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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 一番綺麗な私を 7 (sideシバ) §§
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「シバさん、バスターさんはあまり調子はよくなさそうですね?その…少し精神的ダメージが入っています。何かありましたか?」
「えっ?そんな…だって、バスターさんはずっと楽しそうで、何かって何も…本当にすごく普通の様子で…」
今俺はダーク様の診察室兼応接室に通されて、バスターさんの話を聞いている。バスターさんは採血やレントゲンなどの検査中で、後でこちらにくる予定だ
ダーク様の思いもよらない言葉に頭が真っ白になる。何かって…本当に何も無い、毎日バスターさんと一緒に暮らしてて、一緒にご飯を食べて、遊んで、寝ている、すごく平和な日々を過ごしているのに…精神的ダメージって…
「二日前に見たときもちょっと精神的ダメージが入っていましたが、それは体の年齢が変わったストレスとかかな?って思っていました。
ただ…今回はそのときよりジワジワとダメージが大きくなっています。バスターさんは確実に何か悩んでいて、それは精神的ダメージになるほど深刻なものです。」
「俺と暮らすことが辛いんですかね?俺が怖いとか…でも、バスターさんはすごくいい子だから言えないとか?」
「そうとも言えません、バスターさんはシバさんにかなり依存しているように見えます。
それこそシバさんがいなければ生きていけないほどに…シバさん、バスターさんとはしっかりとスキンシップはとれていますか?なんだか今のバスターさんの症状は…」
コンッ!コンッ!!
ダーク様の言葉は部屋のノックで遮られて、入室してきたのはアキラさんとガズマさんで、今日は二日に一回のバスターさんの通院とアキラさん達の報告を一緒に行ってもらう予定なのだ、バスターさんの体力なんかも加味して、同日の方がいいだろうと…
「すいません、ちょっと早くお邪魔させてもらいます。今ってバスターさんはいないですよね?悪いんですが…いないうちに一度報告したいんですよ」
「うっ…それって、あんまりいい報告じゃないですよね?」
アキラさんとカズマさんの言うことには魔法解除には魔使用者のパスワードのような魔法式が必要なんだという、そのパスワードの魔法式を今回、Ms.ウィッチは爆発でなくしてしまったと…
「その魔法式がないと、我々には今回の魔法の解除は難しくて、なんとか裏からとか、バグ技とかでできないか試していたのですが…
Ms.ウィッチの魔法はやはりコーチをしているだけに長けていいる。セキュリティが厳しいて
こうなると我々ができることは更に刻魔法を重ねがけすることですが…これでは前のバスターさんに戻すのは難しくて…」
Ms.ウィッチの実験で発動した刻魔法はバスターさん本人の過去の姿になるという魔法で、アキラさんやカズマさんが使えるような刻魔法は今のバスターさんをそのまま老けさせる魔法で、それでは元のバスターさんには戻れないだろう…バスターさんの経験値や獲得したスキル、もちろんステータス値も失われてしまうと
「つまり、今までのバスターさんのあの鋼の肉体はもう戻せないってことですか?あの防御力はだって…」
「すいません…今はなんとか記録媒体とかにその魔法式が残っていないか探しているところで…ただMs.ウィッチはあまりパソコンはお使いになっていなかったみたいだから…」
わかっている。アキラさん達は必死にバスターさんを治す術を探ってくれているのだろう、でも…このどうしようもない気持ちはどうすればいいんだろう?
だって、あの防御力はバスターさんの痛みや苦しさに耐えて培ってきたもので、そんな血の結晶のような防御力が、奪われていいはずなんてなくて!
「っっ…シバさん、すいません…我々の力不足で…」
「いえっ…わかっています。アキラさんやカズマさんでもどうしようもないことなんですよね?わかってるんですけど…俺っ、悔しくて!!」
そう、悔しく…バスターさんが戻れないことが、バスターさんのあの力が失われたことが、バスターさんが…
ガチャリっと控えめな音がしてバスターさんが入ってきてた。傍らにあの嫌な看護婦長が連れ立っているけど、今はそれどころじゃくて…
バスターさんがダーク様の診察室兼応接室の雰囲気を察して、体を強ばらせていく…
アキラさんやカズマさんに目線を移して、カズマさんが眉間にシワを寄せて痛々しげにバスターさんを見ていて…これは、いけない!
「……っ、あっ…戻れないの?私は前には戻れないの?だって、そんなっ…」
「っ…まだ手は無いわけでは…可能性は0ではないですから」
「いっ…イヤだ!!戻りたい…あの私にっ、戻してっ!早くっゔうぅぅ…イヤだぁぁ!!アギラさんぅぅ」
「えっ?そんな…だって、バスターさんはずっと楽しそうで、何かって何も…本当にすごく普通の様子で…」
今俺はダーク様の診察室兼応接室に通されて、バスターさんの話を聞いている。バスターさんは採血やレントゲンなどの検査中で、後でこちらにくる予定だ
ダーク様の思いもよらない言葉に頭が真っ白になる。何かって…本当に何も無い、毎日バスターさんと一緒に暮らしてて、一緒にご飯を食べて、遊んで、寝ている、すごく平和な日々を過ごしているのに…精神的ダメージって…
「二日前に見たときもちょっと精神的ダメージが入っていましたが、それは体の年齢が変わったストレスとかかな?って思っていました。
ただ…今回はそのときよりジワジワとダメージが大きくなっています。バスターさんは確実に何か悩んでいて、それは精神的ダメージになるほど深刻なものです。」
「俺と暮らすことが辛いんですかね?俺が怖いとか…でも、バスターさんはすごくいい子だから言えないとか?」
「そうとも言えません、バスターさんはシバさんにかなり依存しているように見えます。
それこそシバさんがいなければ生きていけないほどに…シバさん、バスターさんとはしっかりとスキンシップはとれていますか?なんだか今のバスターさんの症状は…」
コンッ!コンッ!!
ダーク様の言葉は部屋のノックで遮られて、入室してきたのはアキラさんとガズマさんで、今日は二日に一回のバスターさんの通院とアキラさん達の報告を一緒に行ってもらう予定なのだ、バスターさんの体力なんかも加味して、同日の方がいいだろうと…
「すいません、ちょっと早くお邪魔させてもらいます。今ってバスターさんはいないですよね?悪いんですが…いないうちに一度報告したいんですよ」
「うっ…それって、あんまりいい報告じゃないですよね?」
アキラさんとカズマさんの言うことには魔法解除には魔使用者のパスワードのような魔法式が必要なんだという、そのパスワードの魔法式を今回、Ms.ウィッチは爆発でなくしてしまったと…
「その魔法式がないと、我々には今回の魔法の解除は難しくて、なんとか裏からとか、バグ技とかでできないか試していたのですが…
Ms.ウィッチの魔法はやはりコーチをしているだけに長けていいる。セキュリティが厳しいて
こうなると我々ができることは更に刻魔法を重ねがけすることですが…これでは前のバスターさんに戻すのは難しくて…」
Ms.ウィッチの実験で発動した刻魔法はバスターさん本人の過去の姿になるという魔法で、アキラさんやカズマさんが使えるような刻魔法は今のバスターさんをそのまま老けさせる魔法で、それでは元のバスターさんには戻れないだろう…バスターさんの経験値や獲得したスキル、もちろんステータス値も失われてしまうと
「つまり、今までのバスターさんのあの鋼の肉体はもう戻せないってことですか?あの防御力はだって…」
「すいません…今はなんとか記録媒体とかにその魔法式が残っていないか探しているところで…ただMs.ウィッチはあまりパソコンはお使いになっていなかったみたいだから…」
わかっている。アキラさん達は必死にバスターさんを治す術を探ってくれているのだろう、でも…このどうしようもない気持ちはどうすればいいんだろう?
だって、あの防御力はバスターさんの痛みや苦しさに耐えて培ってきたもので、そんな血の結晶のような防御力が、奪われていいはずなんてなくて!
「っっ…シバさん、すいません…我々の力不足で…」
「いえっ…わかっています。アキラさんやカズマさんでもどうしようもないことなんですよね?わかってるんですけど…俺っ、悔しくて!!」
そう、悔しく…バスターさんが戻れないことが、バスターさんのあの力が失われたことが、バスターさんが…
ガチャリっと控えめな音がしてバスターさんが入ってきてた。傍らにあの嫌な看護婦長が連れ立っているけど、今はそれどころじゃくて…
バスターさんがダーク様の診察室兼応接室の雰囲気を察して、体を強ばらせていく…
アキラさんやカズマさんに目線を移して、カズマさんが眉間にシワを寄せて痛々しげにバスターさんを見ていて…これは、いけない!
「……っ、あっ…戻れないの?私は前には戻れないの?だって、そんなっ…」
「っ…まだ手は無いわけでは…可能性は0ではないですから」
「いっ…イヤだ!!戻りたい…あの私にっ、戻してっ!早くっゔうぅぅ…イヤだぁぁ!!アギラさんぅぅ」
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