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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 一番綺麗な私を 後日 10 (sideシバ) §§
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あの後のバスターさんは本当に俺の面倒をしっかりとみてくれて、俺がそこそこ食うに困らないくらい稼げるようになるまでの一年間くらいを、自分の家に下宿もさせてくれて、生活費がかからないからなんとか蓄えてた金で弟の学費は賄えて、その後もずっと俺を鍛えて、守って、導いてくれたんだ…
そう、バスターさんはもう十分なほど俺を育ててくれたんだよ!
「今の俺は、十分にバスターさんに育てられてきたじゃないですか…冒険者としてやってこれたのは、バスターさんのおかげですよ?」
「それでもっ…それでもっ…もっと私は、あの可愛いシバと一緒にいたかったぁ!こんなに自立するのが早いなんてあんまりだ!ずっとハイハイでいてくれたら、ずっと抱きあげられてたのに、こんなに大きくなったらもう外じゃ抱きあげてやれないぃ…もうあの愛らしい小さな手で一生懸命におっぱいも揉んでもらえない…バスターしゃんってバスターしゃんって舌っ足らずに、可愛らしく呼んでもらえないんだよぅ…ゔぅぅ」
結局は俺の背中に縋り付いて、泣き出してしまったバスターさんに、あぁ…はいっとしか言葉が出ない…
やっぱりアキラさんの言葉の通り、理屈ではないのだろう、可愛い俺を失ったショックはペットロス?それより空の巣症候群みたいな感じかな?
「はぁ~、バスターさん…俺に何がしてほしいですか?また小さくはなるのはちょっと簡便ですけど、俺を抱っこしてたいならいくらでもしてていいですよ、それともバスターしゃんって呼びましょうか?」
もうちょっと諦めも入って、ヤケクソ気味に提案する。理屈じゃどうしようもないなら仕方がないので、普段の落ち着いたバスターさんとは全く違う、ぐずぐずと泣いちゃっている俺の可愛い雌を慰めることにした。自分の雌を甘やかし愛しむことが、一番大事な人狼の雄の務めなのだから!
「ゔぅ…ずっ…それいいなっ…可愛ぃ、うんっ…ぐずっ…しばらく、その喋り方しててほしぃ」
「ふふっ…バスターしゃん、他に何がしてほしいでしゅか?今日はなんでも付き合ってあげましゅよ?俺が大きくなって、ショックで弱々になっちゃった、可哀想な俺の可愛い雌のためにね!」
もうなんだか俺が幼児になりきってるのか、バスターさんを赤ちゃん扱いしているのかわからないような話し方になってるけど…
バスターさんがふふっ…と嬉しそうに笑って後ろからギュッと抱きしめてくれている。
よかった…たぶんこれでよかったんだ、きっと今の俺を愛せないとかじゃなくて、ただただ急に大きくなっちゃったことが、バスターさんは精神的ダメージが入っちゃうくらいショックだったんだろうから
そんな可愛い俺の雌を向きを変えて胸元に抱きしめながら、チュッチュっと額にバードキスをすると…まだうるうると潤んだ赤い目で見上げてきて、へにょりっと気まず気に眉を垂らしている。俺の雌は本当に可愛いなぁ…
「なんでしゅか?まだやってほしいことが、他にありしゅか?ほらっ…教えてくだしゃいよ!」
「でもっ…本当にいいのかな?シバを困らせてしまう気がするんだが…」
「ははっ…今更でしょ?今日はとことん付き合いましゅからねぇ?だいじょうぶでしゅよ?」
おずおずとお願いされたことは、確かに本当に困惑させられています。
なんてことを頼んでくるかなぁ…この人は…
そう、バスターさんはもう十分なほど俺を育ててくれたんだよ!
「今の俺は、十分にバスターさんに育てられてきたじゃないですか…冒険者としてやってこれたのは、バスターさんのおかげですよ?」
「それでもっ…それでもっ…もっと私は、あの可愛いシバと一緒にいたかったぁ!こんなに自立するのが早いなんてあんまりだ!ずっとハイハイでいてくれたら、ずっと抱きあげられてたのに、こんなに大きくなったらもう外じゃ抱きあげてやれないぃ…もうあの愛らしい小さな手で一生懸命におっぱいも揉んでもらえない…バスターしゃんってバスターしゃんって舌っ足らずに、可愛らしく呼んでもらえないんだよぅ…ゔぅぅ」
結局は俺の背中に縋り付いて、泣き出してしまったバスターさんに、あぁ…はいっとしか言葉が出ない…
やっぱりアキラさんの言葉の通り、理屈ではないのだろう、可愛い俺を失ったショックはペットロス?それより空の巣症候群みたいな感じかな?
「はぁ~、バスターさん…俺に何がしてほしいですか?また小さくはなるのはちょっと簡便ですけど、俺を抱っこしてたいならいくらでもしてていいですよ、それともバスターしゃんって呼びましょうか?」
もうちょっと諦めも入って、ヤケクソ気味に提案する。理屈じゃどうしようもないなら仕方がないので、普段の落ち着いたバスターさんとは全く違う、ぐずぐずと泣いちゃっている俺の可愛い雌を慰めることにした。自分の雌を甘やかし愛しむことが、一番大事な人狼の雄の務めなのだから!
「ゔぅ…ずっ…それいいなっ…可愛ぃ、うんっ…ぐずっ…しばらく、その喋り方しててほしぃ」
「ふふっ…バスターしゃん、他に何がしてほしいでしゅか?今日はなんでも付き合ってあげましゅよ?俺が大きくなって、ショックで弱々になっちゃった、可哀想な俺の可愛い雌のためにね!」
もうなんだか俺が幼児になりきってるのか、バスターさんを赤ちゃん扱いしているのかわからないような話し方になってるけど…
バスターさんがふふっ…と嬉しそうに笑って後ろからギュッと抱きしめてくれている。
よかった…たぶんこれでよかったんだ、きっと今の俺を愛せないとかじゃなくて、ただただ急に大きくなっちゃったことが、バスターさんは精神的ダメージが入っちゃうくらいショックだったんだろうから
そんな可愛い俺の雌を向きを変えて胸元に抱きしめながら、チュッチュっと額にバードキスをすると…まだうるうると潤んだ赤い目で見上げてきて、へにょりっと気まず気に眉を垂らしている。俺の雌は本当に可愛いなぁ…
「なんでしゅか?まだやってほしいことが、他にありしゅか?ほらっ…教えてくだしゃいよ!」
「でもっ…本当にいいのかな?シバを困らせてしまう気がするんだが…」
「ははっ…今更でしょ?今日はとことん付き合いましゅからねぇ?だいじょうぶでしゅよ?」
おずおずとお願いされたことは、確かに本当に困惑させられています。
なんてことを頼んでくるかなぁ…この人は…
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