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三章 廻転
三十五.稲生の戦い
しおりを挟む「地獄の道を定めて差し上げる!!!」
そうきっぱりと断言した実弟の信成(達成。改名)が、ついに叛旗を翻した。
稲穂の実る、八月であった。
道三の死より、信長は帰蝶を侍女とした。
そして新しく家臣の生駒出羽守の娘、吉乃(十七歳)を正室として迎える。
そして側室として吉田内記の娘・小雪(十六歳)と坂の娘である奈々(十九歳)、塙直政の妹の直子(十八歳)を置く。
本来ならば、帰蝶はとっくに斎藤家に帰されてもおかしくはない立場にある。
だがそうしないのは、やはり手放したくないという信長の想いがあるからであろう。
しかし、今まで帰蝶に仕えてきた侍女達には、信長の気遣いなど分かる筈もなく、ただただ泣きじゃくるばかり。
「非道うござりまする…」
「ホホホホ、詮無き事ですよ。ほらほら、泣いてばかりいてはお勤めにならぬでしょう?」
「ですが姫さま…!」
当の帰蝶は、明るく笑い侍女達を慰める。
…これでは反対だ。
「さあっ! 殿は戦でこれから忙しいのですから。早う立って仕事をしなさい!」
そう叱咤激励して、帰蝶は行ってしまう。
これを、反信長勢は〝女狂い〟と受け取った。
確かに突然過ぎて、宿老達すらもそう思わざるを得ない程であるが…。
誰から見ても、その溺愛振りは目に余った。
だからこそ、今が絶好の機だと判断したのは主君の信成ではなく、林美作守通具と柴田権六勝家であった。
「では篠木に砦を造り、信長をおびき寄せ、潰した後に清洲を攻める…それでよろしいな?」
美作守通具が言うと、権六勝家はフンと鼻を鳴らしながらも頷く。
そんな協議を、信成は何一つ言わずに見守っていた。
既に、林兄弟と柴田勝家との間には火花が散って見えるし、自分の側役の佐々蔵人などは実権をいかに握るかを、思案している。
〈…それ程、私は使いやすい駒に思えるのか…? 誰一人として、私の心底を見抜く程の者がおらぬとは…情けない事よな…〉
もっと早く兄の心底を見抜けていれば、こんな事にはならなかったのだろう。
せめて、父・信秀の生きている間に気が付きたかった……。
いや…もっと己がしっかりと家臣団を築き上げていれば、少なくとも今のように、主をないがしろにした協議などさせずに済んだであろうに…。
〈もしここで私が本音を言うた所で、美作辺りが脅しを掛けてくるか、蔵人などが旨く言いくるめようとするだけだ。でなければ…私を幽閉しておくか、だな。…しかし……私が死ねば…母上は兄者を恨むやもしれん〉
元を正せば、全ては己の不始末から起きた事。
自分がもっと統率力を身に付け、周りをしっかりと見据えて信頼を得ていれば…事は起こらずに済んだのだから…。
「よろしいですか?」
問われて、信成はハッと我に返る。
「…うむ」
真顔で答えると、橋本十蔵が奇妙な顔で言う。
「いかがなされました?」
「ん…? いや、少し…頭痛が、な…」
別の意味での、と心で付け加えた。
協議が終えた後、信成は一人になって溜め息を吐く。
ふと外を見て、思い浮かんだのは己の心底をズバリ言ってのけた〝鬼〟の翔隆の姿…。
〈覚悟は決めた筈だというのに何故、今更になって…かくも空しく思うのか…〉
いや、悲しいと言った方が正しいだろうか。だが、戦は戦…兵は出す。
今までのように、傀儡と化して生きて死ぬ…それしか道は、残されていない。
そんな動向を知った信長は、二十二日に佐久間大学助盛重に命じて名塚に砦を造らせた。
その二日後。
稲生に兵を繰り出したのは柴田勝家と林美作守通具。
達成は末森城を、那古野城を林佐渡守秀貞が留守居となる。
信長の手勢は約七百。
対して柴田軍は千、林軍が七百…。
信長は佐久間盛重に半数の三百五十の兵を持たせた。
「殿…これでは殿が危うくなりまする」
佐久間大学助が言うと、信長は薄笑いをする。
「お主は砦を守っておれば良い」
「はあ…」
理由を言わない信長に変わって、森可成が話す。
「奴らは必ず砦を落とそうと必死になる。故に…」
そこまで言うと分かったようで、大学助は頷いて出て行った。
「…よろしいのですか?」
丹羽長秀が聞くと、信長は片笑んだだけだった。
行軍の中、翔隆は信長の轡を取って歩く。
⦅信長様⦆
「ん?」
⦅達成、いえ信成様は……⦆
〈良い。分かっておるわ………それよりも、今日こそは分からせなければならん〉
…とは、信成の家老達に対しての事だろう。
いつまでも信成を謀反人にさせておくな、という忠告をしなければならない…―――。
そして、於多井川の前に陣を敷き、利家や長秀達が川を渡った所で、東から柴田軍に、南から林軍に攻められた。
「集結して掛かれぇー!! 数では無い事を見せてやれ!!」
前田利家が号令を掛けて、柴田軍に掛かっていく。
同時に丹羽長秀や佐々成政達も向かっていく。
見た目だけで、こちらが不利なのが分かる。
翔隆も行こうとするが、森可成に止められた。
「お主は本陣におれ。殿をお守りするのが役目だ」
「…っ」
確かにその通りなのだが…利家達が心配でならない。
〈…戦というものは、もどかしいものだな…!〉
翔隆の、〔一族〕の戦い方とは異なり、大将は本陣に居なければならない。
例え大切な家臣が討たれようとも、討って出る時は勝利を確信した時……。
〈大丈夫だ…〉
翔隆はグッと両拳を握り締めて、於多井川の向こうを見つめた。
千対二百余りでは、精神的にも気圧されて戦う者も動きが鈍くなるものだ。
しかし、新兵も交ぜて前田軍も丹羽軍も佐々軍も皆、よく戦っている。
「怯むな掛かれい!!」
佐々恒興が怒鳴りながら戦う。
皆、敵を倒す事だけを考え、本陣に行かせまいと奮戦している。
しかし、相手は手練れの柴田軍だ。
まだ若造の丹羽や前田、佐々などが敵う相手ではない。
どんどん柴田軍に押されて、佐々成政の兄・佐々孫介も討ち取られ柴田の兵が本陣にまで迫ってしまう。
「俺が…っ!」
と、翔隆が出ようとするのを、今度は家臣であり織田性を賜った織田信房に引き止められた。
「鬼っ子は、殿をお守り致せ!」
「…っ!」
そう言うと、森可成と共に僅か数十人の手勢を引き連れて討って出た。
〈こんな時に何も出来ないなんて…っ!!〉
焦って信長を見るが、信長は床几に腰掛け、じっと前を見据えたまま…。
翔隆は陣幕の内外を見てから、信長に近寄る。
「信長様! 俺に行かせて下さい!!」
「ならん」
「何故ですか?! 俺が戦った方が…」
「お前は〝軍師〟だ!! こんな時こそ策を出せ!!」
「……っ!!」
外からは、斬り合う音や悲鳴や怒号が聞こえてくる…。
翔隆は逸る心を抑えて、ぐっと体に力を入れて何とか冷静になるように努める。
〈………相手は柴田殿…利家達では到底敵わない! …信成様は城…―――ん?!〉
ここで、主がこの場に居ない事に気が付いた。翔隆はバッと信長を見る。
「これは、信成様との戦の筈。だというのに、主が留守居とはおかしいです! 関係の無い柴田軍は、城に還してしまえばいい事!!」
「ふむ…して?」
「怒鳴って下さい。何でも構いませぬ…兵士達に、怒鳴って下さい、いつものように!」
「クッ!」
信長は喉で笑って立ち上がる。
「何でも良いとは、面白い事を言う。…耳でも塞いでおれ」
「え…」
翔隆が目を丸くして見ていると、信長は陣幕の外に出る。
そして、大きく息を吸った。
「たわけーーーいっっ!!!」
尋常ではない大声がビリビリと辺りに響き渡り、鼓膜がキーンとする。
続けて信長はまた怒鳴る。
「お主らはたかだか家臣の分際で、主の戦に割り込むのかッ!! さっさと去ね!!!」
余りの大声に、誰もが一驚して目を見開く。
そして、柴田の兵達は恐れ戦きじりじりと後退る。
「去ね!!」
再び怒鳴ると、向こうの兵士達は武器さえ捨てて蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。
「はっ、あははははは!! こんな策でも通じるとはな!」
笑って翔隆を返り見ると、翔隆は微笑して頷いた。
「残るは林軍のみです! 今ならば、行けましょう!」
その翔隆の言葉に頷き、信長は馬に乗った。
「三左! 造酒丞! 美作めを討ちに行くぞ!!」
「はっ!!」
兵の態勢を整えて、信長は南へと軍を向かわせた。
逃げながらも、勝家は舌を巻いていた。
〈清洲衆まで討ち取るとは…!〉
この兵力差で信じられない程、統率の取れた兵士だ。
知謀はとにかく、兵法には長けている勝家には、この戦い方だけで信長がいかなる人物かを見抜けた。
うつけなどでも、女狂いなどでもない。
〈違う! 今までのうつけ振りは全てが戦術だったのだ……器が違い過ぎる…!!〉
勝家は短気で剛直だが、根が純粋で生真面目なだけに、戦場での信長を素直に見つめて受け入れる事が出来た。
林美作守は、織田家臣の黒田半平と切り結んでいた。
周りも皆、斬り合いになっており、誰も主君の林美作守を助けられない。
―――と、その時!
いきなり藪の中からザッと馬が現れ、一振りの槍が林美作守通具の胸を貫いた。
信長本人である!!
信長はそのまま林美作守を倒すと、睨みながら言う。
「蔵人と共に、己が罪を認めよ!!」
「ぐっ…なに、を…」
「…分からねば、あの世で知るのだな!!」
そう言い信長は翔隆から剣を奪って、美作守の首を刎ねた…。
それを口火として、皆も次々と敵将を討ち取っていく。
薮の中で残った兵を整えさせていた柴田勝家の下に、林美作守の様子を見に行かせていた兵が、戻ってくる。
「申し上げます!」
「おう、どうであった!」
「美作守さま、上総介の殿に討たれました!」
「何…!? 殿に、討たれたと?!」
「はっ。蔵人と共に己が罪を認めろと言われ信長の殿が自ら首級を挙げました!!」
「罪を、認めろ……と? して、今こっちに向かってきているのか」
「いえ。つい先程、もはや用はなし、と退き返して行かれました!」
それを聞き、勝家は目を閉じて唇を噛み締めた。
〈…信成さまなど、比べようがない…わしの敵うお方でもない!〉
勝家には既に、信長の本性が見えていた。
勝家は、退いた後すぐに己の屋敷に帰る。
そして肩衣に着替えてから勝家は、すぐに末森城に行き本丸に向かう。
―――と、そこには信成と佐々蔵人が、悠々と酒を酌み交わしているではないか…!
「負けたそうだな!」
蔵人が笑いながら言った。
〈…うつけは、我らの方であったか……〉
こんな時に酒を飲んでいる二人を見て、勝家は悲しくなってきた。
〈もはや傀儡と化した主と、思い上がった家臣では…行く末を案じるまでも……〉
そう思いふと信成を見て、勝家は驚愕して我が目を疑った。
一瞬………本当に瞬きする間であったが、信成がいつものおっとりしてまるで頼りない顔とは、全く違った表情をしていたのだ!
哀愁に満ちた眼差し、そして口元はキリリと結ばれていた。
…目が合うと、信成はいつもの〝思い上がりのおっとり者〟の顔になったが…。
その時、兵士から聞いた信長の言葉を思い出す。
「蔵人と共に、己が罪を認めろ!!」
即座にして、顔がサーッと蒼冷めた。
〈まさか……まさかっ!!〉
勝家は両手を衝いて、信成を見つめる。
「折り入って、殿にお話ししたき儀がござりまする!」
そう言い、ちらりと蔵人を見た。すると蔵人は、おっと声を出して立ち上がる。
「公平にせねばな、筆頭家老どの。ではこれにて…」
蔵人が嘲笑しながら立ち去り、人払いがされているのを確認すると、勝家は平伏する。
「殿! どうか、兄上さまに降伏なさりませ!」
「…何を申す、これからが勝負であろう?」
信成は、いつも通りに言って立ち上がった。
だが、一瞬だけ目を反らしたのを、確かに見た!
いつもならば、卑屈に顔を歪めて笑う筈…勝家はやっと、ものの本質を見抜けるようになった。そして、ズズッと近寄る。
「ご本心を、お聞かせ下され!」
「…本心、と? 妙な事を言う…」
「殿…この勝家、もはや信長の殿の本質を見抜いてござれば、偽りは無用にござる!」
真剣にそう言うと、信成は沈黙して後ろを向く。
暫くして振り向くと、信成は今まで一度たりとも見せた事のなかった…優しく、穏やかな笑みを見せた。
「権六…よくぞ兄者の事、理解てくれたな。私はこの日が来るのを、ずっと…ずっと待っていたのだ」
「殿…!」
「降伏……」
信成は微苦笑を浮かべて、勝家に言う。
「考えていた…父上が亡くなられたあの日の夜から。…そう、願っていたぞ」
「……!」
勝家は、ぐっと息詰まった。
その言葉で、もう全てが見えたのだ。
兄はうつけて弟は謀叛人と化す…それが、双方芝居だった。
しかも信成は愚かな家臣達の、自分達の為に首謀者となっていたのだ!
勝家はたまらなくなって、ボロボロと涙を流す。
「わしは…! わしらはっ…何という事をっ!」
それを見て、信成は勝家の側に膝を撞くと、その肩に手を置く。
「顔を上げろ、権六」
「殿……」
「父上の葬儀での兄者の言葉…覚えておるか?」
「………あっ!」
そうだ――――…葬儀に来て、信長は信成に
「気を付けろ」と言った。そして去り際に、
「主を大事と思うなら、よく考えろ!!」
と、忠告されていたではないか……!
信長は、既にこうなる事を悟っていて…家老である〝自分〟に、そう言った…!
勝家は、パシンと自分の足を叩く。
「わしは…! 何で、こう馬鹿なんじゃっ! いつも頭より先に体で動いてしまって…申し訳、ござりませぬ! 〝考えろ〟と言われていたのにも関わらず……わしには何の事かさっぱり分からず……っ!」
信成は首を横に振って、虚空を見つめる。
「いや、私とてあの後のお主らの論議の中で、やっと意味が分かったうつけだ。これは私自身が招いた事。私が、もっとしっかりと家臣達を躾ていれば、こんな事にはならなかったであろう。さすれば手を取り合い…織田を……。だがな、悔いはないのだ…このまま背いて生きていく。兄者を天下に送り出す為にも、私は鬼と化す」
信成は真剣な眼差しで言った。
「そっ、そんな事はなりませぬ! まだ…今ならばまだ間に合います! どうか、どうかお二人、力を合わせて下され! 罪ならば、わしが全て背負います! 信長の殿も、それを望んでおられるからこそ…」
「たわけっ!」
いきなり一喝され、勝家が驚いて黙ると信成はくすっと笑った。
「兄者の異形な寵臣と…同じ事をぬかすな」
「異形な寵臣……あの鬼が…っ?!」
「私の心底を、見事当ておった。…勝家」
「はっ」
「私は、謀叛をやめぬ。しかし、お主はならん! 兄者の心に触れて、その御志が分かったのならば…私の分をしかと生き、兄者の手足となり生きて償うのだ。良いなっ?!」
そう言い、信成は勝家の手を強く握り締めた。
これまで見た事のない程の真剣な眼差しを見て、断る事が出来よう筈もない。
「はっ……はいっ…!」
勝家は、滝のように涙を流しながら答えた。そして、心に誓う。
決して、この手の温かさを忘れまい、と。信成の本心を…笑顔を忘れまい、と。
今のこの、熱い気持ちを忘れまいと……強く、深く心に刻み込んだ…。
その後、織田勘十郎信成、柴田勝家、林佐渡守の三名は信長と達成の母、土田御前の執り成しによって〝弓を引いた〟という罪を、許された…―――――。
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