呪われた地の聖女〜聖女認定を外され婚約破棄に、呪われた地にて継母と同居、イジメられると思えば溺愛、呪いの魔術師にも、私はここで幸せになります

第5章

マリア婦人VSフランシス2

「よろしい、ではセバスチャン、アン、ドレッティこの者たちの縄を解き、手当をしてあげなさい。
その後領民に事の顛末を説明します。」


皆が出ていくと、マリア婦人とフランシス二人になった。
マリア婦人は気まずさを感じる。

先程のロミオへの態度は、高圧過ぎたと
フランシスが止めてくれなければ、どうなっていたか

「私もこの鎧を着替えて来ますね、やはり重いですし」

この場の空気から逃げたくて、マリア婦人は出ていこうとする

「お待ち下さい、お母様」

フランシスの静止に、マリア婦人はビクリとなる

「先程の取調でしたが、お母様は大変恐ろしく強くロミオ様を攻撃しておりました。

あれは意図的に辛くあたっていたのですよね？」

フランシスは下を向いていて、表情が見えない。
マリア婦人はもう泣きそうになっていた。
フランシスに嫌われた？

「お母様は！お母様は！なんて素晴らしいのてでしょう？」

んんぅ？

「お母様は遠い異国の文献でみた、
good　cop　bad　cop戦略を行ったのですね！

私もとっさにgood役をしてましたが、しっかりできていましたでしょうか？

お母様のように、王子を諭すようなことはまだまだできませんでしたは

あぁ、お母様は本当になんでも、できてしまってすばらしぃ」

「え？何？Goodコッブ？」

「あぁ、お母様は文献などの知識ではなく、経験上でやってらっしゃったんですね！

頭でっかちな私とは違いますは、自分が恥ずかしいですは」

何がフランシスは勘違いしてるのかもしれない、マリア婦人は戦い後の興奮のあまりあのような高圧的にでただけなのだが

でもまぁ、

「そんな自分を恥じることなどありませんよ、あなた十分にGoodコッブ？役をやってくれましたよ、経験はこれからついてきますよ」

うん、とりあえず、このまま乗っておこう！
とマリア婦人は誤魔化した。

「あぁやはりお母様はお優しい」

尊敬の眼差しを受けながら、笑顔で部屋を一緒に後にした。