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第3章
約束の週末
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今日は約束の週末だ
市場には週末だけの行商人の露店などが並び、
大変にぎわっている
2人は後ろに護衛にと、セバスチャンを連れていろいろな露店を回る
「ほらフランシス、この髪飾りなんてどうかしら?
すごく可愛いは、あぁこっちもあなたによく似合うは~、全てほしくなってしまうはぁ」
いつも慎ましく質素で、自分は飾り気のないマリア婦人がはしゃぎにはしゃいでいる
「ありがとうございます、お母様、でも今回は1つにしましょう。
少しずつ増やした方が、お母様と選ぶ時間も楽しめますわ」
そんな殺し文句を言われては、マリア婦人はイチコロてある。
可愛いらしい、花を模った貝殻の髪飾りを買い、ニコニコの二人は市場の探索に向かう
「なるほど、香辛料やお塩やお砂糖はやはり値がはるのですね」
お塩やお砂糖はカップ一杯5バーツ、香辛料にいたってはその10倍にもなるものがある。
髪飾りは1個15バーツ、葉物野菜は1つ0.5~1バーツ、パンは1つで1バーツなので、大変高価だ。
「塩も香辛料も遠い他国から持ってくるしねぇ」
行商人はしたかないと言うふうに教えてくれる。
道行く人は、やはり痩せてはいるが、皆がマリア婦人に気兼ねなく挨拶をしてくれる
あぁ、いい領地だ、フランシスはしみじみ思う
するとある領民が話かけてきた
「マリア様、少しお伺いしてよろしいですか?最近、屋敷のお庭で行っているのはなんですか?
新しいスポーツですか?」
二人は顔を見合わせると、ニヤリと笑いだす
「そうです、私どもが考えた、大変有益なスポーツです。」
マリア婦人が胸を張っていいだす。
「そうだわ、お母様、今度、皆さんも参加できる大会をやってみたらどうでしょう?
新しいスポーツを広げるいい機会になりますわ」
フランシスがいい考えとばかりに、提案する。
「まぁなんて素晴らしい考え、そうしましょう、秋の終わりの農閑期にでもどうかしら?」
あれよあれよと、話がまとまる
セバスチャンの驚愕した顔など気づかないまま
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