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4.シバの成長 (sideシバ)
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あれから二年たった。バスター様に俺を正式に、屋敷の使用人として雇われた。
俺を無理矢理に奴隷としていた人間の領主は、バスター様が調べ上げて国家機関に告げて、しっかりと処罰されたらしい…
獣人は人間とかわらない権利を持っていて、無理やりに奴隷にするなどは大罪にあたるのだそうだ
俺は執事のセバスさんの指導を受けながら、所々の仕事を覚えていった。
最初は草抜きや窓拭きみたいなことから始めて、ちょっとずついろいろな仕事を貰えるようになって…
一年前からは時間があるときに、読み書きや歴史などの勉強もさせてもらっている。
そのかいあってか、今はバスター様のお側にも付けるようになってきた。バスター様は聖女様だった。
自分の体液を媒介して傷を癒やしたり、魔素で淀んだ場所を浄化したりできるらしい…
らしいというのは、浄化する儀式は人に見せると効果が薄れるから、儀式を手伝うセバスさん以外は立ち会えないのだ
バスター様は自分のことを出来損ない聖女だといつも卑下している。
一度は王都で聖女として囲われたことがあるらしいのだが、出来損ないだったから、この僻地に追いやられたと…
でも絶対にそんなことはない!バスター様が舐めてくれたから、俺の体は傷跡も残らずに足だって障害なく歩けている。
あんな淀んでいた湖も少しずつでも浄化できるなんてすごいし、バスター様がこの地にくるまではできる作物が少なくて冬には餓死者がでるような地だったらしい
それが今では作物の出来高が倍以上で、餓死する人もまったくいないのだ。これも絶対にバスター様のご加護のためだ!
バスター様は本当に領民に優しくて、税収だってすごく低くいし、そのほとんどを領地に還元してる。
領民が困ったことがあれぱ、すぐに駆けつける本当に素晴らしい領主で聖女様なのだ!
「はぁ~シバの紅茶はおいしいなぁ…幸せだなぁ、明日は収穫祭だね?準備は滞りないかな?」
「はい!全て滞りなく、食事も配るクッキーもできてますし、領民の子の歌の準備もできています。」
「それはよかったよ、ところで…セバスが何か伝えることがあると言っていたが、何かな?
あぁ~また何か小言かな、なんかやっちゃったかなぁ?」
バスター様はセバスさんからの小言を本気で怖がっている。俺から見ても結構な無茶なことをバスター様はすることがあって、この前も高い木から降りられなくなった猫ちゃんを助けに自ら木登りなんかしていた。
『領主は木登りなんていたしません!もしものことがあったらどうするのですか!!』
っと本気で怒られていた。
大きな体をシュンっと小さくさせて、大変に反省をしていたが、絶対に懲りてはいないと思う
「小言ではありません!
ご相談です。私もそろそろ歳ですので、バスター様の浄化儀式のお手伝いをシバに継いでもらいたいのです。
まだ問題なく行っていますが、後継者を育てておきたいのです。」
「えっ?シバに…いやっセバスはまだ元気だし、それにシバにはまだ早いのではないか?まだ子供ではないか…そんな、あれは…」
「バスター様!俺はもう今年で15歳です。成人です。体はまだこんな小さいですが…習えば必ず役に立ってみせます。
バスター様のお力になれるのなら、俺はすごく嬉しいです。」
セバスさんの言葉に驚くが、それ以上に俺は光栄でならない!バスター様の儀式のお手伝いなんて…そんなの絶対に期待に応えてみせる!
「もちろんすぐにとは申しません、今から私についてもらい、ゆっくりとシバの体も気持ちも整ってから継いでもらいますから…いかがでしょうか?
他の誰よりもシバが適任だと私は思うのですが…」
「あぁ~、わかったよ…そうだなっ、セバスがそう言うなら…では収穫祭が終わったあとに、湖の浄化の儀式を見学してもらおうか?はぁ…でも私は、少し不安だよ…」
きっとまだ頼りない俺ではバスター様は不安なのだろう!
でも俺は絶対に頑張って、儀式を立派にお手伝いできるようになるんだ!
俺を無理矢理に奴隷としていた人間の領主は、バスター様が調べ上げて国家機関に告げて、しっかりと処罰されたらしい…
獣人は人間とかわらない権利を持っていて、無理やりに奴隷にするなどは大罪にあたるのだそうだ
俺は執事のセバスさんの指導を受けながら、所々の仕事を覚えていった。
最初は草抜きや窓拭きみたいなことから始めて、ちょっとずついろいろな仕事を貰えるようになって…
一年前からは時間があるときに、読み書きや歴史などの勉強もさせてもらっている。
そのかいあってか、今はバスター様のお側にも付けるようになってきた。バスター様は聖女様だった。
自分の体液を媒介して傷を癒やしたり、魔素で淀んだ場所を浄化したりできるらしい…
らしいというのは、浄化する儀式は人に見せると効果が薄れるから、儀式を手伝うセバスさん以外は立ち会えないのだ
バスター様は自分のことを出来損ない聖女だといつも卑下している。
一度は王都で聖女として囲われたことがあるらしいのだが、出来損ないだったから、この僻地に追いやられたと…
でも絶対にそんなことはない!バスター様が舐めてくれたから、俺の体は傷跡も残らずに足だって障害なく歩けている。
あんな淀んでいた湖も少しずつでも浄化できるなんてすごいし、バスター様がこの地にくるまではできる作物が少なくて冬には餓死者がでるような地だったらしい
それが今では作物の出来高が倍以上で、餓死する人もまったくいないのだ。これも絶対にバスター様のご加護のためだ!
バスター様は本当に領民に優しくて、税収だってすごく低くいし、そのほとんどを領地に還元してる。
領民が困ったことがあれぱ、すぐに駆けつける本当に素晴らしい領主で聖女様なのだ!
「はぁ~シバの紅茶はおいしいなぁ…幸せだなぁ、明日は収穫祭だね?準備は滞りないかな?」
「はい!全て滞りなく、食事も配るクッキーもできてますし、領民の子の歌の準備もできています。」
「それはよかったよ、ところで…セバスが何か伝えることがあると言っていたが、何かな?
あぁ~また何か小言かな、なんかやっちゃったかなぁ?」
バスター様はセバスさんからの小言を本気で怖がっている。俺から見ても結構な無茶なことをバスター様はすることがあって、この前も高い木から降りられなくなった猫ちゃんを助けに自ら木登りなんかしていた。
『領主は木登りなんていたしません!もしものことがあったらどうするのですか!!』
っと本気で怒られていた。
大きな体をシュンっと小さくさせて、大変に反省をしていたが、絶対に懲りてはいないと思う
「小言ではありません!
ご相談です。私もそろそろ歳ですので、バスター様の浄化儀式のお手伝いをシバに継いでもらいたいのです。
まだ問題なく行っていますが、後継者を育てておきたいのです。」
「えっ?シバに…いやっセバスはまだ元気だし、それにシバにはまだ早いのではないか?まだ子供ではないか…そんな、あれは…」
「バスター様!俺はもう今年で15歳です。成人です。体はまだこんな小さいですが…習えば必ず役に立ってみせます。
バスター様のお力になれるのなら、俺はすごく嬉しいです。」
セバスさんの言葉に驚くが、それ以上に俺は光栄でならない!バスター様の儀式のお手伝いなんて…そんなの絶対に期待に応えてみせる!
「もちろんすぐにとは申しません、今から私についてもらい、ゆっくりとシバの体も気持ちも整ってから継いでもらいますから…いかがでしょうか?
他の誰よりもシバが適任だと私は思うのですが…」
「あぁ~、わかったよ…そうだなっ、セバスがそう言うなら…では収穫祭が終わったあとに、湖の浄化の儀式を見学してもらおうか?はぁ…でも私は、少し不安だよ…」
きっとまだ頼りない俺ではバスター様は不安なのだろう!
でも俺は絶対に頑張って、儀式を立派にお手伝いできるようになるんだ!
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