呪われた地の聖女〜聖女認定を外され婚約破棄に、呪われた地にて継母と同居、イジメられると思えば溺愛、呪いの魔術師にも、私はここで幸せになります

第4章

マリア婦人の秘密3

「ありったけの香辛料をください。あるだけ全部か買い取ります。」

「えぇえ、わかりました。」

フランシスは購入した香辛料を全て混ぜ込み、小さな小袋に詰めていった。
普段はいい香りのポプラを入れるようの小袋だが、今は異臭を発している。

「これっすごい臭い！ゲホッゲホッ、何にするんだすか？これ」

「ありがとうございます。トーマスさん手伝っていただいて！とりあえず、あるだけ作ってください！」

「フランシス様、キリで穴を開けておいた方がようございませんか？そちらの方がよく飛び散ります。」

アンが即座に狙いを理解し、提案する。

「そんなことしたら、そこら中がこの異臭に、ゲホッガボ」




「フランシス様！お待たせしました。皆をつれてきたよ！さっきは逃げちまったけど、今度はおれ逃げないよ！」

サップが鍋を頭に被り、右手にカマをもち、左手にはおもちゃのパチンコをもってきた。

「我々も戦いにますぞぉ！」
「そうよ、私達の領土よ、魔術師なんかに好きにさせるものですが！」

次々に領民達が集まってくる。
老人や女性、なかにはお腹の大きな女性が長い棒に包丁をつけたものをもっている。

「そうじゃあ！皆で、我が領地を呪うなどという魔術師はけちょんけちょんにしてやるのじゃ！」
サップの背中のかごからボブじいさんが号令をかける



　　オオオオオォォォ！！

異様な熱気で群衆が湧き出した。　

「皆さん、ありがとうございます。みなでこのアリファント地区を守りましょう！」