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三章 廻転
三十六.説得
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戦を仕掛けてきた事は許した、とはいえ信成自身は信長に降っていない。
まだ、冷戦状態だ。
翔隆は、以前の信光暗殺の件についてどうしても納得がいかないので、一番怪しい佐々蔵人を独断で調べていた。
出来る事なら何とか信成を説得したい――。
しかし、それが無理だと分かった以上、謀略の魔の手を出来る限り信成の側から切り離していくしかないのだ。
そんな事が出来るのは、誰にも束縛されていない翔隆しかいない。
誰に命じられた訳でもなく、調べを進める内に蔵人と美濃の斎藤義龍、そして信長の庶兄・信広が、密書を通じて良からぬ事を企んでいるのが判明した。
〈信広様は三河・安祥城々主……〉
そして同腹の妹が、義龍に嫁いでいる…。
叛意があっても不思議ではない。
いや、その気がなくとも蔵人達の謀略にはまれば……。
〈行ってみるか…〉
三河・安祥城の城下では、足軽が集まって訓練を受けていた。
「もっと気合を入れんか! そんな構えでは鼠一匹すら討てんぞ!」
そう言って采配を振るうのは、城主・信広その人であった。
真剣な眼差しで足軽達を見て回る内に、ふとだらけた者を見付けた信広は、その者の前に立つ。
「何をしている! やる気があるのかっ!」
「ありませぬ」
陣笠の下で、その者が言った。
信広は、カッとして采配でその陣笠を跳ね除ける。
すると、見慣れぬ異形な白い髪の少年が見上げてきたではないか!
「貴様……?!」
「お初にお目もじ至します。いえ、亡き大殿様の葬儀の場でお会いしておりますな、信広様?」
「物の怪かっ?!」
信広が刀を抜き突き付けると、周りの足軽達も怯えながら槍を突き立ててきた。翔隆は、臆する事もなく堂々と背を正し、信広を見つめる。
「申し遅れましたな。…俺の名は篠蔦翔隆。信長が近侍にござりまする」
「何っ?! 信長の―――…?!」
信広は蒼白して後退る。
そして、鼓動の高鳴りが響く頭の中で、葬儀の日の事を思い出した。
……うっすらと、覚えている…。
信長が狩りの姿で現れたその後ろに、奇天烈な格好をした白髪の者が一人、確かに居た。
「あの時の……っ」
「ここでは話もままなりませぬ。…城へ、入れては頂けませぬか?」
翔隆は静かに言う。
信広としても、こんな所で事を起こす訳にはいかない。
「…参るが良い」
三ノ丸に入ると、翔隆はきちんと正座して真っすぐ前を見据える。
そこには信広と重臣、そして近習が三名いた。
「…さて、信広様。あの訓練は何の為のものにござりまするか? 今川、でしょうか…? ……それとも、我が君への…?」
「――――」
信広は、ちらりと重臣を見た。
翔隆も、その者を見る。
もはや、信成のように〝狭霧と関わっているか〟などと聞くまでもなかった。
重臣と装っているのは、間違いなく〔一族〕であるし、周り中を〔狭霧〕が取り囲んでいるからだ。
〈手遅れ、か…。いや、まだ間に合う…こいつが取り入っているのならば、退ければいい!〉
まだ、会った事のない者…。しかもこの〝気〟は〔同族〕のもの!
「信広様……狭霧と組んでおられまするな?」
「!」
「さぞかし、使い勝手が良いでしょうなぁ……。蔵人などに頼まなくとも、この者達ならば…密書を確実に運ばせる事が出来るのですからな…」
「何の事だ…?」
信広は強笑して言う。…だが、顔は引きつり額には脂汗を掻いているのが、よく見えた…。
〝重臣〟までも、同じようにして震えている…。
「あくまで白を切るおつもりか…」
翔隆は、視線をその重臣に向けた。
すると、その者はビクリとして目を逸らした。
「……お主、名は」
「…こ……答える必要などない…」
「狭霧の数は八十余りか。俺を相手にそれだけの数で足りると、京羅は言っていたのか?」
「………っ」
その様子から、近江での出来事を知らされていると悟る。
翔隆は髪を逆立て〝闘気〟を纏って怒鳴る。
「もう一度問う! 名は!」
「む…室隆……」
「…一門、か…誰の子だ?」
「修隆が長男だ……」
あの、修隆の子!
…質として向こうで子を成したのならば、その子供が狭霧に居てもおかしくはない。
「なっ、何を話している!」
信広が震える声で怒鳴った。
翔隆は、少し〝気〟を静めて立ち上がる。
「その者らと縁を切れば、何も至しませぬ」
「何故、そなたの指図を受けねばならんっ!」
「信光様を暗殺させたのは貴方かっ?!」
突然怒鳴ると、信広はサーッと蒼冷めた。それだけで、もう充分だ。
やはり、家臣の謀叛などで殺されたのではなかった…。
そんな事で殺されるような器の人ではないのだから。
翔隆は、怒りの眼差しを向けて続ける。
「身内を暗殺……それだけでも、罰するに値しますな信広様。もし、この者らと切るというのならば、この事は胸に留めておきましょう」
「何……?!」
「この事を信長様が知れば義龍と謀らう間に、殿自らが軍勢をこの安祥に進めるでしょう!」
信広は言葉を失い、呆然とする。
…軍勢を向けるまでもなく、翔隆自らが許しを得て、ここを攻める事も可能だ。
「わ、分かった……切る。縁を切る!」
「それだけでは、なりませぬ。既に義龍への密書は、我が配下の者が掴んでおります。無論、その返書も……。双方には、偽の密書を送らせたのですよ」
これは事実だ。
斎藤義龍を見張らせていた〔一族〕の竹中重虎と、飛白に協力してもらってやった事。
「ど、どうしろと……」
信広は、もはや顔面蒼白し心慌意乱(焦ってどうしていいか分からなくなる事)となっている。
「降伏なさりませ。義龍と謀らっているのは、我が君もご存じです。二度とこのような真似はせぬ、と誓いなされませ。……今なれば、殿もお許しになりましょう」
それを聞くと、信広はすぐに室隆達を追い出した。
そして、早急に清洲に行く準備をする。
追い出された狭霧は既に散っており、人気の無い森に修隆の息子の室隆(四十一歳)だけが残されていた。
翔隆は彼の前に立ち、穏やかに話し掛ける。
「…不知火に、戻る気はないか?」
「無いっ! 《力》の無い私を、京羅様は重用して下さるのだ! 見くびるなっ!!」
そう怒鳴って、室隆は走り去ってしまう。
その後ろ姿を見つめながら、翔隆は溜め息を吐く。
〈……きっと…陽炎にも、こんな風に言わねばならんのだろうな……〉
そう思っていても…分かっていても、どうしても彼を見ると憎悪が増していく。
敵…―――――父を殺し、集落の皆を殺した憎き〝宿敵〟…。
どうやっても、何度考えても、この感情だけは抑えられない…。
こればかりは、ただただ…〝掟〟に従う訳には、いかないのだ――――。
まだ、冷戦状態だ。
翔隆は、以前の信光暗殺の件についてどうしても納得がいかないので、一番怪しい佐々蔵人を独断で調べていた。
出来る事なら何とか信成を説得したい――。
しかし、それが無理だと分かった以上、謀略の魔の手を出来る限り信成の側から切り離していくしかないのだ。
そんな事が出来るのは、誰にも束縛されていない翔隆しかいない。
誰に命じられた訳でもなく、調べを進める内に蔵人と美濃の斎藤義龍、そして信長の庶兄・信広が、密書を通じて良からぬ事を企んでいるのが判明した。
〈信広様は三河・安祥城々主……〉
そして同腹の妹が、義龍に嫁いでいる…。
叛意があっても不思議ではない。
いや、その気がなくとも蔵人達の謀略にはまれば……。
〈行ってみるか…〉
三河・安祥城の城下では、足軽が集まって訓練を受けていた。
「もっと気合を入れんか! そんな構えでは鼠一匹すら討てんぞ!」
そう言って采配を振るうのは、城主・信広その人であった。
真剣な眼差しで足軽達を見て回る内に、ふとだらけた者を見付けた信広は、その者の前に立つ。
「何をしている! やる気があるのかっ!」
「ありませぬ」
陣笠の下で、その者が言った。
信広は、カッとして采配でその陣笠を跳ね除ける。
すると、見慣れぬ異形な白い髪の少年が見上げてきたではないか!
「貴様……?!」
「お初にお目もじ至します。いえ、亡き大殿様の葬儀の場でお会いしておりますな、信広様?」
「物の怪かっ?!」
信広が刀を抜き突き付けると、周りの足軽達も怯えながら槍を突き立ててきた。翔隆は、臆する事もなく堂々と背を正し、信広を見つめる。
「申し遅れましたな。…俺の名は篠蔦翔隆。信長が近侍にござりまする」
「何っ?! 信長の―――…?!」
信広は蒼白して後退る。
そして、鼓動の高鳴りが響く頭の中で、葬儀の日の事を思い出した。
……うっすらと、覚えている…。
信長が狩りの姿で現れたその後ろに、奇天烈な格好をした白髪の者が一人、確かに居た。
「あの時の……っ」
「ここでは話もままなりませぬ。…城へ、入れては頂けませぬか?」
翔隆は静かに言う。
信広としても、こんな所で事を起こす訳にはいかない。
「…参るが良い」
三ノ丸に入ると、翔隆はきちんと正座して真っすぐ前を見据える。
そこには信広と重臣、そして近習が三名いた。
「…さて、信広様。あの訓練は何の為のものにござりまするか? 今川、でしょうか…? ……それとも、我が君への…?」
「――――」
信広は、ちらりと重臣を見た。
翔隆も、その者を見る。
もはや、信成のように〝狭霧と関わっているか〟などと聞くまでもなかった。
重臣と装っているのは、間違いなく〔一族〕であるし、周り中を〔狭霧〕が取り囲んでいるからだ。
〈手遅れ、か…。いや、まだ間に合う…こいつが取り入っているのならば、退ければいい!〉
まだ、会った事のない者…。しかもこの〝気〟は〔同族〕のもの!
「信広様……狭霧と組んでおられまするな?」
「!」
「さぞかし、使い勝手が良いでしょうなぁ……。蔵人などに頼まなくとも、この者達ならば…密書を確実に運ばせる事が出来るのですからな…」
「何の事だ…?」
信広は強笑して言う。…だが、顔は引きつり額には脂汗を掻いているのが、よく見えた…。
〝重臣〟までも、同じようにして震えている…。
「あくまで白を切るおつもりか…」
翔隆は、視線をその重臣に向けた。
すると、その者はビクリとして目を逸らした。
「……お主、名は」
「…こ……答える必要などない…」
「狭霧の数は八十余りか。俺を相手にそれだけの数で足りると、京羅は言っていたのか?」
「………っ」
その様子から、近江での出来事を知らされていると悟る。
翔隆は髪を逆立て〝闘気〟を纏って怒鳴る。
「もう一度問う! 名は!」
「む…室隆……」
「…一門、か…誰の子だ?」
「修隆が長男だ……」
あの、修隆の子!
…質として向こうで子を成したのならば、その子供が狭霧に居てもおかしくはない。
「なっ、何を話している!」
信広が震える声で怒鳴った。
翔隆は、少し〝気〟を静めて立ち上がる。
「その者らと縁を切れば、何も至しませぬ」
「何故、そなたの指図を受けねばならんっ!」
「信光様を暗殺させたのは貴方かっ?!」
突然怒鳴ると、信広はサーッと蒼冷めた。それだけで、もう充分だ。
やはり、家臣の謀叛などで殺されたのではなかった…。
そんな事で殺されるような器の人ではないのだから。
翔隆は、怒りの眼差しを向けて続ける。
「身内を暗殺……それだけでも、罰するに値しますな信広様。もし、この者らと切るというのならば、この事は胸に留めておきましょう」
「何……?!」
「この事を信長様が知れば義龍と謀らう間に、殿自らが軍勢をこの安祥に進めるでしょう!」
信広は言葉を失い、呆然とする。
…軍勢を向けるまでもなく、翔隆自らが許しを得て、ここを攻める事も可能だ。
「わ、分かった……切る。縁を切る!」
「それだけでは、なりませぬ。既に義龍への密書は、我が配下の者が掴んでおります。無論、その返書も……。双方には、偽の密書を送らせたのですよ」
これは事実だ。
斎藤義龍を見張らせていた〔一族〕の竹中重虎と、飛白に協力してもらってやった事。
「ど、どうしろと……」
信広は、もはや顔面蒼白し心慌意乱(焦ってどうしていいか分からなくなる事)となっている。
「降伏なさりませ。義龍と謀らっているのは、我が君もご存じです。二度とこのような真似はせぬ、と誓いなされませ。……今なれば、殿もお許しになりましょう」
それを聞くと、信広はすぐに室隆達を追い出した。
そして、早急に清洲に行く準備をする。
追い出された狭霧は既に散っており、人気の無い森に修隆の息子の室隆(四十一歳)だけが残されていた。
翔隆は彼の前に立ち、穏やかに話し掛ける。
「…不知火に、戻る気はないか?」
「無いっ! 《力》の無い私を、京羅様は重用して下さるのだ! 見くびるなっ!!」
そう怒鳴って、室隆は走り去ってしまう。
その後ろ姿を見つめながら、翔隆は溜め息を吐く。
〈……きっと…陽炎にも、こんな風に言わねばならんのだろうな……〉
そう思っていても…分かっていても、どうしても彼を見ると憎悪が増していく。
敵…―――――父を殺し、集落の皆を殺した憎き〝宿敵〟…。
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