な音がするが
「あああぁぁぁ!はひゃあぁ……!あぁぉ!!?」
やはり悲鳴をあげて転げ回っているのはアブのほうで、ダークさんはゴフゥッグフゥっと本来ならやばそうな咳込みをしているが、自らの手を腹部に当てて深呼吸を一つして、ブゥッと口に溜まった血反吐を吐き出せば、またあの柔和な笑顔になっていく
ダークさんは恐ろしいな…確実に内蔵に入るようなダメージすらもあの一撫でで治してしまう、しかもこの奇怪な魔法は…見るものに恐怖を植え付ける。
「ああぁぁあ!あぁぉ~……ひやぁあぁ」
転げ回るアブの顔はぐちゃぐちゃに崩れ、ウネウネと蠢きながら、更に原型がわからなっていく
「ははっ…これはしまった。顔を潰してしまいましたね?早くしないと口まで塞がったら窒息で死んでしまう…まぁ煩い言い訳を聞かず済むようになりましたから、良しとしましょうか?」
泣き叫ぶアブとは反対にどこまでも柔和な様子のダークさんは、その強さと異様さを会場中に知らしめていった。
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