43 / 160
帝都デリドール
繰り返す命
しおりを挟むそうだ。 EC は死んでも(殺されても)また登場して来る。
でも、それは俺達プレイヤーが聖堂で復活するのとは根本的に異なる。
彼らは自分が 死んだ(殺された)ことを覚えていない。
”イベント” 前の状態に戻って現れるのだ。
勿論こちらの顔など覚えていない。
「…また貴様か」 とか、 「この前のようにはいかんぞ」 とは言わない。
そして初めから同じイベントが繰り返されるのだ。
あたかも何度も再生される動画サイトのクリップのように。
アンティークなジュークボックスの中のレコードのように。
定まった舞台を繰り返し演じる役者。
限定された時間をループし続ける存在。 それがECだ。
・・・俺が今まで知るFQではそうだった。
しかし、このADサーバーではイベントに登場するNPCが妙に人間臭い。
というよりPCである俺のアバターと同等の存在であるとしか思えないのだ。
( もうNPCは ”Not Persona Copy” の省略語にした方がいいんじゃないか )
”人造人格” とでも云えばいいのか。 デジタルのホムンクルス。
TFは in electro にペルソナを合成できるのかもしれない。
・・・彼らもまた従来通りループするのか ?
今夜はそれを確かめる為の ”仕込み” をして回るつもりだ。
最初に会った "兄貴" 達二人連れとはバトルにならなかった処か施しを受けた。
次に会った ”誘拐団” 一味は親玉を残して討伐した。
・・・もう一件行く。
( 今度は”戦争”だ )
吟味した装備を整えると 俺は再び鐘楼から飛び降りた。
初回は結構な衝撃を感じたが、今回は殆ど感じない。
というか もう怖くない。
軒まで降りることなく棟から直接大路に跳ぶ。 キモチイイ。
映画で見た”黒衣の未亡人” のように着地した。 キマッタ !
夜も更けて来たので屋根には上がらずにそのまま通りを走る。
もう少女を抱えていないので全力で走れる。 常人の目には留まるまい。
まさに白黒だった頃のディズニーのアニメキャラのダッシュのようだ。
文字通り飛ぶように走りながら俺はふと考えた。
( オレのコレは初めてだよな ?? )
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる