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第一章 始まりの館
Chapter30 新しい料理
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翌日は雨が降りそうな雲が広がっていた。
レインコートをもう一つ作ってから、アルシャインはレース編みをする。
みんなが起き出した頃に、ヴァイオリンを取り出して鎮魂歌を弾いた。
〝神の御許へ登りたもう〟という曲だ。
亡くなった魂へ捧げる聖歌でもある。
その曲を聞きながら、みんなは家具や料理を作っていた。
そこに狩りから戻ってきたカシアンとノアセルジオとリュカシオンが、角ウサギと角キツネ8匹と黄金の角のヘラジカを持ってきた。
「そんなに大量に……黄金角じゃないの!」
滅多に居ない上に、戦闘能力があるヘラジカの一種なので狩れるのは稀有な事だ。
「キツネは罠に掛かっててさ。コイツの毛は滑らかだから袋にも出来るし椅子にもいいし、手袋にもいいしさ!」
リュカシオンが笑って言う。
そういえば今は春先だが、その内に寒い冬が来るのだ…。
「毛皮はいいけど…お肉も使いたいわね」
キツネの方がソーセージに向いているだろう。
鹿はベーコンもステーキもいい。
「黄金角…頭を飾ったら迫力あるわよね…」
「剥製な。それは考えてるよ。解体屋に持っていくからさ…どの肉使う?」
「………全部!雨が続きそうだから、燻製をたくさん作らないともう無いのよ!あとね、新しい燻製器を買ってきて」
「いいけど…全部使えるか?」
カシアンが聞くと、アルシャインは料理の上級編の本を手にする。
「この保存食のジャーキーを作って売り出したいの。今は宿が無いけど、旅人には売れるでしょ?お腹が空いたら食べられるし。あと、ワインやスープでよーく煮るチャーシューも美味しそうなの!野菜の上に切って乗せてソースを掛けて…あ、作りたいから2匹は捌いてね!」
「分かった」
そう言いリュカシオンが角キツネを2匹すぐに裏に持っていき、ノアセルジオとカシアンが解体屋に獲物を持っていった。
「今の内にキャンディ作るね!」
そう言いマリアンナとフィナアリスがキャンディを作り、アルベルティーナとリナメイシーがラザーニャやパスタやパンを作って冷蔵庫に入れておく。
角キツネの肉は大きく切って2つ程焼いてから煮崩れしないように糸で縛ってから塩コショウをして袋に入れて冷蔵庫に寝かせる。
ワインとスープとシナモンやコショウの漬けだれを煮て冷まして、一時間後に肉を取り出して全面焼く。
「焼いてから、一時間水で煮てから、タレに付けて2時間…掛けるタレはハチミツと漬けだれを絡めて煮て、そこにお肉を入れて照りが出たらコショウで仕上げて切り分ける…と」
「手間が掛かる料理ね」
手伝っているフィナアリスが言う。
ジャーキーは小さく切ってスープやソースやワイン、ローズマリーやディルなどで味付けしたタレと一緒に袋に入れて一日冷蔵庫で漬けておく。
今日の野菜スープには足や小骨も入れてダシにしている。
「…朝食には無理ね…あ、これ!」
アルシャインは角キツネの残りの肉を全部手動式ミンサーでミンチにする。
そしてまずは玉ねぎをみじん切りにしてから炒めて冷まし、チーズとミンチをボウルに入れて玉ねぎとパン粉と卵を入れて混ぜ合わせて丸くして、ポンポンと手から手に移す。
「こうすると中の空気が抜けて美味しくなる、と」
言いながらやると、アルベルティーナとフィナアリスも手伝う。
「ソースは…ミートソースかホワイトソースか……デミグラス?小麦粉とバターを炒めてからスープを煮詰める…ふむふむ?」
アルシャインは本を見ながらそのソースを作ってみる。
「…トマトソース欲しいな…」
味見をしながらソースを作る間に、ハンバーグを7つフィナアリスが焼いた。
その内の3つをオーブンでトマトソースと焼いてみる。
他3つをオーブンでミートソースで焼く。
「どれが美味しいかしらね」
アルシャインが言い、フィナアリスとアルベルティーナとマリアンナとリナメイシーと共に笑いながら朝食の支度をする。
そこに肉と毛皮をカシアンとノアセルジオが持ち帰ってきたので、レオリアムとルベルジュノーとリュカシオンとクリストフとメルヒオールが手伝った。
肉はすぐに切り分けて塩コショウに漬けておくのとジャーキー用とステーキ用とパイ用に分けた。
ティナジゼルは一人でキャンディの袋詰め作業だ。
「ねえ、キャンディの他に手軽なお土産って無いかな?」
ティナジゼルが聞くと、みんながテーブルに朝食の支度をしながら考える。
「クッキー?」とレオリアム。
「ドーナツは?丸くして揚げれば小さいし」とリナメイシー。
「それいい!やってみよう!」
「ナージィ、食べてからね」
アルシャインが言い、ティナジゼルも席に着いた。
「さあ、みんなで分け合いましょうか」
アルシャインは小皿を用意してハンバーグを切り分けた。
焼いたものにミートソース、ホワイトソース、デミグラスをかけた場合。
トマトソースやミートソースで煮込んで焼いた物を食べ比べる。
「んふ~!」
フィナアリスとアルベルティーナとリナメイシーとマリアンナが足をジタバタさせて食べる。
「うま!うま!」
もはや言葉にならないままにルベルジュノーやリュカシオンが食べる。
「この黒いソースいいね」とレオリアム。
「デミグラスよ。作ってみたの」
アルシャインが答える。
「すっごく美味しい!」とティナジゼル。
「どれも美味い~!」
カシアンはガツガツと食べて、もう無くなっていた。
「どの味を出したらいいかな?」
そうアルシャインが聞くと、みんなが悩む。
「全部がいいな~…」
「出来るわね…煮込みか焼くかだから…ミートソースやトマトソースはすぐに出せるわ。デミグラスは作り置きした方がいいかしら?」
「どれも良かったよ!俺は量が欲しいな」
カシアンが言いながらステーキを焼いて食べる。
「値段は…12は?」とマリアンナ。
「煮込みは15?」とノアセルジオ。
2人の意見にみんなが同意した。
ハンバーグ12G(トマトソース、ミートソース、デミグラスソース)
煮込みハンバーグ15G(トマトソース、ミートソース)
と黒板に追加された。
「ハンバーグならあたしも作れるわ!」
アルベルティーナが笑って言い、マリアンナも頷く。
「丸いドーナツ作ろうか!」
アルベルティーナが言い、ティナジゼル、リナメイシー、クリストフ、メルヒオールと共に作る。
「名前は、コロコロドーナツでどうかな?」とメルヒオール。
「それいいね!」とリナメイシー。
揚げたコロコロドーナツに砂糖をまぶして食べたら美味しかった。
「一個で1Gね」
マリアンナが言い、みんなが頷く。
そして、クッキーとコロコロドーナツとスコーンの準備をした。
レインコートをもう一つ作ってから、アルシャインはレース編みをする。
みんなが起き出した頃に、ヴァイオリンを取り出して鎮魂歌を弾いた。
〝神の御許へ登りたもう〟という曲だ。
亡くなった魂へ捧げる聖歌でもある。
その曲を聞きながら、みんなは家具や料理を作っていた。
そこに狩りから戻ってきたカシアンとノアセルジオとリュカシオンが、角ウサギと角キツネ8匹と黄金の角のヘラジカを持ってきた。
「そんなに大量に……黄金角じゃないの!」
滅多に居ない上に、戦闘能力があるヘラジカの一種なので狩れるのは稀有な事だ。
「キツネは罠に掛かっててさ。コイツの毛は滑らかだから袋にも出来るし椅子にもいいし、手袋にもいいしさ!」
リュカシオンが笑って言う。
そういえば今は春先だが、その内に寒い冬が来るのだ…。
「毛皮はいいけど…お肉も使いたいわね」
キツネの方がソーセージに向いているだろう。
鹿はベーコンもステーキもいい。
「黄金角…頭を飾ったら迫力あるわよね…」
「剥製な。それは考えてるよ。解体屋に持っていくからさ…どの肉使う?」
「………全部!雨が続きそうだから、燻製をたくさん作らないともう無いのよ!あとね、新しい燻製器を買ってきて」
「いいけど…全部使えるか?」
カシアンが聞くと、アルシャインは料理の上級編の本を手にする。
「この保存食のジャーキーを作って売り出したいの。今は宿が無いけど、旅人には売れるでしょ?お腹が空いたら食べられるし。あと、ワインやスープでよーく煮るチャーシューも美味しそうなの!野菜の上に切って乗せてソースを掛けて…あ、作りたいから2匹は捌いてね!」
「分かった」
そう言いリュカシオンが角キツネを2匹すぐに裏に持っていき、ノアセルジオとカシアンが解体屋に獲物を持っていった。
「今の内にキャンディ作るね!」
そう言いマリアンナとフィナアリスがキャンディを作り、アルベルティーナとリナメイシーがラザーニャやパスタやパンを作って冷蔵庫に入れておく。
角キツネの肉は大きく切って2つ程焼いてから煮崩れしないように糸で縛ってから塩コショウをして袋に入れて冷蔵庫に寝かせる。
ワインとスープとシナモンやコショウの漬けだれを煮て冷まして、一時間後に肉を取り出して全面焼く。
「焼いてから、一時間水で煮てから、タレに付けて2時間…掛けるタレはハチミツと漬けだれを絡めて煮て、そこにお肉を入れて照りが出たらコショウで仕上げて切り分ける…と」
「手間が掛かる料理ね」
手伝っているフィナアリスが言う。
ジャーキーは小さく切ってスープやソースやワイン、ローズマリーやディルなどで味付けしたタレと一緒に袋に入れて一日冷蔵庫で漬けておく。
今日の野菜スープには足や小骨も入れてダシにしている。
「…朝食には無理ね…あ、これ!」
アルシャインは角キツネの残りの肉を全部手動式ミンサーでミンチにする。
そしてまずは玉ねぎをみじん切りにしてから炒めて冷まし、チーズとミンチをボウルに入れて玉ねぎとパン粉と卵を入れて混ぜ合わせて丸くして、ポンポンと手から手に移す。
「こうすると中の空気が抜けて美味しくなる、と」
言いながらやると、アルベルティーナとフィナアリスも手伝う。
「ソースは…ミートソースかホワイトソースか……デミグラス?小麦粉とバターを炒めてからスープを煮詰める…ふむふむ?」
アルシャインは本を見ながらそのソースを作ってみる。
「…トマトソース欲しいな…」
味見をしながらソースを作る間に、ハンバーグを7つフィナアリスが焼いた。
その内の3つをオーブンでトマトソースと焼いてみる。
他3つをオーブンでミートソースで焼く。
「どれが美味しいかしらね」
アルシャインが言い、フィナアリスとアルベルティーナとマリアンナとリナメイシーと共に笑いながら朝食の支度をする。
そこに肉と毛皮をカシアンとノアセルジオが持ち帰ってきたので、レオリアムとルベルジュノーとリュカシオンとクリストフとメルヒオールが手伝った。
肉はすぐに切り分けて塩コショウに漬けておくのとジャーキー用とステーキ用とパイ用に分けた。
ティナジゼルは一人でキャンディの袋詰め作業だ。
「ねえ、キャンディの他に手軽なお土産って無いかな?」
ティナジゼルが聞くと、みんながテーブルに朝食の支度をしながら考える。
「クッキー?」とレオリアム。
「ドーナツは?丸くして揚げれば小さいし」とリナメイシー。
「それいい!やってみよう!」
「ナージィ、食べてからね」
アルシャインが言い、ティナジゼルも席に着いた。
「さあ、みんなで分け合いましょうか」
アルシャインは小皿を用意してハンバーグを切り分けた。
焼いたものにミートソース、ホワイトソース、デミグラスをかけた場合。
トマトソースやミートソースで煮込んで焼いた物を食べ比べる。
「んふ~!」
フィナアリスとアルベルティーナとリナメイシーとマリアンナが足をジタバタさせて食べる。
「うま!うま!」
もはや言葉にならないままにルベルジュノーやリュカシオンが食べる。
「この黒いソースいいね」とレオリアム。
「デミグラスよ。作ってみたの」
アルシャインが答える。
「すっごく美味しい!」とティナジゼル。
「どれも美味い~!」
カシアンはガツガツと食べて、もう無くなっていた。
「どの味を出したらいいかな?」
そうアルシャインが聞くと、みんなが悩む。
「全部がいいな~…」
「出来るわね…煮込みか焼くかだから…ミートソースやトマトソースはすぐに出せるわ。デミグラスは作り置きした方がいいかしら?」
「どれも良かったよ!俺は量が欲しいな」
カシアンが言いながらステーキを焼いて食べる。
「値段は…12は?」とマリアンナ。
「煮込みは15?」とノアセルジオ。
2人の意見にみんなが同意した。
ハンバーグ12G(トマトソース、ミートソース、デミグラスソース)
煮込みハンバーグ15G(トマトソース、ミートソース)
と黒板に追加された。
「ハンバーグならあたしも作れるわ!」
アルベルティーナが笑って言い、マリアンナも頷く。
「丸いドーナツ作ろうか!」
アルベルティーナが言い、ティナジゼル、リナメイシー、クリストフ、メルヒオールと共に作る。
「名前は、コロコロドーナツでどうかな?」とメルヒオール。
「それいいね!」とリナメイシー。
揚げたコロコロドーナツに砂糖をまぶして食べたら美味しかった。
「一個で1Gね」
マリアンナが言い、みんなが頷く。
そして、クッキーとコロコロドーナツとスコーンの準備をした。
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