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1026.タネ明かし (sideシバ)
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「はっ?昨日の処罰って直接で、しかも公開だったんですか?バスターさんが?えっ…人間同士でできたの??」
アキラさんが俺の控室で、なんでこんなに観客が多かったのかを説明してくれた。人狼公開決闘チャンネルでのバスターさんの公開決闘の反響はめちゃくちゃ大きくて、次の日に行われた俺の決闘がサプライズ告知になって、観戦チケットが秒で売り切れてしまったらしい
「もうねぇ~チケットサイトがパンクしてやばかっです。
『あの麗しの雌の婚約者が電撃決闘!!」って打ったら、すごい反響で、チケットサイト立ち上げて即パンクでした!
アハハ、やばかった!SNSで今、めちゃ炎上してます。」
「なるほど、だからこんなことに…
でもなんで俺にはバスターさんの決闘の話が入ってこなかったんですか?
俺だって頻繁にダーク様の本部に出入りしてたし、組合報だって毎回チェックしてるのに…」
「それは、まぁ~バレないようにめちゃくちゃ気をつけました!シバさんの行動範囲にはポスターを一枚も貼らないようにしたし、組合報もシバさんだけ特別配達にしました。ダークの組も厳戒態勢を組みましたし、なんならシバさんの携帯とパソコンもいじって広告と関連サイトをブロックしました!」
人の携帯とパソコンに何してくれてるの!
そこまでする??たぶんバスターさんが協力したんだろうけど…絶対にこの徹底ぶりは指揮したのは目の前のアキラさんだと思う!
「アハハ!シバさんが酷い顔!
すいませんね…バスターさんがね、どうしてもシバさんに知られたくないって、ラダさんを消す時の自分の姿はきっと酷く醜いからって…
もうめちゃくちゃ思い詰めた顔してたんですよ、あのバスターさんにそんな顔されたら断れないじゃないですか?」
「ゔぅ…わかってます。僕も気が付かなかったから悪いんです。あんなにバスターさんが思い詰めていたなんて、俺を監禁しようとしたことがどうしても許すはなかったみたいで」
「そうですね、バスターさん自身の凶暴性がシバさんに向かったことが我慢ならなかったのかな?たとえ愛ゆえでも!
すいません…それを誘導したのも僕達なんですよ」
わかっている。あの時のバスターさんはたぶんアキラさんが手を差し伸べなかったらどう動いたかわからなかった。
たぶんそれほどに危うくて、不安定だったんだ…下手したら俺を連れて、全てを捨てて逃避行だってしてたかもしれない
「あのときのバスターさんは、シバさんを手に掛けるか…それか自分自身を手に掛けるか…もしくは二人でなんて…
もう、そんな顔をしていましたよ?ははっ、僕は見てて恐ろしかった。」
「そうですか、そこまで…はぁ、ありがとうございます。もう、俺からアキラさんにはこれ以外のお言葉はありません!
ただ…俺にも見せてくださいゃ、バスターさんの公開決闘の様子を
俺は絶対にバスターさんを醜いなんて思わないし、俺のために戦ってるバスターさんの姿を俺だけが見えないのは不服です。」
もうアキラさんもわかっていたかのように苦笑いをしながらスマホで俺宛にメールを送ってくれた。
「そちらのIDとパスワードから社員用のチャンネルにアクセスできますから、ダークの決闘とバスターさんの決闘、あと番様のお言葉がありますからね?」
「はっ?番様って…族長の番様のこと?なんでそんな方がお言葉をくださってるの?」
「このチャンネルのアンバサダーですからね、せっせと僕がプレゼントを贈りまくって交渉しました。
今回の公開決闘も番様の一声で申請が通りましたし、本当に番様の力はすごいですね、やはり女性の力には敵いませんね!」
「はっ?プレゼントって一体何を?
番様はそれは高潔な方で、お金や権力では絶対に動かないような方ですよ!だから人狼の聖母とか言われてて、族長より人気が高い方なのに…」
「僕が完全に利益度外視でジョンのためだけに開発した毛並みがフワッフワでツヤッツヤになる特性品のヘアケアシリーズです。
本当なら門外不出なんですが…番様だけに、もう特別に!お分けすることになりました!!」
アキラさんの言葉に遠い目をしたくなる。
なるほど完全にアキラさんの趣味に走った特別性なわけですね…アキラさんの天才的な腕によりをかけて作った、門外不出の逸品なら番様も雌だからそりゃ欲しくなるよなぁ…
「それはそうと、シバさんはバスターさんの決闘を見るなら覚悟しといてくださいね?
ネットだと人狼族の中では『エロすぎ!』、『マジ天使!』、『もはやAV』とか書き込まれましたからね、ショック受けないでくださいね?」
「はっ?バスターさん一体どんな決闘したの?ちょっと…もう、すぐ見させていただきます!!」
アキラさんが俺の控室で、なんでこんなに観客が多かったのかを説明してくれた。人狼公開決闘チャンネルでのバスターさんの公開決闘の反響はめちゃくちゃ大きくて、次の日に行われた俺の決闘がサプライズ告知になって、観戦チケットが秒で売り切れてしまったらしい
「もうねぇ~チケットサイトがパンクしてやばかっです。
『あの麗しの雌の婚約者が電撃決闘!!」って打ったら、すごい反響で、チケットサイト立ち上げて即パンクでした!
アハハ、やばかった!SNSで今、めちゃ炎上してます。」
「なるほど、だからこんなことに…
でもなんで俺にはバスターさんの決闘の話が入ってこなかったんですか?
俺だって頻繁にダーク様の本部に出入りしてたし、組合報だって毎回チェックしてるのに…」
「それは、まぁ~バレないようにめちゃくちゃ気をつけました!シバさんの行動範囲にはポスターを一枚も貼らないようにしたし、組合報もシバさんだけ特別配達にしました。ダークの組も厳戒態勢を組みましたし、なんならシバさんの携帯とパソコンもいじって広告と関連サイトをブロックしました!」
人の携帯とパソコンに何してくれてるの!
そこまでする??たぶんバスターさんが協力したんだろうけど…絶対にこの徹底ぶりは指揮したのは目の前のアキラさんだと思う!
「アハハ!シバさんが酷い顔!
すいませんね…バスターさんがね、どうしてもシバさんに知られたくないって、ラダさんを消す時の自分の姿はきっと酷く醜いからって…
もうめちゃくちゃ思い詰めた顔してたんですよ、あのバスターさんにそんな顔されたら断れないじゃないですか?」
「ゔぅ…わかってます。僕も気が付かなかったから悪いんです。あんなにバスターさんが思い詰めていたなんて、俺を監禁しようとしたことがどうしても許すはなかったみたいで」
「そうですね、バスターさん自身の凶暴性がシバさんに向かったことが我慢ならなかったのかな?たとえ愛ゆえでも!
すいません…それを誘導したのも僕達なんですよ」
わかっている。あの時のバスターさんはたぶんアキラさんが手を差し伸べなかったらどう動いたかわからなかった。
たぶんそれほどに危うくて、不安定だったんだ…下手したら俺を連れて、全てを捨てて逃避行だってしてたかもしれない
「あのときのバスターさんは、シバさんを手に掛けるか…それか自分自身を手に掛けるか…もしくは二人でなんて…
もう、そんな顔をしていましたよ?ははっ、僕は見てて恐ろしかった。」
「そうですか、そこまで…はぁ、ありがとうございます。もう、俺からアキラさんにはこれ以外のお言葉はありません!
ただ…俺にも見せてくださいゃ、バスターさんの公開決闘の様子を
俺は絶対にバスターさんを醜いなんて思わないし、俺のために戦ってるバスターさんの姿を俺だけが見えないのは不服です。」
もうアキラさんもわかっていたかのように苦笑いをしながらスマホで俺宛にメールを送ってくれた。
「そちらのIDとパスワードから社員用のチャンネルにアクセスできますから、ダークの決闘とバスターさんの決闘、あと番様のお言葉がありますからね?」
「はっ?番様って…族長の番様のこと?なんでそんな方がお言葉をくださってるの?」
「このチャンネルのアンバサダーですからね、せっせと僕がプレゼントを贈りまくって交渉しました。
今回の公開決闘も番様の一声で申請が通りましたし、本当に番様の力はすごいですね、やはり女性の力には敵いませんね!」
「はっ?プレゼントって一体何を?
番様はそれは高潔な方で、お金や権力では絶対に動かないような方ですよ!だから人狼の聖母とか言われてて、族長より人気が高い方なのに…」
「僕が完全に利益度外視でジョンのためだけに開発した毛並みがフワッフワでツヤッツヤになる特性品のヘアケアシリーズです。
本当なら門外不出なんですが…番様だけに、もう特別に!お分けすることになりました!!」
アキラさんの言葉に遠い目をしたくなる。
なるほど完全にアキラさんの趣味に走った特別性なわけですね…アキラさんの天才的な腕によりをかけて作った、門外不出の逸品なら番様も雌だからそりゃ欲しくなるよなぁ…
「それはそうと、シバさんはバスターさんの決闘を見るなら覚悟しといてくださいね?
ネットだと人狼族の中では『エロすぎ!』、『マジ天使!』、『もはやAV』とか書き込まれましたからね、ショック受けないでくださいね?」
「はっ?バスターさん一体どんな決闘したの?ちょっと…もう、すぐ見させていただきます!!」
応援ありがとうございます!
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